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【910球目】もしも・・・

今週はM&Aのお話ばかりですので、今日も引き続きそのお話です(#^.^#)
今日は、もしこのM&Aに取り組んでいなければ、そんな妄想でのお話です。

ご縁

毎回思う事ですが、M&Aとは、とても小さな小さなご縁を大きく大きくしていくことだと思っています。社員との縁も同じ事が言えるのですが、人と人が出会う確率、人と企業が出会う確率、企業と企業が出会う確率はとんでもなく低いです。そんな状況の中で出会うことが出来たこと。奇跡といっても言い過ぎではないですよね。そんな奇跡の様なご縁で、今回三陽工業に転籍してくれた社員に出会えたことに心から感謝です。

そして、もし、このM&Aが無ければその縁はなかったことでしょう。縁がなかったことすら気づけない世界線がそこにはあります。

成長

今回『やったことがないことをやってみよう』のM&Aでした。何が理由かと言うと、事前にその情報を知っている社員が多かった点です。通常のM&Aでは、私とM&A担当役員、管理担当役員、その程度しかその情報を知りません。そして、先方の社員にそれを伝達するのは、契約完了後です。

相手企業の社員の立場になって考えてみると、普通に会社に来て、10時くらいに会議室に集合と号令があって、集まってみると社長が、『いま契約が終わって今日から株主と社長が変わります。その相手が三陽工業です』という様なお話があります。

突然です。ビックリです。瞬時に不安な気持ちになることでしょう。その気持ちはよく分かります。

今回は事前に話がありました。三陽工業側でも準備に工数がかかるので、いつも以上の人が情報を持っていました。情報を持つ際には、確認書を取るという状況で情報管理をしながら進めていきました。細かい点は多々あるのですが、今回のM&Aを経て多くの人が成長したと実感しています。大きなストレスがかかる時、それが成長する時です。

リーマンショック、コロナ禍。
どちらも三陽工業が大きく成長した瞬間です。

ストレスフリー

この数ヶ月、グローバルスタイル社の社員も三陽工業の社員もいつも以上のストレスを感じながら仕事を行っていたと思います。お互いに不安な気持ちも大きいでしょう。もし、このご縁がなければ、そのストレスもありませんでした。

ただし、ストレスのない所に成長はありません。これは当然のことです。たまに給料は上げたいけど頑張りたくはないという人と出会うことがありますが、それは不可能です。成長しようとすると大小はありますが、ストレスがかかって来ます。もちろん、大きすぎるストレスからは最後は逃げれば良いのですが、そのストレスを超えた所に大きな成長と面白い未来があったりするのです。

今回の転籍で多くの人が様々な想いを持っていることでしょう。三陽工業はこの15年で規模は成長してきましたが、もっともっと上を目指しています。チャンスはゴロゴロしていますので、多くの人がそれを掴んで欲しいと思っています。

世界線

リーマンショックでそれまでの世界線が終わり新たな世界線が始まりました。今から約15年前の出来事です。もし、リーマンショックが無かったら、今の三陽工業はありませんでした。それは断言できます。あそこで、外に対しての一歩目を踏み出していなければ、今はありません。今が何歩目か分かりませんが、0からの一歩目はとんでもなく勇気が必要でしたし、その習慣がなかった三陽工業には大変な仕事でした。

ただ一歩踏み出せば、二歩目も三歩目も続いて来ました。そんなものです。変化することが億劫な人はその一歩目の勇気が持てないだけ。45年前。ある人が三陽工業を創っていなければ、今の三陽工業も当然ありません。全ては繋がっています。

三陽スタンダードに『前工程に感謝し、後工程に思いやりを』という言葉が三陽スタンダード⑤の補足文にあります。今を見ても仕事は全て繋がっています。過去や未来を含めた時系列で見ても仕事は全て繋がっています。そんな中での自分の力。謙虚になって当然なのだと思います。

三陽スタンダード、三陽ルールブックに記載されている正しい思考と行動と積み重ねていきながら、これからも成果を積み重ねていきます。

本日もありがとうございました。
明日もよろしくお願いします(#^.^#)

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井上社長|三陽工業株式会社
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!