サンスクリット原典で、読んで、学んで、深めるヨーガ!第1054号『ゲーランダ・サンヒター3:37』
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サンスクリット原典で、読んで、学んで、深めるヨーガ!
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇ 2022.06.18.◆第1054号◇
目次
◎ ゲーランダ・サンヒター 3:37
◆ 本文
◆ 単語の切れ目・意味
◆ 原文の語順訳
◆ 日本語訳
◆ ポイント解説
◆ 編集後記
=◎ ゲーランダ・サンヒター 3:37================
◆ 本文(原文)
atha yonimudrākathanam
siddhāsanaṃ samāsādya karṇacakṣurnasomukham
aṅguṣṭhatarjanīmadhyānāmādibhiśca sādhayet (37)
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◆ 単語の意味(連声を切った後の、各単語の意味)
atha さて、それでは
yonimudrā ヨーニムドラー
kathanam 物語、記述、報告
siddhāsanam シッダ・アーサナ、シッダーサナ
samāsādya 近づく、試みる、達する、得る
karṇa 耳
cakṣuḥ 目、眼
naso 鼻
mukham 口、顔
aṅguṣṭha 拇指、足の第一指
tarjanī 人差し指
madhyānām 中指
ādibhiḥ ~など、はじめとする
ca また
sādhayet 履行する、遂行する、繰り返す、用意する、叶える、確保する
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◆ 原文の語順訳(原文を原文の語順と発想のままで読むための訳)
さて、ヨーニムドラー・話である。
シッダ・アーサナを、行い、耳・目・鼻・口を、
親指、人差し指、中指、などによって、また、遂行すべきである。
◆ 便宜的な意味(上の訳を自然な日本語の語順、流れになおした訳)
以下が、ヨーニ・ムドラーの話である。
シッダ・アーサナを行い、耳、目、鼻、口を、
親指、人指し指、中指、その他によって塞ぐべきである。
◆ ポイント解説
ヨーニ・ムドラー解説に入ります。まず前提としてシッダ・アーサナの形を
基本とすると言っています。ちなみにその表現「siddhāsanaṃ samāsādya」
の「~samāsādya」は今までに4回登場しており、それぞれ違った形ですが、
表現として同じ「~samāsādya」を用いており、このような場合に定型のよ
うに用いる表現であることがわかります。
そして、耳、目、鼻、口という4つの要素に続いて、親指、人指し指、中指、
その他の4つが挙げられており、それぞれ順番に
耳、 目、 鼻、 口
| | | |
親指、人指し指、中指、その他
ということです。これをお読みの方にはご自身でやってみていただきたいで
すが、耳、目、鼻はそれぞれ指の指定があるのに、なぜ口だけがその他になっ
ているのかが、実際にやってみるとおわかりいただけるのではと思います。
これで基本の形ができました。このままだと息ができませんので、できるだけ
間を空けずに続きを配信することにしましょう(笑)
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詳細解説はブログで
https://note.com/sanskrit/n/n4ede84f58576
(第1051号 完)
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サンスクリット原典で、読んで、学んで、深めるヨーガ!
発行者 誠 samskritamakoto@gmail.com
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