僕が大分県中津市で人材採用をしようとしている訳
先日、大分県知事と中津市長にお会いする機会をいただき、立地表明をさせていただきました。
(大分県広瀬知事と中津市奥塚市長と一緒に写真をとりました)
県知事・市長といったスゴイ人と話す経験はなかなか無いので、緊張しましたが、とても良い会でした。
立地表明というのは「大分県に拠点を設け、人材を採用するよ」という宣言みたいなものです。
とはいえ、弊社はリモートでの業務が可能なので、そこまでオフィスや拠点を構える必要はあまりなく、どちらかというと大分県の人材を採用したいというほうが強いです。
県知事や市長とお会いしての立地表明は、結構反響がありまして、いろいろな方から「どうして大分県なの?」「なぜ中津市なの」というような声を結構いただきました。
せっかくなので、なんで弊社がこんなことをやっているのか、私の想いをここにまとめたいと思います。
地方が抱える課題と地域創生
地方経済の衰退が日本の大きな課題となっています。その典型は人口減少で、都心に人材が流出し、観光でお金を稼ごうとしてますが、コロナでそれも停止し、どの地方も苦しい状況が続いています。
私は地方に行くことも時々あり、そのたびに寂れていく街並みを見て、危機感や課題感を持っていました。
地方が元気になれば日本が元気になる、とまでは思ってないですが、自分のルーツである故郷が年々寂しくなっていくのは、見ていてやはり悲しいものです。
地方の現状に胸を痛めながらも、自分にできることはふるさと納税くらいしか無いと思い、せっせと毎年、中津市のふるさと納税をお願いしていました。
コロナによる就業形態の変化
状況が変わったのは、コロナ禍になってからです。
コロナになる前は、私の会社でも全員がオフィスに出社し、顔を合わせて仕事をしていました。
私のオフィスがある東京に緊急事態宣言が出され、リモートワークを全社に取り入れることになりました。
私の会社はIT系ということもあり、もともとテレワークができる環境が整っていたため、非常にスムーズに業務が移行できました。
(当時、テレワークをしていたときの記事です)
そこで気がついたのは、社員の中に「地元に帰って仕事をしたい」という要望が出はじめ、地元に帰るメンバーが出始めました。
地元に帰った彼らからの「働く環境」への評判はすこぶる良く、このテレワーク環境のお陰で新規採用なども、よりできるようになりました。
いつしか、テレワークは会社の基本スタイルとなっていったのです。
実際に中津でのワーケーションをしてみた
当初、3~4ヶ月で終わるかなと思っていたコロナ禍は、予想を大幅に上回り、続いていくことになりました。私の会社はテレワークに移行した後も、全く業務に支障が発生せず、現在も全社員が原則テレワークで行っています。
そんな中、家族の事情もあり、故郷の中津市でのワーケーションを行ってみました。
中津に滞在しながら仕事を行い、さらに余暇を楽しむというものです。
こちらがその様子です。
詳しくはこちらの記事をご覧いただければと思いますが、中津市で仕事をしても、結論として全く業務に問題がなく、むしろ大変楽しいということがわかりました。
ご飯美味しい、自然楽しい、何でもかんでも安い・・・。
これは・・・・中津市で人材を採用できるのではないか・・・。
そういう想いが今年の夏頃から私の中で生まれてきました。
雇用無くして地方創生はない
大分県生まれ、広島県育ちのわたしにとって、地方活性化というは大きなテーマでした。
地方に住む方々と話をする中で得た私の結論は
ということでした。
結局はその街で豊かに暮らせるだけの収入が得られる仕事がなければ、人は定着しないし、人がいなければ衰退は食い止められない、と思っています。
ですので私は、よく企業にありがちな「安い人件費の地方人材をビジネスに活用する」という視点ではなく、「都会と同じ賃金体系で、地方に住みたい人材に働いてもらう」という視点で今回のプロジェクトをスタートさせました。
そういった中で、今回の大分県での立地表明となりました。
今後の想い
私の故郷、中津市では、多くの若者が大学進学と同時に街を離れ、そして就職の時期を迎えても大半は帰ってきません。彼らの中には進んで別の街での暮らしを選んだ人も多いですが、一部では「帰りたいけれど、自分のスキルや能力を活かせる仕事がない」という人がいます。
そういった人の中で、ITやマーケティングに関わりたい人を私の会社では採用していきたいと思っています。
まだ夢の段階ですが、中津市で私と同じようにITビジネスで人材を採用したいと考える会社が生まれてくるといいなと思っています。
まだ最初の一歩ですが、着実に進めていきます。
中津出身の方で、我こそはと思われるかたは是非ご応募くださいませ。
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