RIDDLE JOKER 感想
こんにちは。
「プレイ後すぐに感想を書き始めたら内容を思い出す必要がないのでは?」などと有意義なことに気付いてしまい、珍しく1か月も経たないうちに更新できました。
ちなみにプレイ後すぐに書き始めていない下書きは2つほど残ってます。
ところで最近気付いたのですが、このペースでいろいろな作品をプレイしてると実はどこかで限界が来るんですよね、金銭面に。
社会人で趣味がゲームの方ってどれくらいのペースでやってるもんなんでしょうね。
そんな感じで、またも中身がない前置きでしたが今回喋り倒したい作品はこちら。
ゆずソフトの「RIDDLE JOKER」です。
簡単なあらすじとしては、「アストラル能力使いが集う学園に生徒として潜入し任務を遂行せよ」ということで、アストラル能力といういわゆる超能力付きの潜入モノといったところでしょうか。
そしてこれは天使☆騒々 RE-BOOT!、千恋*万花に引き続き私自身がプレイする3作目のゆずソフト作品となります。
はい、完全にファンになってますね。
キャラの可愛さ、音楽の良さ、UIの良さなどで大きな信頼と実績があるのももちろんそうなのですが、
個人的にはシナリオ量が多い(と思う)のもポイントが高く、結局美少女ゲーをするというのは漫画を読むとかラノベを読むとか映画を見るとか、そういう「創作物の世界に入り浸る」という点で同じ類だと私は思っています。
なのでより長くその世界に浸れるためには内容が多いほうがありがたいわけで、ゆずソフト作品はそういう意味でも私にとってかなり手厚く感じたりしています。
もうすでに喫茶ステラを勢いで買ってしまい積んでるので次の次の次くらいにプレイして直近4作品はやったと言えるようにしておきます。
そういうわけで、いろいろ書き始めたら少し長くなってしまったのですが今回も少々お付き合いいただければ。
全体的な感想(ネタバレ無し)
まずシンプルにストーリーがめっちゃ面白い。
特に茉優先輩√とか時間を忘れて読み進めてしまいました。
まあこれは私が茉優先輩を好きなだけなんですが。
元々RIDDLE JOKERはストーリーが面白いという噂を目にしていてその噂に違わずの面白さだったと思います。
で、おそらく一番面白さに寄与しているのが「潜入モノ」というジャンルで、まあいわゆるスパイモノとかもそうですが結構面白いと感じるのに必要なテンプレが分かりやすく揃っているといいますか。
潜入モノのハラハラ感や敵対組織との思惑がうんたらかんたらもそうなんですが、このジャンルのお約束として「いつ、相手側の誰に、どのようにバレて、どのようにされるのか」といった部分が一つの見どころだと思っています。
その辺りのお約束をしっかり踏襲しつつ、各ヒロインの可愛さも余すことなく描写されており美少女ゲーとしての観点でも満足度が高いと。
この作品、要は「潜入モノ×美少女ゲー」なんですよね。
それでいてそのそれぞれの観点でのクオリティが高いのでそりゃ全体としても面白くなるでしょうと。
潜入モノのストーリーに敵対組織の人との恋愛関係というのは付き物かもしれませんが、それを差し引いても、いやだからこそというか、潜入モノと美少女ゲーの相性がめちゃくちゃ良いんだなということがよくわかりました。
というわけで細かな感想はヒロインごとに書くとして、今回も私が攻略した順であれこれを書いていきます。
例によってネタバレ有りなので未プレイの方はご注意を。
ちなみに、珍しく良い攻略順で進められたと思いました。
七海と千咲、茉優とあやせの流れは連続してるほうが結構面白いかなと思います。
