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創作彼女の恋愛公式 感想

こんにちは。

「今月も更新すると〇ヶ月連続更新だよ」と通知で煽られたので、書こう書こうと思いながら放置していたのを書き始めました。

この手のものは義務感が生まれた途端にやる気を失ってしまうので、目的と手段が入れ替わらないように「こんな可愛いキャラたちが出る面白い作品の魅力よ伝わってくれ」という当初のモチベを保ちたいなあと思っております。

6月に天使☆騒々 RE-BOOT!をPCでやり始めて以来、なんやかんや月一ペースでこの手のADVゲーム(アドベンチャーゲーム)をプレイしてまして、これがハイペースなのかローペースなのかは不明ですが、さすがにそろそろ一段落しそうな、というより興味がある作品から買いまくった結果ほぼやりきってしまった感が出てきて、自発的に興味が湧くものが随分と少なくなってきました。

まあ未購入やプレイ中も含めると候補はあと5作品くらいあるんですけども・・・一瞬で矛盾してますが。

さて、特に中身のない前置きが長くなってしまったのですが、そんな感じで今回喋り倒したい作品はこちら。

Aino+Linksの「創作彼女の恋愛公式」です。

私はこれまでどちらかといえば過去にプレイして面白かった実績があるメーカーの別作品を買うというのが主だったんですが、今回はその辺りを度外視してキャラビジュの良さ、評判の良さ、またシナリオが良いらしいという噂を聞き、ちょうどセールもしていたので買ってみた作品になります。

特にシナリオが良いらしいというのが興味を引きまして、私が過去プレイした作品もシナリオはもちろん良いのですが、おそらくこの界隈の一般的にはキャラゲーに分類される作品が多かったイメージで、ならば一度シナリオゲー(使い方あってますかね)をやってみようかなと思った次第です。

全体的な感想(ネタばれなし)

まずシナリオ構成がかなり独特でしたね。

共通√は全8話で4人の各ヒロインにフォーカスしたシナリオが2話ずつある構成になっています。

この「話」というのが最初意味が分からなかったのですが要は大チャプターのことだと。

1話ごとにエンディングが流れるため「まさか話数分購入する必要があるんか?」と最初は思ったのですが、上述の通り共通√であるものの内容的には各ヒロインごとにフォーカスした個別共通シナリオみたいになっているので慣れてきたらすんなりと読み進めることができました。

その後は選んだ各ヒロインごとに個別√が2話あるため、全体としては全10話構成になります。

公式ホームページを事前に見たりしたところシナリオとしては「創作」という部分を推してるなあという感じで、Googleのサジェストにも出てきていたので私以外にもそう感じた人がいたんやなとも思ったのですが、内容的には「冴えない彼女の~~」をやはり想起しました。

その場合音楽の創作担当はヒロインにいないんですけども。

まあそんなところは作品次第の些末な点で、結局のところモノ創りの過程における各クリエイターの葛藤や恋模様が描かれてる、そんな作品です。

と、少しお堅く書きましたが堅かろうがそうでなかろうがこれは紛れもなく美少女ゲー

本当はですね、ストーリーの要約とか全体的な流れとか書けると感想記事っぽいんですけども、私が書くとどうしてもヒロインにフォーカスした感想になりがちなのが悩ましいところなのですが。

とりあえず今回も私が攻略した順で各ヒロイン個別√の感想をつらつらと書いていこうと思います。

※アペンドの内容も含みます。
※ネタバレが致命的になるタイプの作品なので未プレイの方はご注意を。プレイ後に読んでいただくことを強く推奨します。

月見坂 桐葉

今作のパッケージメインヒロインです(大嘘)。

まあ声を大にしてこう言いたくなるくらい私の好みに刺さっただけなのですが、一番好きなヒロインは極力後回しにする私が我慢できずに一番最初に選んでしまったくらいには魅力的なキャラでした。

「月見桐奈」という名義で声優をしているという設定で、シナリオ全体を通じて「声優:月見桐奈」という仮面を被った「月見坂桐葉」の覚悟や心情の変化、声優という形で創作に携わる意味が主題であったように感じました。

