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平成の30年間におけるプロ野球観客数の動きを見てみる(セ・リーグ)
先日、弊社に真性カープ女子が入社し、プロ野球談義が盛んになっております。私はもともと近鉄バファローズのファンでして、最近は特に押しのチームがないのですが、そんな私でも広島カープの人気高騰ぶりなどは耳にしております。
さてそんな中、セ・リーグの各球団ってどのくらい人気があるのか、などに興味を持ったので、ちょっとまとめてみました。令和になったことですし、平成元年から平成30年の変化を調べてみます。
元データはこちらから取ってきました。
全体を見てみる
まず全体を見てみましょう。
この平成の間に、試合数が増えたことも有り、総観客数が1204万人から1423万人に増えています。218万人も増えているわけですね。
一試合あたりの観客も2289人増えており、全体的には野球ファンは増えていると言って良さそうです。
球団別に見てみる
次に球団別を見ていきましょう。
桁が多いので、万単位で見ていきます。
まず巨人。なんと、試合数が130試合から144試合に増えたにもかかわらず、総観客数が340万人から300万人へ40万人も減っています。
昨今、テレビにおける巨人戦の視聴率低迷が指摘されていますが、全体的なテレビ離れ以前に、ファンが減っているわけです。これはなかなか苦しいですね・・・。
ヤクルトも25万人減。試合数増えているのに・・・。
他の四チームは観客数を伸ばしています。その中でも顕著なのは阪神と広島。
阪神に関しては平成元年あたりというのはちょうど低迷期にあたりまして、甲子園球場に怒号が飛び交っていた時期になります。この頃の阪神ファンは強弱によって球場に足を運ぶ・運ばないを決めていたようです。ちなみに優勝した1985年は260万人の観客がいたのでファンがいなかった、というより単に負けてばっかりだから球場に来てくれなかったってことのようです。
余談ですが、阪神は2003年ころから定常的に300万前後の観客を集めるようになり、成績によっての変動は小さくなります。どういう心境の変化があったんでしょうね。
一方の広島ですが、この前後も100万程度しか観客がおらず、平成19年(2007年頃)までこの傾向が続きます。
ところが、平成20年頃から平成30年、10年程度で観客を倍増させていて、この10年間に一体何があったんだ、という状態になっています。カープすごい。
中日はずっと安定しています。微増、って感じですね。
横浜はDeNAに買収されてから観客が急増しています。DeNAベイスターズの成功事例は各所で語られていますので、ここでは触れませんが、マーケティングって大切ですね。
さらに一試合あたりに落とし込んで数字をみてみる
数字を一試合あたりに落とし込んだ表です。
巨人、一試合あたりの観客数が5.2万人から4.2万人に。なんと1万人も減っています。観客数でも阪神に肉薄されており、もはやセ・リーグのナンバーワン人気球団の座も危うい状況です。
そういえば昔の東京ドームは満員が当たり前でしたが、最近は空席もちらほら。。。。ジャイアンツ、大丈夫か。
その一方でカープは平成元年の時点では人気最下位でしたが、ヤクルト・横浜・中日を抜き去り、いまや巨人・阪神に次ぐ観客数。
カープすげぇ・・・。
と、各球団ごとに増減がハッキリしている結果になりました。マーケティング力の差なんですかねぇ。
※顧客管理は大切だよ、という本を弊社から出版しました。無料ダウンロードできるので、マーケティングに関わる方はよかったら是非。