ただストーリーとか関係なく、純粋に妹の笑顔が見られるハッピーエンドで終わりたい場合は七海が最後なのもあり・・・というか普通に有力な選択肢になるかもしれない、うん。
二条院 羽月
これは褒め言葉として言うんですけど、超高級サブキャラ√かな?みたいな印象でした。
羽月もメインヒロインズに含まれているのですが、個別√に入ってもシナリオの本筋には全然関係ない話なんですよね。
事件が発生して、犯人を追っかけて、解決して、その過程で仲を深めて・・・とフォーマットだけ見れば千咲とそれほど変わらないんですよ。
主人公に好意を抱くきっかけとなったのも過去に実は助けられたことがあり・・・というベタなもの。
だが、それがいい。
羽月はそれでいいのです。
ベタな展開でこそ一番魅力的に映えるヒロインというか、そのベタベタな展開でしか進められない真面目な羽月の変化を見られるのがこの√の醍醐味というか。
個別√で潜入がバレたシーンとかはまさにそうですよね。
茉優先輩やあやせに潜入がバレた際は、多少の打算的なところもゼロではない事情で見逃してますが、羽月に関しては打算する必要性がないのに、伏線として張ってあったただの”人情”で見逃してるわけですよ。
これも主人公と結ばれからこそ理解できた感情で、こういうヒロインの心情の変化を要所で上手くぶち込んでくる展開は私の大好物です。
ちなみに、羽月は犬っぽさを意識してるんですかね?
謎の犬プレイ(笑)を見たときは今までいろいろとリミットをかけてたせいでこんな・・・と思ってたんですけど、あやせ√で似たような猫展開が出てきたので同級生ヒロインの二人は犬と猫を意識してるのかと思ったり。
言われてみればキャラの雰囲気的にも納得感はありますね。
主人に従順的な。
さて、シーン周りで一つ気になったのは実は羽月だけメインヒロインズで固有衣装がないんですよね。
あやせはあの余所行き衣装がありますし、七海は特班の制服、茉優先輩は白衣が固有かと思います。
警官の格好でという淡い期待もあったんですがあれは未来の話ですからねえ・・・とここまで書いて気付いたんですけど。
あれか、体操着が羽月の固有衣装になってますねそういえば。
すみません、全く自分に刺さらないあれなので普通に忘れてました。
良かった、羽月だけ冷遇されてたわけじゃないんですね・・・
そんな私は√を問わず羽月のリアクションがいちいち可愛くてめちゃくちゃ好きなのですが、備忘に選りすぐりを少し置いておきます。
1つ目、アフターストーリー2で羽月が相談室を立ち上げたものの利用する人が全然来ないので主人公が不良をボコって来訪者として連れてきたシーン。
羽月に洞察力が結構あるのはストーリーからも分かってましたが、この「全てを見透かした上でやんわりとお咎めも入れつつでも受け入れてる」という羽月の包容力が良すぎる。表情もパーフェクト。好き。
2つ目、みんなについていけていない純粋な羽月。
真面目キャラの真骨頂ですね、おっとり顔が可愛い。好き。
3つ目、苦手なことでも頑張る羽月。
千恋*万花の芳乃もそうでしたが、この「もっ、ももっ」みたいなつっかえる話し方がCV:遥そらさんはめちゃくちゃ上手いんですよね。
「まままままままま待ってくれ」とか。
他ヒロイン√でも羽月は結構登場してセリフも多いのでこういう実直な羽月の可愛さを都度拝めるのが良かったです。
在原 七海
出たわね、義妹ヒロイン。
私はどの作品も買う前にネタバレを踏まない範囲で割と下調べをするタイプなのですが、このRIDDLE JOKERの評判の良さが結構な割合で妹に由来するものだったので、実際にプレイしてみて非常に納得しました。