言ってしまえばその辺りの葛藤を通じ主人公に惹かれていき、夢の実現と恋の実現の両天秤で悩み、主人公のサポートも得つつ大団円というのが大筋なのですが。

まあこの辺はシナリオの設定というところなので一旦は置いておいて、一番肝心な桐葉については一言で言うと、「顔と声とスタイルがめちゃくちゃ良い現役声優であるものの、内面は素直になりきれなくてやたら面倒な性格をしているツンデレ同級生」です。

美しい文字列ですよね。壮観です。

そんなややこしい性格をしている桐葉ですが、告白シーンが他キャラと比べ群を抜いて良かった

ここでもやはりややこしい性格を発動しているのですが、そのシーンに至るまでのフリの回収を全てそこに凝縮したレベルで迫真のあるシーンでした。

まあ私のようなおじさんプレイヤー目線だと、現実でも声優やアイドルはお偉い方とそういうことがあるのかなとか思ったりもするのですが。

フィクションって書いてあるから現実にはないんだと思います。

付き合ってからの桐葉と主人公がモブに撮られSNSに上げられ炎上するという「起承転結」の「転」からは割と急展開だったのですが、それでも先輩声優が週刊誌にスキャンダルを撮られたらしいという懇切丁寧なフラグを事前に立てていたので心の準備はできていました、私の。

ただこれは桐葉√に限らないのですが共通√に対して個別√がとても短いので、特に個別√の後半からは少し駆け足感が否めなかったですね。

あと桐葉については、逢桜との絡みがまたいいんですよこれまた。
最初はお互い警戒しまくりだったのに、蓋を開けてみれば桐葉のほうが逢桜好き!いないと寂しい!みたいになっているのとか。

私はヒロイン同士の絡みが好きなので、こういったヒロイン同士の掛け合いをガッツリと描写してくれるのは非常に良かったですね。

主人公に対してデレる桐葉はもちろんパーフェクトでベリーグッドなのですが、桐葉の実家に行った際に逢桜と足湯をしながらの語らうシーンは個人的に本作品全体を通してもかなりの見どころであると思います。

さて、では肝心のシーン関係はと言うと・・・どのヒロインも基本的に同じフォーマットなのが少し笑いました。

もちろん全く同じというわけではないのですがもう少し各ヒロインの特徴に応じた差異を出してもよかったのではと思ったり思わなかったりしました。

・・・が。

すみません、私が浅はかでした。

桐葉に関してはアペンドでのアフターストーリーで100点満点の回答が出たので、結果としてそれだけでお釣りが返ってきました。

おつりというかもはや利回り出たというか。断トツのMVPです。

桐葉だったらこういうシーンがほしいよなあと思っていたのと怖いくらいドンピシャすぎて、自分の好みは一般からズレてないんだなと気付けました(そういう話ではない)。

他ヒロインのアフターストーリーでは軒並み負けヒロインとしてのムーブをしっかりとこなしていたのも、仕事に手を抜かない桐葉らしくて涙なしでは見れませんでしたね、はい・・・

凪間 ゆめみ

今回私が総合的に一番好きだったのは言わずもがな桐葉になるのですが、シナリオの納得感というか一番きれいなストーリーだなと思ったのはこのゆめみ√。

お兄ちゃん呼びをしてくる従姉妹です。
GoldenLordという名義で活動をしているイラストレーターという役割です。

今回の主人公は学校に通う都合上、従姉妹の家で暮らしているのですがお世話をしてくれるお姉ちゃん(凪間ちなみ)のほうではなく、引きこもりで心をなかなか開いてくれない妹のほうですね。

なのでどう心を開いていくのかという点が見どころになるわけですが、それに係る話の設定とか話の流れが上手くてすごく腑に落ちました。

独学でイラストを描いていて天才扱いされる云々の設定はまあよくあるものかなという感じだったのですが、現実逃避の手段として絵を描いているという設定がゆめみ√のみならず他のヒロイン√でも機能している設定が上手いなあと。

