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2023年 洛星中 算数分析
設問分析
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<2023年 前期入試 平均点>
受験者 66.2点(120点満点)
全体的に、やや難しい難易度の年となりました。75~80点(65%近く)を目標に得点できれば十分であった試験ですが、取り組み次第では100点以上も狙える試験でした。つまり、差がつきやすかった印象です。
大問1 計算問題
(2)の形式の出題は今年比較的よく見かけます。(3)の単位も短時間で正確に求められるように。
大問2 小問集合
テキストや模試でよく見かける問題です。ここは落とせません。
大問3 小問集合
図形の小問集合です。(2)の等積移動が面白い問題でした。対称性に気づけると式自体は瞬殺です。
大問4 速さ
合否を分ける問題でした。ダイヤグラムにまとめてしまえば簡単な速さの比とつるかめ算で決着がつきます。数値も易しめでした。
大問5 小問集合
(1)は平面図形の消去算的な問題でした。重なりを上手に引くとあっさり答えが出ますが、難しく感じた受験生も多かったでしょう。(2)は普通の立体切断です。ここは得点できる学力はほしい。
大問6 反射
定番となった反射の問題ですが、(2)までで十分でしょう。(3)以降は、規則性や数の性質の考え方と似ています。また、(4)では格子点を途中で通る=互いに素でないときといった発想の転換も求められます。難問でした。
洛星中に合格するために
テキストの基本~標準レベルの問題はもちろん完璧にしておかなければなりませんが、やや発展レベルの問題(本年でいえば反射の問題など)にも少し触れておくべきでしょう。
ただ、合格点をとるという点でいえば、やはり基本~標準レベルの習熟度で決まります。洛南中は難関校で、各塾が「今年の一題」として難しい問題をピックアップしがちですが、勝負が決まるのはそこではありません。普段習ってきた「普通の問題」です。今年でいえば大問4の速さだと思います。こういう問題を確実に得点できるか、という点に学習の主眼をおきましょう。
とはいえ、問題の見極めは難しいものです。普段のテキストや模試の問題の復習を十分に行い、そこからどのように派生しているか考えながら過去問演習や問題演習に取り組みましょう。
出題分野の分析に移ります。「速さ」「図形」は必須です。また、「規則性」「数の性質」も洛星中が大好きなテーマです。小問集合では割合や和と差の文章題もまんべんなく出題されるので、こちらの確認も行いましょう。
対策のイメージとして、「図形」「規則性」「数の性質」はテキストや過去問で訓練、「速さ」「その他の分野」は模試で確認する程度で十分対応できます。
過去問演習は、9~10月頃からで十分です。60分の制限時間は十分にありますから、得点すべき問題を普段からいかに積み重ねてきたかで合格に手が届く学校です。