ナカヤマアツシ@山桃庵情報局

千葉県船橋市の表千家茶道教室「山桃庵」で雑用・情報発信業務に勤しんでます。 もっともっ…

ナカヤマアツシ@山桃庵情報局

千葉県船橋市の表千家茶道教室「山桃庵」で雑用・情報発信業務に勤しんでます。 もっともっと多くの方に茶道の魅力を知ってほしい。 もっともっと多くの方に茶道の楽しさをお届けしたいと。 そんなことを考えながら、日々活動しています。

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千葉県船橋市の表千家茶道教室「山桃庵」から、茶道にまつわる、もしくは茶道と関係のない?様々な情報をお送りします。 茶道教室の表側とか裏側とか、普段は見られないあれやこれやを、普段は発信していない視点からお届けしようと思います。 更新頻度は謎。 ぜひお仲間になってくださいませ。 茶道のいろいろをワイワイ楽しみましょう。

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最近の記事

廻り花で季節を感じる

今日、稽古場に顔を出したら、花台に色とりどりの瑞々しい花々。 廻り花の稽古をするとのことでした。 空気は暑いけど、なんだか涼しげです。 夏が来ましたね。 そして床の間の掛軸 夏雲奇峰多 かうんきほうおおし 夏の雲は珍しい形の雲、入道雲が多いと言っています。 うーん、何を言っているのだろう、、、 入道雲は山々の峰のように見えるものが多い。 確かにそうですが、、、、 雲の形を心の動きに例えてる感じ⁉︎ なんか比喩的な⁉︎ 調べてみると、この句は古く中国で読まれた詩、

    • 稽古へ

      関東地方は30度を超えて夏日です。 暖房器具から出て来たような大気が、どことなく息苦しく、稽古場への足取りも重くなります。 稽古場では涼やかな木槿と、清流の掛軸。 七夕の夜を描いた主菓子。 よく効いた冷房。 一転、天国かのような涼しさです。 毎年のような災害級の暑さに、空調の効いた茶室は、それ自体が夏の風物詩のような気がして来ます。 逆に季節を感じられる、、、 暑い夏が色々と心配です。

      • 行雲流水

        行雲流水 雲は行き、水は流れる。 流されるまま、ただただ身を任せて、外力に抗わない。 何とも優雅でリラックスした様子が想像されます。 そんなふうに生きてみたい。 でもその様は何だか受身形で受動的です。 主体性はないのか!? もっと建設的に生きなくていいのか? なんて心のどこかで考えてしまいます。 現代社会、競争社会に生きる者の性でしょうか。 ある時、行き先を定めず、諸国を行脚する僧侶のことを「雲水」と呼ぶことを知りました。 「雲と水」 一つの場所に留まらず、様々な場所

        • 7月

          新しい月がまた始まりました。 蒸し暑くて、心に季節を感じる余裕もないけど、昨日食べた「水無月」とか、棗の上の可愛らしい蛍とか、ガラスの食籠とか、何よりも肌にまとわりつく湿った空気が、夏が始まることをハッキリと知らせてくれています。 最近、いろいろと余裕がないな。 反省。

        メンバー特典記事

          YouTube山桃庵チャンネル 質問回答 -風炉の切り柄杓・置き柄杓-

          風炉の季節になると、YouTube山桃庵チャンネルの掲示板でよく頂く質問は柄杓の扱いです。 具体的には「切り柄杓」と「置き柄杓」の順番。 教科書的に言えば「交互に行う」が正解です。 とは言え、ただ交互に繰り返せば良いのかと言うと、、、、、 風炉の点前の中で特徴的な柄杓の扱い。 お湯や水を汲んだ後、釜の上に柄杓を戻す際の手つきには基本的に二つの所作があります。 切り柄杓 「切り柄杓」は右手親指と人差し指でVの字を作り、その他の指は人差し指に沿わせるカタチ。 揃った指が美