この設定から現実逃避をしていた引きこもり時代は絵を描く手が進むし、ゲーム製作が始まってからの進捗が速いというのも主人公への恋心を自覚してモヤモヤしてる状況なわけでこれまた手が進むわけですね、現実逃避したいから。

つまり、主人公と結ばれて現実を逃避する必要がないときは絵を描く手が進まないんですよ。

一方で、おそらくゆめみが恋を自覚したのは5話かなと思っていて(花火を一緒に見る回)、なのでそこから他ヒロイン√に行くとイラストの進捗だけずっと順調なんですよね。

なぜならその恋は叶わず主人公が別ヒロインと付き合って現実逃避したいから。

こういう設定一つで裏の感情が見えるのは面白いですよね。
語らずも察せられるというか。

あとゆめみ√で言及せざるを得ないのはやはり結菜の存在。
なぜ個別√が存在しないのか不思議でたまらないのですが、残念ながら今回はほぼ触媒のような役割でしたね。

結菜についてもいろいろ言いたいことがあるんですけども、ゆめみ√の話からズレてしまうので別段で後述します。

しかしこのゆめみもあれですね、お兄ちゃん呼びをする従姉妹ですね。

千恋*万花の感想記事(小春√)で記載したのがまさにゆめみのことだったのですが、やっぱり実妹ではないがお兄ちゃん呼びをする義妹ロールのヒロインは必須枠なんですかね。

ちなみにこの感想を記載している今時点でプレイしている作品でもいます。
まあそれはリアルに義妹なので小春やゆめみとはちょっと違う立場ですが。

この手のゲームをやり始めて義妹ロールの良さがもう少しで理解できそうなところまでは到達できたので、あともう一押し、二押しくらいあればハマれそうな気がしています。

まあこれも全て本作品で素晴らしい妹演技をしていたCVくすはらゆいさんのおかげです。

雪妃 エレナ

今回の銀髪先輩ヒロイン枠。

主人公と因縁があるライターの役割で、スランプ脱出を主題にしている主人公絡みのストーリーでは最も本筋に近い内容だったかなと思います。

エレナ先輩は普通になりたい、主人公はその才能に追いすがりたい。
ぱっと見すれ違っているこの対比からは桐葉√のように夢追いと恋の両立を図るような展開になるかなと思ったのですが、蓋を開けてみれば才能の差が大きな壁として描かれながらもその才能の差ありきで主人公を激励するような締め方はとても良かったなと思いました。

そういう意味ではゆめみ√と同様にシナリオだけ見ればかなり分かりやすい内容だったのではないかなと思います。

ただ、エレナ先輩こんなに可愛くてスタイルも良いのに他√では負けヒロインムーブしすぎではと。

最初に好意を寄せ始めると負け、という地を裸足で駆け抜けてるレベルだったので、おいおいこれも公式に当てはめた結果かと思ってました。

とはいえですね、私はヒロインからガツガツ来るタイプが好きなのでそういう観点でもエレナ先輩は好印象。

一方で、この作品の主題を鑑みるとエレナ先輩が個別√でやってることってガッツリNTRなんですよね。

逢桜の事情があるとはいえ主人公との創作の機会を後から得た形で、逢桜自身も不本意なわけですから。

単純に好きな人を奪われるよりも逢桜はこっちのほうがしんどいんじゃないかと思ったり。

まあこれは全て私の妄想なのであれなのですが、こう考えるとやっぱりライターロールのヒロインが2人いるのって意味があったんだなと。

当のエレナ先輩本人は声優の桐葉と延々と揉めてるのが面白かったんですけども。

ちなみに、アペンドでのシーンは制服で統一でしたが卒業済のエレナ先輩にも理由を付けてそれはもうしっかりと、ちゃんと着せてたのが非常に良かったですね。

正直なところ、キービジュアルが制服なのに制服でのシーンが本編だとゆめみ以外無いのはおやおやと思っておりまして。

キービジュと本編ってその辺りの整合性無いのが割と普通なんですかね?

