Good Job!Digital Factory×EDO-1×蚕都Grants スペースを終えて
Good Job!Degital Factoryのスペースにお招きいただきました。
先日、Good Job!Degital Factory(以下GJDF)のスペースにお招きいただき、EDO-1の川谷さんとご一緒して2023年の振り返りと2024年の抱負を語らせていただきました。グッドジョブのスペースカレンダーをご覧いただいてもお分かりいただけると思いますが、とんでもない実績のある方々が名を連ねる中にうちも入っててビビりながら挑戦させていただきました。
蚕都Grants2023年の振り返り
昨年は、主にクラファン、フェスタマイノリティへのブース参加、マガジン創刊、NFT販売開始、養蚕実習、養蚕家屋調査と復元、一般社団法人化があってこれを半年の間に別のアルバイトしながらやってました。主に……って主にやってることが多すぎて、これを半年でやってきたのか。。と、振り返ってみるとADHDの特性強すぎ?とも思います。
ご迷惑をおかけした方々もおられたと思います。メンバーやご家族、ご支援ご賛同いただいた方々がいなければできなかったので皆々様には感謝しかありません。本当にありがとうございます。感謝の言葉は言うのは簡単なことなので、蚕都Grantsに関わってよかったなと少しでも思っていただけるように頑張ります。
正直、障害テーマはデリケートなところもあって、実はかなりビビりながらやっています。でも「誰もが生きる価値のある人生を過ごせる社会」の実現は期待する人は多いけど前人未到でしょう。だったら挑戦して間違えて学んでいくしかないし、挑戦や失敗の分母が多い方が良いケースが生まれるのは算数が激烈苦手なぼくでもわかることです。
久馬はなんでこんなことやってるのか?と、たまに聞かれることがあるのですが、自分でもよくわかってないのです。たぶん、感謝されると嬉しいからやってるし自分を良いやつだと認めてやれるんだと思います。至極単純な衝動の仕組みで動いているようです。また、利己と利他が循環するように仕組んでいるつもりです。
そこは間違っていないんだろうなと偉大なる先駆者の記事を読んで自信に変えています。
Good Job!Degital Factoryの簡単な紹介
最近、グッドジョブセンター香芝のことを少しずつ探っているのですが、発信される情報に触れるたびに、まじかよ…すごすぎるやん…これは多様性を受容できる社会のモデルとなる可能性がありまくるやんか。。とワクワクしてなりません。ご縁を大切にしてしっかり学ばせていただきたいと思います。ちなみにGJDFとは、アートとデジタルの力で、障害のある人とともに、社会に新しい仕事・文化をつくることをめざすNFTプロジェクトです。2月には障害のある方と共に制作されたグッドジョブさんというキャラクターをNFTとして販売されるようです。(詳しくは上と下のリンクへ)
EDO-1の簡単な紹介
EDO-1はアートもメンバーの方々もとても素敵なのはもちろんですが、激烈難解なweb3.0領域の斯斯然然をわかりやすく発信されているだけではなく、ユーモアたっぷりに表現されています。ユーモアを説明すると野暮ったくしらけてしまうので説明は控えますのでご関心を持たれた方はチェックなさってください。
また、EDO-1の「ぴくせるらぼ」というPJにあるサービスもシンプルで活用しやすく福祉を楽しくする画期的なサービスだと思います。
「ぴくせるらぼ」は発達障害等の療育支援サービスとして提供されています。絵を描くことが苦手な方々にも簡単な手法でピクセルアートの制作に取り組んでもらい、想像力を存分に発揮して描いたその作品をブロックチェーン上に永遠に残すというデザインです。
とあるフリースクールを立ち上げられた方に勝手に紹介したところ、すごく関心を持っておられました。蚕都Grantsでもうまく活用できないかなと企んでいるところです。(詳しくは上と下のリンクへ)
GJDFとEDO-1の共通点
大変恐縮ではございますが。。。。
両者様ともに「ポジティブな感情を発露させる情感あふれる秀逸なコミュニティデザイン」だと思っていて参考にさせていただいております。(見た目のデザインではありません)
ぼくは(偏見的でやや乱暴な表現かもしれませんが)経済合理優先的な社会において資本が投じられなかった課題の解決に挑戦するには「人を動かす」ために「感情を発露させる情感のあるストーリー」をデザインする必要があると思っています。それは人文学(アート、哲学、サブカルなどなど)のセンスがないと描けないと考えています。
ぼくが参加させていただいたスペースの中でも少しお話ししましたが、GJDFもEDO-1もPJやコミュニティのデザインを「社会の中に敵を見つけて倒す」という厭世的なビジョンではなく、「参加して楽しい」や「誰かが喜んでくれたら嬉しい」といった経験ができるシステムをデザインの中に組み込まれていて、これを秀逸といわずしてなんと言いましょうか??それで実績もおありなので学ぶべきところ、もしくはお知恵をお借りするべきところが大いにあると勝手に考えています。
蚕都Grants2024の抱負
「web2.5で福祉関係人口を創出する」
NFTで関係人口を増やすというPJが増えてきたのでレッドオーシャンになってきたと思います。そこに尽力しても徒労に終わりそうな予感もするので、蚕都GrantsのNFTPJについてはマトを福祉関係人口に絞って再考しています。例えば「関係人口」に「観光」とつけると地元住民は圏外になりますが「福祉」と付けることで関係人口に地元住民も含めることになります。
端的にいうと「福祉に関わる人口を地元も含めて創出する」という方向にシフトします。
「観光」が他国や他郷に訪れて楽しむことだとすると、福祉関係人口は(地元の)「福祉」に訪れて楽しむということになります。
まさにGJDFやEDO-1が実現されていることではありますが、蚕都Grantsも挑戦していきたいと思います。
昨年の反省点としてweb3.0のテクを扱うには早すぎたと感じています。
リアルの方で福祉を楽しんでいただきながらガバナンスのシステムはアナログとBCのハイブリッドで直接民主主義的にデザインする。ちょっと手間はかかるけど、そこを今はそこを惜しんでは3.0にアップデートできないだろうとも思います。
蚕都Grantsの次なる思想
まだまだ構想中で実現できるかわかりませんが、ぼくはグンゼ創業者の波多野鶴吉翁の思想と手段を再考したいと思っています。その思想は綾部市と親和性が高い…というか蚕都として栄えた綾部のアイデンティティがここにあったと言っても過言ではありません。あらゆる地方地域が銘々の地域課題の解決に難航する中で、強大な特徴や歴史を持っている綾部市はかなりラッキーだと思います。これも人文学に関心がないと掴めないエッセンスです。
https://www.uminokyoto.jp/column/post/80/
グンゼには創業時暫く、721人の株主がおられました。そのうち265人が1株主、2〜4株主が241人、5〜9株主が111人で、実に8割以上が10株以下の株主だったそうです。これは「群是」(グンゼと読む)の地域との共存・共栄を目指した波多野鶴吉翁の思想の社会実装だと思います。
ちなみに群是とは「群の発展のために」という理念が込められています。
このお知恵に福祉的アレンジを加え時代性に合う地元住民参加型のアクションを構想中です。
またいろんな方々のお力をお借りすることとなりそうですが、どうかなにとぞ今年もよろしくお願いいたします。
長くなりましたが、GJDF、EDO-1の皆様この度は本当にありがとうございました。また近々何か共同できますように!どうかかまってやってください!