めっちゃ可愛いですよね、七海。
これでいて任務もIT回りの担当で頭脳明晰、家事もこなせて妹力も高いと。
これはお兄ちゃんがいっぱい出現するわけですよ。
しかもCV:くすはらゆいさんなのがまたもうこれしかないぞという配役で。
そんな七海もやはりというか義妹あるあるというかですが、シナリオ外から好意を抱いているパターンでしたね。
こういった場合普通は他ヒロイン√とかだとその思いを心の内に秘めてるはずなんですけど、七海は割と秘められてないのがまた面白く。
意外にもこの√はシナリオの本筋にあまり絡んでおらず、七海とのイチャイチャを堪能するためのストーリーということで本当に七海の可愛さを満喫するための内容だったと思います。
そんな七海√ですがシーン周りが意外にも良くてびっくりしました(失礼)。
コスプレ好き設定があったのでもうちょっとその辺りを見たかったりもしましたが・・・結局その設定が生きたのってあやせ√の猫プレイ(意味深)くらいだったような。
ただ、みんなで水着を買いに行ったときも思いましたが、妹キャラだからといって安易に胸を小さくしなかった判断には敬服せざるを得ません。
それだけでコスプレシーンがなかったことはチャラにできるでしょう。
あとは告白シーンあたりから「〇〇したいの好き」って七海が何回か言ってたと思うんですけどこれ良い言葉ですよねえ。
家族的な親愛なのか、恋愛的なものなのかという区別をどうするのかといった点が義妹モノの核だと思うのですが、そこを決して有耶無耶にせず言葉にしていると。
ところで、七海はまあ義妹という話なんですけども、引き取られた経緯とかを踏まえると意外と「年下の幼馴染」という見方もできるのではないかと途中でふと思いまして。
義妹というとなんとなく親が再婚して向こうさんが連れてきた娘がうんたらかんたら・・・というのだったり従妹が~みたいだったりするのがよくあるパターンなのかと思うんですけど、幼い頃からずっと一緒というのはもはや幼馴染なのではと。
だから何って話ではあるんですけど、気持ち的に受け入れられるかどうかという部分では結構大きいポイントかなと思ってまして、七海自身の動き方的にも相棒だったりで結構幼馴染というポジションが合っているなと思った次第です。
あと七海√は特に、あのやたらと良い声をしている父親も印象的ですよね。
私は義妹モノに詳しくないので、恋愛関係にあることを両親に打ち明ける展開が普通なのかもよく知らないんですけど、それを差し引いても特に疑うこともなく認めてましたし。
何なら父親にもお兄ちゃんへの思いがバレてるって・・・やはり隠す気がないなこの妹。
他ヒロイン√ではいわゆる脳が破壊されているような感じがちらほら見えてプレイしているお兄ちゃんとしては割と悲しくなったりするので、最初にも書いた通り七海の笑顔で終わりたい場合は七海を最後にプレイするのがいいと思いました。
言い換えると最初には絶対するな、です。
その後の全√で七海の翳った顔を拝むことになります。
余談ですが、七海のキャラソンいいですよね。
他のゆずソフト作品の感想でも度々言ってますが、音楽周りがやっぱりめちゃくちゃクオリティが高く、今回もキャラソンを何曲か買おうか迷い中です。
このSympathyもそうですがやたらと耳につくメロディが多く。
七海がストーリー中に「私これ歌える」と言ってたのはOPのAstral Abilityかと思うんですけど七海ボーカルでそれあったりするんですかね、あったら聴いてみたいなあ・・・
壬生 千咲
どうしても最初にツッコミたいんですが、
これ、千咲√の顔した七海バッドエンド√ですよね?