彩瀬 逢桜

重要なことを先に書いておくとCV明羽杏子さんのパッケージヒロインです。
ロールとしてはCV明羽杏子さんの幼馴染のライバルキャラ(ライター)です。

いやー、明羽杏子さんと小鳥居夕花さんは毎回私がプレイする作品に出てほしいですね、本当に。

さて、逢桜√については賛否両論あるやに理解していますが個人的には普通に面白く全然”賛”でした。

まあこれは結局のところですね、ストーリー内でも商業作品をプレイする人がどう思うかという観点とシナリオライターが納得するものを書くかという観点で議論があったと思うんですけど、それが現実のこの作品にも言えるってだけかなと理解しました。

プレイする側としてはもちろん主人公とヒロインが結ばれてハッピーエンドみたいなものを期待するわけなのですが、本作品のテーマをブラさずに突っ切る(=ライターが書こうと思った展開に突っ切る)とこうなるよなあという結果かなと。

まあ共通√からフラグは立ちまくってましたからね。
逢桜が言う「命を懸けて」とか「作品を残したい」とか「ハッピーエンドは書かない」とか「最初で最後の恋」とか。

極めつけは桐葉√エピローグでの「今はいない親友」という桐葉の発言。

近くの病院でこっそり入院していたというのは思いつかなかったのですが、何かしらの理由で亡くなるんだろうなとは十分察しがつくフラグでしたね。

個別√に入ってすぐ逢桜が実は入院していると発覚したので、この状態でどうやって3回ものシーンをこなすのかというメタ的な心配をかなりしてたのですが無理なくしてましたね、3回目以外は

3回目のシーンはまあ生命の危機に扮した場合の生存本能だと思えば納得はできるのですが、この考えは逢桜側に発生するものなので主人公的にはどういう心情だったのかなというのは気になりますね、R18のゲームに対するツッコミとしては野暮かもしれないですけど。

全体にも通じる話なんですが、特にシーンがなくてもシナリオ上は問題がないストーリー進行だったので、今後コンシューマ移植とかされれば結構印象が変わりそうな気がしています。

そんな感じで、逢桜√のストーリー本編自体は結構重めでR18感を楽しむのではなく純粋にストーリーを楽しむためのテイストでした。

しかしですね、アペンドの「BAD END AFTER」ですか、これは凄い。

おそらくアペンドが出るまでは逢桜が亡くなって作品が世に残るという本編がハッピーエンドなのかバッドエンドなのかという議論の余地もあったんだと思うんですけど、公式に逢桜生存√をBAD ENDと銘打つのはおもしろいですねえ。

私は創作者でもなんでもなくただその創作物を消費するだけの人間ですから、直感的には納得ができないのですがそういう物語であるとの理解はできました。

個人的には主人公と結ばれる類のハッピーエンドが好きなのでぜひ生きてほしかったんですけども、作品としては本来共存し得ないIF√を見れたということでその点では非常に満足できました。

・・・あとはせめてお店のあの和装でのシーンがあってくれたらなあ(強欲)

その他

まず一言。

結菜√は?

どう考えても個別√用意してますよっていうバックグラウンドを抱えていたり何やら印象に残るナイスなバディをしていて、主人公を頼って泣きついてきた話もあったので絶対あるやろなあと思ってたんですけども。

まあ結菜√に分岐する箇所次第ではゆめみと確実に揉める展開になって半分NTRみたいな読んでて辛い展開にもなり得るので、それはそれでイマイチというのもわかるのですが。

私はゆめみと結菜が揉めてたあの本編だけでも結構ハラハラしてましたし。

ちなみに私の心のシナリオライターは、結菜はとことんゆめみと対比するような形で描写されていたことから、ゆめみが主人公に甘えるのとは逆に結菜が主人公を甘やかしてくれるシーン(個別√)があるんやろなあ、という妄想までしてました。桐葉にぶち殺されるかもしれません。

