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子育てで、自分の赤ちゃん時代の記憶をひろい集める。

私も、こうやって毎日抱っこされてたのだろうか。

自分の人生の中で、物心つく前の記憶はない。
私は知らないけれど、私の周りの家族は知っている、子供のころ、赤ちゃんのころの記憶。

自分の子が産まれてみて、その小さな人が、どうやって生きて大きくなっているのかを初めて知る。

首も座らずぐにゃぐにゃで。
飲んで寝て、おむつを替えてもらって。
顔を真っ赤にして泣いて、抱っこしてもらって。
はじめは焦点も合わず、だんだん目があうようになってきて。
ごきげんだと、にこにこ笑い始める。
周りの大人たちが、かわいいねぇぇーーと目を細める。

お母さんとお父さんから、きっと同じような眼差しを向けられていたんだろうな。
確かに存在したけど、自分では覚えていられなかった、赤ちゃんのころの記憶。

子どもを育てているようで、自分の人生の記憶を拾い集めているような感覚になる。

子育ての楽しさってなんだろう?

いわゆる子ども好きなタイプではなかった私が、子育てを初めて2ヶ月。
「子ども」と「パートナー」に対しての2つは、なんとなく想像していた楽しさだった。3つ目の「自分」に対しては、やってみて初めて感じたものだった。

  1. 「子ども」に対して
     ・キュンキュン悶えるレベルで、かわいいこと。
     ・日々成長していく姿を見られること。
     ・顔や手足に、自分と愛する人のパーツを見つけられること。

  2. 「パートナー」に対して
     ・子どものかわいさと成長を、分かち合えること。
     ・笑うネタが増えること。(おならした!とか極めてしょーもないことで)

  3. 「自分」に対して
     ・赤ちゃん時代の記憶、人生の欠けていたピースを集められること。

血がつながっていてもつながってなくても、産まれたあとの成長のプロセスを24時間知れることは、子育ての醍醐味なんだろうな。

それを体験してみて、両親への感謝は、これまでよりも広がった気がする。

そうだ、もうすぐ母の日。
今年はお手紙でも、書いてみようかな。


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