七海バッドエンドと書くと主人公が七海を攻略失敗したみたいなニュアンスになるので、正確には七海目線でのバッドエンドというか。
特に私は七海√の直後に千咲√を進めたので、千咲と付き合った後に七海が主人公の部屋に来て一緒に寝るシーン、あれは今作品で見るのが一番きつかったです。
そのシーンでは七海が主人公の部屋に一緒に寝にやってきて、千咲の好きなところをあれこれ聞いていくわけですよね。
その後に七海が呟いた、
「千咲ちゃんのそういうところ、素敵だと思う。わたしも好きだよ」
「こんなに同じだなんて・・・やっぱりお兄ちゃんとは兄妹なんだよね」
文面通り解釈すれば七海も千咲のことを友人として好きで、その好きなところは兄が挙げたものと一致しているのでやっぱり兄妹で似ているんだね、なのですが。
私はナチュラルに以下のように聞こえました。
「千咲ちゃんのそういうところ、素敵だと思う。(そんな素敵な千咲ちゃんがお兄ちゃんのことを好きになったわけだけど)わたしも(千咲ちゃんと同じくお兄ちゃんが)好きだよ」
「(お兄ちゃんを好きになった千咲ちゃんと好みが)こんなに同じだなんて・・・(千咲ちゃんはその恋を叶えたけど、妹である私のその恋は絶対に叶えられないので)やっぱりお兄ちゃんとは兄妹なんだよね」
いやーーーーーこれはつらいでしょう。
なんで妹の親友をサブキャラにしたんですか、もはや恭平でよかったじゃないですか、もしくは茉優√とあやせ√で出てくるあの人とか・・・それは茉優先輩の顔が翳るから絶対あかんすね。
まあ全て私の勝手な妄想なんですけども。
先ほど書いたところですが、七海は結構他ヒロインの個別√でも秘めた思いを割と秘められてないんですが、お兄ちゃんが同級生や先輩であるヒロインと付き合うのと、妹である自分の同級生と付き合うのとでは全く事情が違うでしょうと。
そう思うとそんなピンポイントで七海の顔を翳らせるシナリオを選ばなくても、と思わざるを得ないんですよ。
私の中では基本的に√を超えたIFを考えることは意味がないというか野暮だと思うタイプなのですが、唯一の例外がまさに今回のように「シナリオとは全く別に最初から好意を抱いている」パターンだったりします。
「千咲ちゃんと友達にならなければ・・・」などと仄暗いことを七海がこの√で考えていないかお兄ちゃんは心配です。
・・・すみません、これ千咲√の感想でしたね。
七海目線のあれこれは一旦置いておいて、千咲ちゃんはアストラル使いではないということでシナリオ自体は比較的日常寄りだったと思います。
まあ当然それでも事件は発生するわけです。
事件を通してじゃないとヒロインと仲が深まらない世界だからですね。
この過程で主人公が「女性が嫌がる様子を見て興奮を覚えることがある」というに至った点、いろいろツッコミがあるんですけど、それでいてきっかけの掴み方としてはめちゃくちゃ上手い展開なのが笑いました。
千咲ちゃんじゃなければもっと早く気付けたかもしれませんね(ごめんなさい)。
シーン周りはというと、アフターストーリーのがめちゃくちゃ良かった。
別に自分の好みとかではないんですけど、やっぱりそういうバリエーションがほしいなと思っていたところにちょうどいい感じのが来たというのと、七海だけではなく君もか後輩組というところとか。
あとはやっぱり一度気になるとずっと気になってしまったCV:夏和小さんのシーン中の演技。
上手すぎなんですよねほんま、声の出し方というか。
後輩キャラ2人をくすはらゆいさんと夏和小さんの2人でやるって死ぬほど贅沢な布陣だなと改めて思いました。
全体を通してサブキャラということでストーリーの本筋には絡まないものの、千咲の可愛さや芯の熱さを存分に堪能できるこれぞサブキャラ√、という満足度が高いシナリオでした。
式部 茉優
大好き。
・・・すみませんまた感情が先走ってしまいました。
共通√終わりの段階では各ヒロインとも横並びくらいだったんですけど、蓋を開けてみれば茉優先輩の圧勝でした。
今年の阪神とそれ以外くらい差があります。
最初はお姉さんアピールが激しいただの先輩キャラかと思いきやまさかの年上幼馴染で、その上恋愛に関してはポンコツと。
シナリオについてもストーリーの本筋に関わるところで後ろに残しておいて良かったです。
