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市民連合・山口二郎の総括
「うまく行きませんでした。あとは若い人たち、よろしく」では困る。ご自身が政治の表舞台から去るのは正しい判断だが、自ら旗を振り四半世紀を経て失敗だったことが確定した小選挙区制を、学者として、まずは総括していただきたい。
・来年の参院選や今後の選挙をどのような戦略で戦うかは基礎から考え直さなければならないと思う。2015年の安保法制反対運動を起点とする市民運動と野党の協働という文脈はここでいったん終わることを認めるべき。市民参加の野党協力というスタイルをどう刷新するかは若い人に考えてもらいたい
— 山口二郎 (@260yamaguchi) November 2, 2021
丸山眞男を頂点とする戦後政治学のメインストリーム(とそのパラダイム下にあったリベラル・マスメディア)は、保守とリベラルの対抗関係について、米英の二大政党制を範とし、「遅れた日本」をそれに近づけるという文脈で語ることをもっぱらとしてきた。戦後長らく自民党が政権政党であり続けたのは、対米従属の軛の下、知識人主導かつ欧米由来のそうした図式からはこぼれ落ちる膨大な人々のリアルな生政治の力学に忠実に行動してきたからで、それ以上でもそれ以下でもない。
学者たる山口二郎氏には、二大政党制の夢実現の最後のチャンスである今回の選挙で敗北した小選挙区制の生みの親、小沢一郎のオーラルヒストリー研究から始めることをお勧めしたい。