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大学4年生で開業、20年以上西八王子で愛され続けるネパールカレーのお店『奈央屋』の開業ばなし

この「開業ばなし、聞かせてください」では、地域に根づき愛される個性豊かな街のお店の開業話を聞きながら、「どうして開業したの?」「ぶっちゃけ開業資金はいくらだった?」「これからやりたいことは?」などここでしか聞けないトークを掲載。第1回目は、JR西八王子駅から徒歩4分のところにあるネパールカレーの奈央屋さん。店主の梅村奈央さんにお話を伺いました。

入学式で「就職先はありません」と言われ、自分で稼ぐしかない……と開業へ

JR西八王子駅の北口を出て、甲州街道沿いを歩いていると、真っ白な暖簾(のれん)が目に入ります。ここがネパールカレーのお店『奈央屋』さん。

味のある木目のドアをガラリと開けて暖簾をくぐれば、スパイスのい〜い香り。カウンターが5席、奥に小さなテーブル席が1つある店内を見渡せば、かわいい食器や雑貨たちに目を奪われてしまいます。優しい笑顔で「いらっしゃいませ」と出迎えてくれた梅村さんに、開業ばなしを伺いましょう。

『奈央屋』の店主・梅村奈央さん。2000年に開業してから、この道一筋22年! 最近は、通販用スパイスを黙々と袋詰めしている時間が好きなのだとか。

この地に『奈央屋』が開業したのは、2000年7月。当時、大学4年生だった梅村さんはどのようなきっかけで、開業に至ったのでしょうか。

「私たちって“ロスジェネ世代”って呼ばれていて、大学の入学式でも『あなたたちの就職先はありません』って、言われたんです。就職活動が始まる大学3年生頃から、自分で稼ぐためにはどうしたらいいか? と考えるようになって、同級生が企業に願書を出すように、私もお店を始めることを選んでいました。当時のゼミの先生が本当にいい方で、『開業することを卒論のレポートにまとめてもいいよ』と言ってくれて。この物件が見つかったのが大学4年生の5月だったんですけど、7月には『奈央屋』を開業していました」

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