![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/98565366/rectangle_large_type_2_8ec94806bc6cc8edb757e22af3766281.png?width=1200)
2023年 世田谷学園中① 算数分析
2023年の世田谷学園中の第1回入試をふりかえります。
![](https://assets.st-note.com/img/1676882335893-r8xLEDhSg8.png?width=1200)
少し傾向が変化してきているな?という印象を持ちます。詳しくは順にお話していきましょう。
大問1
いつも通り、易しめの小問集合です。配点は1問5点。世田谷学園中の入試は大問1がすべて5点、大問2以降がすべて7点です。大問1でもしわからない問題があってもパーフェクトにこだわりすぎず先に進みましょう。合格に向けた本当の勝負は2~5番です。
大問2
立体図形の捉え方に関する問題。一度は経験したことのある作業でしょう。
大問3
世田谷学園中でよくあるタイプの文章題。しっかり読んで、正確に処理したいところ。速さのつるかめ算であることは簡単に見抜けるため、正答率は高かったのではないでしょうか。
大問4
出ました、ニュートン算。世田谷学園中では毎年第1回~第3回のどこかでニュートン算が出題されるんですよ。知っていましたか?
そして例年微妙に変化を加えてきます。本年は水を排出する量の単位設定に微妙な変化をつけてきましたが、落ち着いて取り組めば問題なく対処できるレベルです。確実にここで14点稼いでおきたいですね。
大問5
最後の山場です。食塩水の問題。3つあるときは若干取り組みづらいですね。よくある典型題で、混ぜる量の比を逆にして出来あがった2つの濃さの差に注目する問題と同じです。比をそろえる必要がないのが親切でした。
(1)が出来れば(2)もそこまで苦なく解ける問題です。ここでとどめをさしたいところ。算数が苦手な受験生にとっては、ここをあきらめた場合、大問6の(1)でカバーしたいですね。
大問6
本問が傾向の変化を少し感じた問題です。バリバリ平面図形の問題にもかかわらず、図が与えられていません。自分で問題文の指示通りに作図し、面積を求める問題です。(1)はよく見るタイプに落ち着くので、立式→計算の流れさえ間違えなければ正解できた受験生も多いはず。(2)はどのような図形になるかまで考えなければならないため、面白いんですが試験時間の中では回避してもよい問題だったと思います。
世田谷学園中の合格のために
算数においては、大問2~5が勝負です(この8題で56点分ある)。ここ数年はややレベルの高い典型題が立体図形を中心にみられます。出題される頻出分野は、割合や和と差の文章題、周期算、速さ、平面図形、立体図形が主となります。場合の数はあまり見られません。
苦手分野を作らないことが大事ですが、広く浅くというよりは、上記頻出分野をしっかり練習しておくことがおすすめです。小6の夏~秋くらいまではテキストの消化に追われましょう。10月、11月くらいから過去問演習を通じて得点の取り方を磨いていけば十分です。
ここまでお伝えしてきたように、勝負のかかる大問2~5(もちろん大問1もですが)の配点が高いため、ミスが2つ3つ出てしまうと一気に合否がひっくり返ります。普段から正確な計算力を心掛け、問題文を丁寧に読む姿勢を大切に学習してくださいね。