庭に行って「1」を拾って来いと教授が言った
学部の一年生の時、線形代数の授業で不覚にも(?)感銘を受けてしまったのがこの言葉です。当時の私は虚数単位というものに言いようのない違和感を感じていました。「二乗すると負になる数として虚数単位なるものが必要となりました。でもそういう数を理屈の上で考えたというだけでそんなものは存在しないのでは。」と。線形代数の担当教員だった教授は非常に教育的な方でした。私のような凡人に上で述べたような疑問を投げつけられることに慣れていたのでしょう。
「複素数が存在しないというのなら、君、庭に行