24.01.26 【正月 義実家 帰省】(夫婦間における愛の適温)
なんでこのタイミングでこの本に出会えたん?なんてちょっとした奇跡を感じるくらい、今のわたしにぴったりだった。
夫のマッサージが強すぎて、でもせっかくやってくれているのに断るのもなぁとそのままにしていたり。義母の心配をあしらう夫を見て、もうちょっとやさしくしてあげたらいいのにとドギマギしたり。いろいろな形で不器用にくり返される愛のやりとりが、ひとつひとつ素敵で、何度も何度も読み返してしまう。
その中に出てくるエピソードに、義母が出てくるものがある。
義母の心配をあしらう夫を見た「わたし」は、もうちょっとやさしくしてあげたらいいのにとドギマギする。でも、一歩外に居る自分が口を出すわけにもいかないので黙って見ている。すると、帰り際に「わたし」のところに寄ってきた義母が言う。
この「いやなわけないじゃないですか!」は、本当にいやなわけがないんだろうなと思う。その後に出てくるエピソードから読み取れるというのもあるけれど、共感できるという意味で、わかる。
書類に記名しただけで、それまで接したことのなかったひとたちが、心の距離まで家族になれるわけがない。「義母 接し方」「正月 義実家 帰省」なんてググったりして。わたしにとっての義実家の両親も、そしてわたしの両親も、そうやって距離を測りながらじりじりとやっていく、面倒さも含めたそういうものを尊く思える瞬間がある。忘れそうになるとき、何度でも読み返したいと思った。
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