【経理業務紹介】月次決算のゴールはどこにある?
月次決算のゴールはどこにあるのか?
またどのような日程で進めていくのか?
ここでは、私が実際に行っていた月次決算のゴールと大まかなスケジュールをご紹介いたします。
月次決算のゴール
月次決算のゴールは大きく分けて2つあります。
1つは、月次レポートを作成すること。
もう1つは、支払いを完了することです。
順に見ていきましょう。
1-1)月次レポートを作成する
月次決算のゴールの1つ目は、月次レポートを作成することです。
月次レポートを作成する目的は、事業が計画通り進んでいるかの確認をするためです。
試算表・資金繰り表・予実管理表などの書類と、これらの内容を分析したレポートを作成します。
月次レポートの作成は、3つの工程に分けられると思います。
① 入力:会計システムに仕訳を入力する
② 分析:仕訳の入力が終わったら分析する
③ 報告:分析結果をレポートにまとめ、報告する
以上、3つの工程を進めることで、ゴールになります。
1-2)月次レポート作成のスケジュールイメージ
月次レポート作成のスケジュールは以下のような日程で進めています。
入力完了 : 毎月第8営業日
分析完了 : 毎月第10営業日
報告日 : 毎月第12営業日
スケジュール設定のポイントは、報告する日を決めたうえで逆算して設定することです。
理由は、報告のスピードが大事だからです。どれだけ正確に作成しても、報告が1か月も遅れてしまえば、分析した状況が変わってしまい、結果として、使えない資料となってしまうからです。
2-1)支払いを完了する
月次決算のゴールの2つ目は、毎月の支払いをもれなく完了することです。
こちらは、取引先や従業員、金融機関に対して約束通り支払いを完了させるために必要なゴールです。
支払いが重要なのは、支払いが滞ってしまうと事業継続が難しくなるためです。
毎月発生する主な支払いには以下のようなものがあります。
〇月末払い
〇従業員への給与支払い
〇税金の納付(主に、源泉所得税と住民税)
〇借入金の返済
2-2)支払いのスケジュールイメージ
上記を以下のような日程で支払いしていきます。
毎月10日:源泉所得税、住民税の納付
毎月25日:給与支払い(※会社の規定により変わります)
毎月月末:借入金の返済、月末支払い
まとめ
今回は、月次決算のゴールがどこにあるのかを書いてみました。
ゴールを知ることで日々の業務との関係が見えてくれば、ご自身の予定も立てやすくなり、スケジュールに追われずに業務を行うことができるようになると思います。
次回は、これらのゴールから逆算して行っていく業務を紹介する予定です。
ここまでお読みいただきありがとうございます。
経理業務の参考になれば幸いです。