作品自体のグランドエンディングがあやせ√というのは自明なんですけど、贔屓目無しで見ても「ストーリーの自然さ」という点ではこの茉優先輩√が個人的には一番しっくりきました。
茉優先輩の可愛さについては言わずもがなですが、おそらくここまで面白いと感じたのは「潜入モノ×美少女ゲー」の良いところがふんだんに出ていたからでしょう。
この記事の最初にも記載した通り、潜入モノは「いつ、相手側の誰に、どのようにバレて、どのようにされるのか」というのがお約束だと思うのですが、この点をしっかりと踏襲した上で美少女ゲーとしての「いつ、どのように惚れて、どのように結ばれるのか」という部分もしっかりと描写されていて、比喩でもなんでもなくまさに「こういうのが見たかったんだよ」という100点満点の回答が出てきたと感じました。
特に主人公が特班所属を明かしたシーン、お互いに隠し事をしたくないという思いが一致したというのがまたガチ感があって良いんですよね。
共通√や他ヒロイン√ではあれだけ秘密にしていた特班のことを茉優先輩には本当に何も包み隠さず、自発的に喋ってしまうわけですが、それは理由付けがない本能的な行動といいますか。
いや、理由なら茉優先輩を好きになったというのが直接的な理由なんですけど、そこに一切の打算がなかったのが明らかというか。
茉優先輩目線でも過去と同じ後悔はしたくないという思いがあるわけですし、なんというか自然に全てが上手く繋がっていくとこうなるんだろうな、という本当に綺麗な流れなシナリオだと思いましたし、「潜入モノ×美少女ゲー」の相性の良さが顕著に表れた展開でした。
さて、そろそろ茉優先輩の良さ自体について喋りたいんですけど、美少女ゲーとしての観点で私がまず思ったのは
「茉優先輩もするんかい」
でした。
この作品の「あの枠」は七海なのね、ああ千咲・・・もマイルドやけど一応それかな?という感じで呑気にしていたところ、急に茉優先輩のそれをぶち込まれて私は唖然としました。
「あの枠」が茉優先輩に存在したことにもびっくりしたのですが、まあ・・・なんというか・・・その実用性、といいますか。
濁せてるようで全く濁せてない気もしますが。
やばすぎでしょ、あれ。
年上幼馴染であのスタイルを擁したお姉さんがあんなことしたらあかんすよ。
その1回目のシーンを筆頭に茉優先輩のシーンは全体的に一切の隙もないのがまたやばくて、私は結構興味がないパターンのときはちゃっちゃと進めたりするタイプなんですけど、茉優先輩はそれが一切なく。
たぶん赤本並みに何周しても飽きないと思います、これは。
そんな中からあえて選ぶなら1回目の「あの枠」とアフターストーリー1が特に良くて、茉優先輩の部屋着がやたらと可愛いんですよね。
アフターストーリー1のほうは特に実用性のみならず茉優先輩の乙女としての可愛さも堪能できるという神仕様。
普段シーン周りについては意図的にあまり多く書いてないんですが、それを忘れて書き殴ってしまうくらいには茉優先輩のシーンは良かったということで、どれだけ良かったものかお察しください。
ちょっとシーンの話のことばかり先に書いてしまったんですが、それを差し引いても付き合ってからの茉優先輩のデレデレ具合がやばい。
コンシューマ移植しても余裕で通じますよ、コンシューマ版ばっかりやってた私が言うので間違いないです。
しかも主人公が珍しく嫉妬したと思ったらこんなフォローしてくれるとか。
ここ本当に好きで、茉優先輩の良いところが全部出てるセリフですよね。
茉優先輩√で一番グッと来たシーンかもしれません。
もはやお姉さんキャラはみんなこのセリフ言ってくれ(強欲)
他にも挙げればキリがないくらいデレられてるわけですが、何よりもお姉さんぶって甘やかしてくれるのと同時に主人公に甘えまくるのが良い。非常に良い。
まあテンプレだとも思うんですよ、お姉さんぶってるヒロインが付き合うと甘えてくるっていうのは。
ただまあ・・・やっぱりあるわけじゃないですか・・・そういう期待が。
ニーズがあるからこそのテンプレ展開になり得たわけで、そこをしっかりと外さないゆずソフトは本当に期待を裏切らないなあと思った次第です。
ちなみに、呼び方がずっと「茉優先輩」のままでしたね。
千咲√では当の千咲が「先輩と呼ばれるほうが嬉しいでしょう」みたいなこと言って主人公を先輩と呼び続けてましたけど、茉優先輩にもそういうのがあったのかな?