有料のアペンドおかわりがあればいくらでも課金するのでAino+Linksさんは何卒・・・もう同じスタッフ陣で新作発表したから打ち止めかなあ。

ちょっと結菜についてまず書いてしまったのですが、結菜に限らずサブキャラが全体的に良かったですよね。

姫子なんて個別√がないサブキャラなのにCV小鳥居夕花さんですし。

千恋*万花の次にこの作品をプレイしたのでどうしてもあの忍者がイメージにあったのですが、小鳥居夕花さんあんな大人ボイスもできるんですね。

本当に落ち着く良い声をされてるので次こそは攻略できるキャラで・・・

攻略という観点では、紫音とかもありそうでなかったですね。
大人メンバーたちはまあ倫理的になくてもあれなんですけども。

ただどのキャラもシナリオ自体には相応に絡んでおり、特に大人メンバーは「大人視点側からの描写で創作彼女のスピンオフ作れるんじゃないか?」というレベルで濃い携わり方をしてたなと。

ちなみに私はちなみさんがラスボスだと思ってました、何のかは知らないですけど。

ただの良いお姉さんでした、まことにごめんなさい。

あとはやっぱりアペンド。
あのクオリティのものを無料パッチで渡すってめちゃくちゃ太っ腹だと思うのは私だけですかね。

願わくばあれを本編に含めた上で別途アフターストーリーがあればボリューム的にも胴上げものだったのですが、無料でいただいてるので文句は言えないです。

まあ元々本編に入れる予定のものを都合で別パッチとしただけかもですが。

まだまだにわかゲーマーであるものの最近はゆずソフトのフォーマットに毒されてきておりますので、アフターストーリーがないと耐えられない身体になってきました。

本編が終わって絶妙にロス気味なところで短編の新シナリオが追加で見られるってユーザ目線だとかなり合理的なシステムだと思うんですよね。

なので私はアフターストーリーをしっかりと用意してくれている作品は問答無用で支持していますし、本作品もそのうちの大切な一つになりました。

全体を通して

シナリオ重視という噂に違わず面白い作品でした。

作品中の「公式」というワードの使い方から察するに「テンプレ」と似たようなニュアンスを意図していたのかなと思ってまして、安易にヒロインと結ばれる結末だけにせず、いわゆるこの手の恋愛SLGのテンプレから少し外す、またはその通りの公式を用いた展開にする、といった雰囲気を感じました(見当外れだったら恥ずかしい)。

あと本記事の冒頭にはアドベンチャーゲームがうんたらかんたらと書いてましたが、本作品はいわゆるノベルゲーの類ですね。

ワンプッシュだけで個別√を選べるので、その分しっかりとシナリオを読むことができたかと思います。

その他印象的だったのは展開がフォーマット化されていた点でしょうか。

ここもある意味公式を作って当てはめてるだけ、という見方もできますが。

例えば個別√では各ヒロインのロール毎に致命的な何かを失い(声優の桐葉だと声とか、エレナ先輩だと物語が全く降ってこないとか)、それを主人公のサポートも得て復活するという流れ。

シーンについても、3回目はあっち行ってこっち行っての展開が同じとか。

あ、シーンといえばあそこで流れる音楽が結構印象的でしたね。

なんか切ない雰囲気というか。官能的な雰囲気というか。
結ばれて幸せなことをしているはずなのに、そこはかとなく悲しげに悪いことをしている風に聴こえる感じというか。

そういう意味では特に逢桜とのシーンではこの音楽がめちゃくちゃマッチしていたと思います。

と、少し話が逸れましたが、この辺りのフォーマット化されていたのが結構斬新だなと思いましたし、同じ展開でもヒロインの特徴によってかなり差が出る、むしろ展開が同じだからこそその差を楽しむという読み方ができるのではないかと。

ただ個人的には、特にシーンのところではもっと各ヒロインの特徴に応じた描写を入れても良かったのかなと思いましたね。

・・・そう、アペンドの桐葉アフターのように。

総じて、ややこしいギミックとかもないので良い意味でラノベ感覚で読み進めることができ、ノベルゲーデビューとしても十分にしやすいクオリティだったと思います。

先に記載した通りどうやら同じスタッフ陣で新作を作成中とのことなので、このクオリティを期待できるならそちらも買ってみようかしら。


最後に一つ余談。

今回もやはり数学はネタにされがち。

ではまた機会があれば。

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