          YouTube山桃庵チャンネル 質問回答 -風炉の切り柄杓・置き柄杓-

          水撒き

          梅雨晴れ間の蒸し暑い午後、山桃庵に来客がありました。 庭と玄関に水をまき、場を清めて迎えます。

          整理する意味

          例えば炉や風炉で湯を沸かす「炭」の保管。 その炭は箱炭斗(はこすみとり)と呼ばれる箱に整理して仕舞われます。 そして箱炭斗には炭の他に、火箸、環、釜敷き、羽、香合、袱紗が準備され、炭火のメンテナンスに必要な道具が一通り仕組まれています。

          心で交わす

          目の前の人、隣の人、少し離れた人。 茶道では誰かにお辞儀をする時、基本的にはその人の方を向きません。 ただ正面に向かい、深く頭を下げます。

          香合

          茶室に入った時、なんとなく漂う心地良い香りに気付くことがあります。 どこかで嗅いだことのある、懐かしい香り。 昔から知っているような、記憶の奥のほのかな優しさ。 お茶の香りを消さないように、控えめに揺らぐこの香りは「お香」の香りです。 茶室で炭を焚くと、独特の匂いが出ることがあるのですが、これを消すために、炭火の中で香木や練香を焚きます。 実用性を兼ねたこの香りもまた、茶室での楽しみの一つ。 その香木や練香を入れて、茶室に持ち出す道具が香合です。 あの人シャンプー変え

          あつかう

          茶道の稽古を始めると、最初に学ぶ道具の扱い。 見る、触れる、持つ、渡す。 一つひとつは単純な動作でも、そこに特別な道具があるだけで少し緊張感が高まります。

        記事

          基本に帰る

          山桃庵の月初めの稽古では、基本所作の再確認を行なっています。 初心者も、何十年も経験を重ねた上級者も皆同じ。初歩の初歩の割り稽古に、気持ちを新たに取り組みます。 2023年10月の課題は「帛紗捌き」。 そして棗と茶杓を清める所作の見直しです。 山桃庵の指導理念は、表千家の美しい点前を正確に伝えること。 一つひとつの手の動き、体の向き、角度、そして息づかい。 緩み無い「動」の中に宿る一瞬の「静」。 もはや言葉にも出来ないような、感覚的なその一点に精神を重ねながら、先人達が生

          稽古再開

          長かった夏休みも終わり、本日より稽古再開。 蒸し暑さがおさまる気配もありませんが、皆さん元気な様子で稽古にいらっしゃいました。 先ずは唐物点前で濃茶を一服頂きます。 そして、9月より第一週目の基礎稽古は、合同で基本の見直しを行っていきます。 本日は「茶筌通し」と「茶筌すすぎ」の割稽古。 繰返す点前のなかで、少しずつ少しずつ生じるブレを修正します。 基本ですが、大切なひと時。

          YouTube山桃庵チャンネル 質問回答 -風炉の切り柄杓・置き柄杓-

          風炉の季節になると、YouTube山桃庵チャンネルの掲示板でよく頂く質問は柄杓の扱いです。 具体的には「切り柄杓」と「置き柄杓」の順番。 教科書的に言えば「交互に行う」が正解です。 とは言え、ただ交互に繰り返せば良いのかと言うと、、、、、 風炉の点前の中で特徴的な柄杓の扱い。 お湯や水を汲んだ後、釜の上に柄杓を戻す際の手つきには基本的に二つの所作があります。 切り柄杓 「切り柄杓」は右手親指と人差し指でVの字を作り、その他の指は人差し指に沿わせるカタチ。 揃った指が美

          YouTube山桃庵チャンネル 質問回答 -風炉の切り柄杓・置き柄杓-

          裾野を広げる

          茶道の魅力を伝える。 茶道人口が減少する中で、なんとかその裾野を広げられないかと、Facebookグループ「茶道表千家流」を始めたのは2011年。 もう干支が一回りしました。 ちょうどFacebookが注目を浴び出したタイミング。 これは茶道普及に有効なツールになるかもと、気軽に始めたグループで、初めは友人をメンバーに誘い、自身も日々の何気ないお茶の日常を投稿していました。 それから12年。 グループメンバーは1万人を超え、様々な方が日々の茶道ライフを投稿し、コメン