三司 あやせ
要所要所で意味深な表情や行動が多かったので、さてはヒロイン1番手としてちゃんと本筋に絡むなということで気付けば最後まで残ってました。
茉優先輩√が終わり、あやせ√の途中まではシナリオ的にも「茉優先輩√がグランドエンドちゃうんかこれ」と思ってたんですけど、結果的に最後に残したのは正解だったと言わざるを得ないですねこれは。
私個人としては「美少女ゲー」よりも「潜入モノ」としての面白さがめちゃくちゃ感じられるストーリーで、そりゃこれがグランドエンドですわと。
特に共通√から散りばめられていた伏線回収でしょうか。
最初の襲撃のシチュエーションとか、学祭中に呼び出しを食らったあとの流れとか、言われてみればプレイヤーとしてもギリギリ気付けそうな仕込みで面白いなあと。
そんなあやせもヒロインとしては結構ノリが独特だなと最初思ったんですけど、そこは例外なくやはり可愛く主人公との息の合い方がとても良かったですね。
特に告白のシーン。
本当に息が合ってポロっと二人とも口から気持ちが出てしまったというのが良い演出だなあと。
それまで散々と主にパッド周りでボケとツッコミのようなやり取りをしてたわけなんですけど、そのやり取りや護衛といった秘密の共有を通じて出来上がった二人のリズム、二人だけのリズムという「阿吽の呼吸」にも似た雰囲気というか。
主人公と他ヒロインとの距離の詰め方はどちらかといえば一つの出来事をきっかけにぐんと近づいた印象なんですけど、あやせについては本当に日々の積み重ねでお互い知らぬ間に相手を意識して・・・という感じで。
あやせの胸が大きかったらここまで親密になってないんですよね、本当に。
最初の出会いもあれが作り物だからこそ出会ったようなものですし。
キューピッド役からその後のフォローまで、パッドがまさに触媒の役割を果たしたわけです、ありがとうパッド。
あと個人的な好みなんですけど、あやせのデレ方がめちゃくちゃ可愛いですよね。
茉優先輩のような「デレ of デレ」ではなく、ぶっ飛ばすとか言っている割に甘えたいときには上目遣いで自信なさげにお願いしてくるとことか。
個人的な好みと書いておきながら、まあ私は茉優先輩のような分かりやすいデレが一番好きなんですけども、あやせの場合デレの好みというかギャップの見せ方の好みというか。
ちなみに私は「敢えて天使モードでするシーン」みたいなのをちょっとだけ、本当にちょっとだけ期待してたんですけどそれはなかったですね。
さすがにちょっとニッチなニーズでしたかね、まことにごめんなさい。
ところでシナリオ上一つだけどうしてもツッコミたいのがありまして、
理事長がほんまに不貞してたらあかんやろ。
です。
このご時世、アストラル暴走の隠蔽なんかよりも組織トップの不貞がバレるほうがやばいと思いますよ、理事長。
まあ私は理事長とあやせがデキていなくて本当に安心したんで良かったですけどね!
