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2023年 麻布中 算数分析

2023年の麻布中の算数入試をふりかえります。

2023年 麻布中 算数

 2023年の麻布中は取り組みやすいセットでしたが、麻布中らしい特色たっぷりの入試でした。取り組みやすいですが、作業ひとつひとつの緻密さと作業量の多さから、レベル★のものを取りこぼさずになんとか60点中40点を確保したいところ。

 図形が取りざたされることの多い麻布中ですが、合格ということだけを考えれば、図形に苦手意識のある受験生に限っては、2番(2)と3番の周の長さはあきらめてもよいのかなと思います。

 一方で、詰めていきたいのが大問5と6。特に大問6は、計算を地道に行いながら規則をしっかりと確認し、最後は倍数の問題に導くという、小4で習う題材をもとに仕上げられた壮大な大問となっています。制限時間の中で、どこまで見破ることができるか。作業が大変なのは最初だけで、(2)以降は見破る要素や書き足していく要素が多いです。

 来年の受験生や保護者の方もぜひトライしてみてください。

麻布中合格のために

 理科と社会の対策が難しいといわれる麻布中。算数では出来るだけ得点を稼いでおきたいところです。まずは麻布中の入試の作業量を把握しましょう。結構実験させられ、調べさせられます。2023年には見当たりませんが、捨て問にあたる問題との付き合い方も学びましょう。

 今年は出題されませんでしたが、速さのやや難しい問題も例年出題されます。過去問を通じて、どのような解法が求められるのか、早いうちに確認しておきたいですね。

 模試の偏差値=麻布中の過去問の出来になりにくいのは確かです。しかし、2023年の大問1のようにニュートン算を瞬時に処理したりする習熟度はある方が明らかに有利です。まずは夏までに5年生~6年生前半のテキストの範囲の典型題の習得度を高めていくことが大切です。

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