感染症への対策についての私案

新型コロナウイルスの発生でクルーズ船の様子が連日報道されてますが、素人が見ててもなんだか不自然に思えることが多いと思ってます。

まずはこの間、BuzzFeedさんがかなり分かりやすい記事を掲載してくれてますので、そちらをぜひとも参考にされてください。

https://www.buzzfeed.com/amphtml/yutochiba/coronavirus-dr-iwata

https://www.buzzfeed.com/jp/naokoiwanaga/ncov2019-okabe?bfsource=relatedmanual


ここから先は、あくまで三太個人の考えになります。

国としてどう決断していくかが一番の問題だなと思うんですが、いわゆる「ぼくのかんがえたさいきょうのたいせい」ってのはこんな感じです。

今回の新型コロナウイルスについては各国の数字見ても発症者からの死亡者の割合は数パーセント見られるものの、感染者全体を俯瞰した場合の死亡率はかなり下がってくると思うので、自分はそこまでの心配はしなくていいのでは、という立場です。
それでも飛沫感染を伴う新しい感染症がこれから出てきたとき、自分ならどんな風に対策取るかなーと考えたのを、まとめてみました。
障害者施設や高齢者施設での勤務軽減あるぐらいの、専門家でもなんでもないおじさんの考えですので、読み流すぐらいの気持ちでお願いします。


まずウイルスに下記の二点があることを前提としています。

・不顕性感染の能力がある
(症状が出てなくても人から人へ感染する←たいていのウイルス性疾患が当てはまると思います)
・感染してもウインドウ期間(感染しても体内で一定量までウイルスが増えないと検査で陽性とならない←インフルエンザでも発熱後一定時間たたないと検査結果に信頼おけないってことになってます)がある


完全封じ込めを考えた場合(←実際には無理だと思ってます)

①全員検査
②陽性者及び症状発生者は医療機関での対応
②’出来れば高齢者や抵抗力落ちてると判断できる人も医療機関での観察下へ
③施設内の消毒体制確立
④陰性者の個室隔離
⑤途中、症状発生者出たら②へ
⑥最後の⑤発生より考えられる最長潜伏期間以上の隔離期間経過後、全員再検査
⑦陰性者は隔離解除、帰宅へ

このぐらいは必要なのではと思います。

報道を見ている限り、今回のクルーズ船では④の隔離がしっかり出来てないのではと心配しています。
当初のバイキング形式での食事提供などは論外ですが、その後の2メートル離れての食事や共通デッキの利用なども、消毒の徹底考えてもかなり実施が厳しい状況かなと思います。
それでも、乗船、足止めされている方々の不安を解消するためにはかえって徹底した隔離をして「あなたはまず感染してないと思いますよ」という安心感を与えることが、本人やご家族の不安の解消と、下船後の変な風評を起こさないためにはあっても良いのではと思うところです。

またすでにシステムあるかもですが、船内におられる方への情報提供と娯楽?消費を兼ねて、キャリア各社には無料Wi-Fiの提供をお願いしたいなとも。


ただ、一般的な個人旅行や他地域からの移動を考えると、今回の新型コロナウイルスについては私自身は完全な封じ込め、水際作戦はいつまで経っても終わらないことになってしまうでは、との考えです。


そこで、次にウイルスは市井に広まってしまう(しまってる)と考え、公衆衛生対策として考える場合です。

・現時点でのウイルスの毒性(感染性や致死率など)のなるべく正確な情報提供
・「接触感染」「飛沫感染」「空気感線」のそれぞれの正確な意味合いの普及
・標準予防策(スタンダード・プリコーション)の量と圧の双方を重視したメディアでの報道
・感染が疑われる場合の医療機関のかかり方を、やはりメディアで情報提供
・感染が確定した場合の医療提供のあり方とその際の医療費の問題(指定感染症であれば入院無料など)の情報提供
・民間医療機関への対象者来院時の対応法の一元化
・指定病院だけでない入院受け入れ先の検討と要件緩和(封じ込めを考えなければ陰圧室の必要性は軽減されるはず)
・発症者の労働・学業等現場におけるマイナス要因(休み取ることへのマイナス評価や実質減給、出席日数減など)の保証対策

実際に感染不安がある人が検査を受けたい場合、どこに連絡し検査が受けられるのか、それとも受けられないのか、受けれるのならばどのような手順と時間、料金が必要なのか、など、テレビを見ててもなかなか伝わらないですし、下記のページでも不安がある人への情報提供はありますが、「受診した先がどうなるの?」の不安が拭えないのではと思います。

2020年2月7日現在の厚生労働省の新型コロナウイルスに関するQ&A(一般の方向け)のページ

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/dengue_fever_qa_00001.html

そしてこれらの内容は「厚労省のホームページを」という形でなく、うっとうしいほどの量でマスコミで流すべきかと。

またある程度の効力があるのでは、ぐらいのことですが、ウイルスの分離は出来始めているようなので、空気中での不活性要因が見つかれば、情報提供をした方がいいのかもとも思います。
たとえばインフルエンザでは「湿度と室温を高く保つことで空気中のウイルスの活性が失われやすい」との論文が出ているため、高齢者施設などでは「室温を25度近く、湿度を50パーセント以上」に、と流行期の規定をしているところが多いと思います。
逆に乾燥と低温が不活性要因となるウイルスもありますので、もちろん正確な情報は必要と思います。
しかし、この点については厚生労働省の施設等での対策にも明文化はされていないため(加湿器の適切な利用という一文はありますが)、まずは「手洗い」というのが一番だとは思ってます。


最後というか、最初というか、現時点で最大の発症者を抱える中国への医療者含むスタッフや、医療用器具の強力な国際支援も必要だなと思います。


人間が移動するスピードと量が桁違いに増えている中、一国だけの体制では新しい感染症の対策は無理だと思います。

素人考え&自分が思い描く理想の未来的なものなので、ゆめゆめ何かのご参考にされることなどなく~m(._.)m。