先生と生徒は倫理的によくな・・・そういえば最新作では何かあったようななかったような。
以降、あやせ√の余談。
ゆずソフトだとこの直前にプレイしたのが千恋*万花なのですが、あやせのCVが沢澤砂羽さんということで初めは結構レナ・リヒテナウアーさんに耳が釣られてたんですね。
要はあやせは日本人のはずなのにどこかカタコトに聞こえるというか、棒読みのように聞こえるというか。
ただこれ、あやせが初めて素の表情を見せた生徒会室のシーンではめっちゃ普通に喋ってるんですよ。
そこでそれまで棒読みっぽく聞こえてたのはおそらく意図するところだったのでは、とふと思いまして、
つまり、あやせ自身もあの猫被りモード・・・ではなく天使モードは演じているものなので、意図的にその「演じてる感」を出すために少し違和感があるように聞こえるようにされてた可能性がありそうだなと。
まあこれも私の妄想なんですけども、もしそうであればつまりは沢澤砂羽さんマジですげーっていう、ただそういう感想です。
絵と地の文があるとはいえキャラの感情の機微はそういったセリフの微妙なニュアンスやリズム、息使いに出るはずで、声優さんであればそういったところまで意識されてるのかなと思った次第です。
もう1点余談としては、恭平周りの情報についてシナリオ内で解説があまりなかったので結構気になりますね。
主人公が着てるステルスと言っているメモリー繊維はいわゆる光学迷彩機能があって、仕組みとしては光学迷彩やそれに類するアストラル能力をそのメモリー繊維に記憶させてるはずで、先生とのバトルシーンでは恭平がおそらくアストラル能力で透明になっていて・・・おや?つまり?というところまでは推測したんですけど。
理事長の味方側なのでアストラル推進派の政治家が抱えている特班以外の秘密組織のメンバーだったりするんですかね。
任務中などに「人の気配を感じる」と主人公が途中何回か言ってましたけど結局それが透明になった恭平による監視だということがほぼ示された貌で、外壁をツタってあやせの部屋に行く主人公をどんな気持ちで監視していたのかなとか、そりゃ悪態の一つも突きたくなるよね、とか。
何はともあれ恭平と敵対しなかったことが一番のGJポイントかもしれません。
全体を通して
最初にも書いた通りでめちゃくちゃ面白かったです。
他にも「潜入モノ×美少女ゲー」の作品があればやりたくなりました。
この内容で作品タイトルが「RIDDLE JOKER」というのがまたなんかオシャレでいいですよねえ。
ヒロインの数だけ潜入のバレ方やその後の動きが出てくるはずで、その量も多くなるのかなと思ってたんですけどしっかりとヒロインごとに分かれてましたね。
あやせ:共通√で潜入がバレるが特班のことまでは明かさず
七海 :特班なので一緒に潜入する側
茉優 :個別√で潜入がバレて特班のことまで自ら明かす
羽月 :個別√で潜入がバレるが特班のことまでは明かさず
千咲 :個別√で自ら特殊な任務(≠潜入)を明かすが特班は明かさず
こう見ると結構バリエーションがありますが、やっぱり茉優先輩だけちょっと特別感があるような。
ところで、このRIDDLE JOKERでは茉優先輩が断トツで好きなのですが、私にとっては珍しくそれ以外のヒロインがほぼ横並びになってます。
ゆずソフト作品に限らず過去プレイした作品では結構明確にヒロインごとに好みの差が生まれたのでそこも印象的でした。
平均が全体的に高いといいますか。
いやまあただの好みの問題なんですけどね。
これ実は音楽についても天使騒々や千恋*万花に比べてそういう印象を持ってます。
過去はそれぞれ断トツでキャラソンを1曲2曲くらいだけしか買ってないのですが、今回はキャラソン全部買うかめちゃくちゃ悩んでます。
そんな感じで、ストーリーが面白いという噂に違わず良い作品でした。
これと千恋*万花は記憶を消してもう1回やりたいなあ。
一番最初にも書いた通り、既に喫茶ステラも買って積んであるので追々やろうと思います。
少し古いですがよく目にするサノバウィッチもプレイ必須ですかね。
最後に、毎回発見してしまう美少女ゲーの謎数学枠。
七海が頭良い設定なのがいいですよね。
でもこういった勉強シーンで選ばれた科目はやはり数学でした。
ではまた機会があれば。