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CIMとExcelの相性と可能性を探る

当社では長年、土木CADとExcelソフトの相性に注目をしてきました。 CAD(つまり、アナログなデータを扱うソフト)とExcel(つまり、デジタルデータの集まり)との連携です。

土量計算表

例えば、機械CADや建築CADの(人工物が対象の)場合ですと、図面の中に色々な各種寸法などは入れやすいですし、土木CADの場合でも、橋梁や道路といった人工の構造物では図面に寸法等の数値を入れることは容易に出来るわけですが、、

地形など自然物を扱う場面の多い土木CADの場合では、それに関わるデジタルのデータ(例えば、土量など)は、どうしても別管理が必要になることも多いかと思います。従来ではそれらを無理やりCAD上にドロー図面として表示していたりをするわけです。

けど、やっぱその手のデジタルなデータ管理いうのは基本、アナログなCADには不向きです。(すなわち、それはCADデータ要素の属性(プロパティ)管理に依存します。)

その手のデジタルデータの管理は、やはり表計算ソフト(すなわち、Excel)が得意なので扱いやすく出来ていますから、必然的に普段からExcelで色々データ管理をされている会社さんや設計者の方も多いことと思います。

それで、このCIMの時代にその双方をどう結び付ければいいのか? それが本日のテーマです。(ばらばらだと、当然扱い難いのが問題ですね。)

ずばり、答えから先に言ってしまいますと、それは紛れもなくVBA言語を用いたマクロのプログラミングだと言うことになろうかと思います。

VBA言語は、Excelに標準で備わっているプログラム言語でその起源はエンジニアの方なら誰でも馴染みのあるあのFORTRAN言語です。そのFORTRANを元に、誰でも容易にプログラムが組めるようにと開発された簡易言語のBASICが元になっている言語です。

そもそも、マイクロソフト社が開発したVBA言語には余計な機能も沢山付いていますが、基本の部分はBASICと同じ簡易言語ですので、誰でも容易に組むことが出来る、言わば「赤ちゃん言語」だと言えます。

マイクロソフト社が見栄を張って(たぶん!)付け加えた色々余計な機能を取り払って使いさえすれば、(難しい機能には捕らわれないで一切無視して使っていけば・・・)本来の、ごく簡単に誰にでも組める簡易言語として、VBAは大いに活用できるものです。

PS.その為に、私の書いた この本 が参考になります。(他のVBA本だと要らない難しい部分に必ず捕らわれてしまう・・・思います。笑)

で、今でもCivil3Dを代表するAutoCAD製品には、このVBA言語がオプションでですが使える環境になっています。(その昔は、Excelと同様に標準で備わってはいましたが。。)

なので、デジタルデータの色々をExcelで管理されてる方でCivil3DやAutoCADも使ってる方は、VBA言語をちょっと覚えるだけで色々なことができるようなりますので、大変これは便利です。 例えば、ExcelのデジタルデータをCivil3Dに持って行ってアナログ化したり、その逆にCivil3D上のアナログのデータ要素をExcelに持って行ってデジタルの数値で羅列したり、

Excelですから、双方の受渡しにはCSV形式でのデータはお手の物ですし、勿論、VBAでプログラム組んでLandXMLファイルへ落とす事や取り込む、の対応だって可能ですから、簡易言語のVBAをたった一つ覚えるだけで、自分に(自社に)必要な機能をどんどん(アナログでもデジタルでも)付け加えていくことで、格段に設計の作業効率と利便性を上げることができる思います。

と言うことで、CIM(土木3DCAD)とExcelは、VBAで相性抜群! 土木エンジニアの方々にとってVBA言語はまさに良いこと尽くめですからぜひご活用をおススメします。

https://www.wat3d.com/doboku/


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