          濃茶と薄茶

          茶席で出されるお茶は濃茶と薄茶の2種類。 これは茶葉の種類ではなく、お茶の点て方の違いです。 濃茶は茶席のメイン。 茶事で言えば懐石料理やお酒にもまさるご馳走です。 多量の抹茶を少量の湯で練り上げ、濃いペースト状に仕上げます。 濃茶の場合、茶を「点てる」と言うより「練る」という表現を使うのが一般的。 とても厳格な席で、静寂の中、亭主の点てる一椀に場が集中し、その一椀を客が皆で回し飲みます。 まさに一座建立。 全てが一つになる空間です。 薄茶は一般的なイメージの抹茶。 甘味

          水撒き

          梅雨晴れ間の蒸し暑い午後、山桃庵に来客がありました。 庭と玄関に水をまき、場を清めて迎えます。

          希望の「光」

          週末、まだ6月だと言うのに気温は30度を優に超えた京都。 露の着物も間に合わず、襟元の汗を気にしながら、第1回表千家短期講習会修了生同窓会に参加しました。 1200名に迫る参加者の前でご講演されたのは、株式会社聖護院八ッ橋総本店 専務取締役の鈴鹿可奈子氏。 30分近くのスピーチでしたが、ご自身と茶道の関わりについて、聞き取りやすい優しい口調で話される姿は、聴衆を惹きつけ、あっという間に時が過ぎて行きました。 様々な仕事に忙殺され、マルチタスクで頭の中がぐちゃぐちゃな私たち

          整理する意味

          例えば炉や風炉で湯を沸かす「炭」の保管。 その炭は箱炭斗(はこすみとり)と呼ばれる箱に整理して仕舞われます。 そして箱炭斗には炭の他に、火箸、環、釜敷き、羽、香合、袱紗が準備され、炭火のメンテナンスに必要な道具が一通り仕組まれています。

          許し状

          表千家では稽古の進捗に応じ、家元に許し状を申請する制度があります。 この方は充分に稽古を積まれ、新しいステップに進んでも大丈夫ですと先生が家元に進言すると、家元から許し状が届きます。 それは稽古を熱心に続けた成果。 上達の証でもあり、次のステップへのモチベーションにもなります。 もちろん師にとっても喜ばしい出来事で、許し状を受けられた方に、山桃庵ではお祝いの品をお送りしています。 本日は盆天の許しを頂いた男性の方に、大棗を記念品としてお送りしました。

          手作りの主菓子

          本日は土曜日の振替稽古。 日曜日ですが、朝から社中の皆様がお集まりです。 午前中は許し状と記念品のYouTubeの撮影をさせて頂きました。 永くお稽古に励まれた成果ですね。 おめでとうございます。 そして午後からは手作りの苺大福が届きました。 稽古前に皆んなで頂きました。 お昼ご飯の後ですが、サッパリした酸味と控えめな甘みで、皆さんペロリ。 いつもながら和気藹々とした稽古場です。

          初釜終盤戦

          本日は所属する会の初釜。 毎年この時期にお会いする、たくさんの顔があります。 前日準備を終えて夕食会を楽しみ、久しぶりに遅くまで都会の夜を満喫しました。 そして、早く起きた朝。 午後までの外仕事に備え、ホテルの朝食をしっかり頂きました。 天気は快晴です。 レストランの窓から見上げる空は、透き通るような青色。 朝日が都心のビルをオレンジに染め、冬らしい一日の始まりです。 昨晩は比較的暖かい空気でしたが、今日は朝から一変し、冷たい北風が吹きました。 それでも、和服の下に電熱

          茶会準備

          月末のお茶会に向けて道具の確認。 久しぶりに外の席で釜を掛けます。 準備も色々ありますが、楽しみです。 初釜の花びら餅が少しだけ余っていたので、今年も頂くことができました。 明日も良い日になりますように。