BMCC6Kで撮るギター職人
こんにちわ、こんばんわ。
今回はブラックマジック製カメラ、BMCC6Kについての感想です。
今更ではますが、BMCC6Kを三脚に据えて撮ってみました。
本来、シネマカメラに分類されるBMD製品。しっかりと固定して最良の画を残す事に注力するのが基本的な使い方です。
ところが、取り回しの良さ(意外にも)と、ダビンチのスタビ補正が秀逸だったりと、これまで手持ちでサクッと撮るスタイルばかりでした。
未だに画質のポテンシャルを把握出来ていないってのも、どうかなぁ〜ですね。。。
そんな中、週末に飲みの席で撮影機会を得ることになり、
ギター職人の友達の工房にお邪魔してきました。
何か、「コレッ!」と言うカットを決めていた訳でも無く、
[職人前とした、淡々と作業する様]を残すために、
三脚固定で撮影する事にした次第です。
撮影条件は、事前のヒアリングは特に無し。
日中の撮影だったので環境光のみで撮影敢行。
一応保険も兼ねて、明るめのレンズを3本用意して挑みました。
・SIGMA 35mm F1.2 DGDN ART
・SIGMA 100mm F2.8 DGDN MACRO ART
・Panasonic 24-105mm F4 O.I.S
※DC-S5IIXも予備機として持参。
一応、カメラ設定も書いておくと、
・3:2 6K 24p OPENGATE
・BRAW 5:1
音はTASCAM X8を持参してましたが、
今回はBMCC 6Kの内蔵マイクを試してみました。
RAWに慣れると事前設定がつい甘くなってしまいますが、
初見の現場には心強い撮影方法だと思います。
ホワイトくらいは撮る癖をつけないとと反省。。
工房へはお昼過ぎにお邪魔し、挨拶がてらに準備を行い、
到着後15分後には撮影開始となりました。
こちらからの指示は一切無し。
黙々と進めていく作業を淡々と収録しながら、
ポイントとなる部分をアップで抜く感じで進行しています。
35mmで全体を。100mm MACROでアップ撮影な作業ルーティーンでした。
作業場は10畳くらいの広さで、様々な大型工具と工程別の作業台が配置。
パッと見でセット可能箇所は4箇所。予備として、S5IIXに24-105mmをセットしハンドヘルド用として傍らに待機させました。(ほぼ使う事はなかったですが。)
今回お邪魔した際は、オーダーのウクレレ製作の真っ最中。素人目線で研磨+塗装の工程に立ち会った感じでした。
実際に立ち会って感じた事は、“細かな所作"と“無駄の無い動き“です。この感覚は編集時にも反映させたい部分だなと思いました。
グレーディングはRAWデータを少し調整した後、Davinci ReslveのデフォルトLUT[DCI-P3 Kodak 2383 D60]をまんま乗せただけ。
RAWデータは取り扱いが大変だといわれますが、
多分、高解像度のHEVCよりも編集作業は軽く済み、グレーディング耐性も申し分無いので、メモリ課題さえクリア出来るならRAW収録をお勧めします。
RAWクリップは、黒の深さの再現域、スキントーンの分離性が良いので、ちょこちょこいじるにしてもHEVCやLong GOPよりイメージへの近道になると思います。
レンズ選択に関しては、今回SIGMA統一したのは正解だったかも知れません。
2本ともARTシリーズだからか描写傾向が似ているのか、カット単位でレンズを頻繁に跨いでもそれほど違和感なく繋がってくれました。
どちらもシャープなレンズの類ですが、35mmの解放時に出る独特なビネットとピント面の立体性が雰囲気作りに一役買ってくれた気がします。
100mm Macroは、時に映り過ぎる印象もあり、普段LUMIXレンズとは混ぜない様にしていますが、絶対解像度の高いARTシリーズは相性良い感じです。今回は細い三脚にedelkroneのWingONEを載せてしまい、スライドが歪な動きでしたが、B Rollとしても強い絵が撮れそうなのも期待。
100mmMacroの注意点は、フォーカス移動時の音です。AFによるレンズ駆動の音ではなく、MF時のフォーカスでも結構音を拾ってしまう点です。
これは結構致命的な仕様になりかね無いので、別撮りか外部マイクの必要性はありそうです。
今回、初めてBMCC6Kを三脚固定で撮影しましたが、その描写を見てしまうと今までのラフな撮影をしていては勿体無い事に気付かされました。
まだ、編集途中ではありますが、色や質感、雰囲気程度は確認頂けるかなと思いアップしてみます。良かったらご覧ください。
今回はこれで終ります。最後までご覧いただきありがとうございました。