【京都ライター塾アドバンスコース】第3回目レポート:企画を立てて原稿を書く
あるインタビュー記事との出会いから受講することを決めた「京都ライター塾アドバンスコース」。講師はライターのえずさんです。
3回目の講義は一番知りたかった「企画を立てて原稿を書く」。しかし、身内の不幸と重なってしまったため、残念ながら欠席しました。
後日、アーカイブを何度も聞きなおしながら視聴すると「あ~!生で聞きたかった~!」と悔しさがこみあげるほど学びの多い回でした。
提出した企画案の添削にドキドキ♪
では、第3回目の講座内容をレポートします!
(今回のアイキャッチも原案は小2次女です♪)
第1、2回目のレポート記事はこちら。
みなさんの感想にめっちゃ共感!!
前回の講義のあと、企画案の課題をえずさんに提出しました。みなさんの感想は、どれも共感できるものばかり。
なかでも一番共感したのが「書きたいと思い描くのは好きだけど、求められていることと結びつけるのが難しい」という感想。
自分の興味関心が媒体のメリットにつながるように企画しなければ……。頭ではわかっていても、慣れるまでは練習が必要だと思いました。
当日は欠席したので、ここで自分の感想も書いておきます。
企画の内容をA4用紙1枚にまとめるのがすごく大変だった。
書きたい媒体、自分の興味とあった媒体を探すのに苦労した。
自分が書けそうな連載がみつかったときは嬉しい!
媒体のターゲットの範囲が広い場合もある。さらにしぼりこむのも必要だと思った。
アイデアをしぼりだそうとせずに、日常の中でネタを集めるのがやりやすい。
自分が興味のあることをしっかりと定めるのが大切だと感じた。
苦労もありましたが、その分収穫がたっぷりの課題でした。
企画案添削での学びがスゴイことに!
企画案の添削からは、とてつもない量の学びがありました。アーカイブ視聴でこれだけの情報量ですから、実際に参加された受講生の皆さんの感動(衝撃?)を想像すると……う、うらやましい!(笑)
えずさんが何度も繰り返し伝えていたことは「どんな記事になるのか誰にでもわかる、具体的にイメージできる企画案を書こう」です。
しかし、私たち受講生が提出した課題からはイメージするのが難しかったとのこと。「すごくもったいない!!」とえずさん。
ではどうすればよいのか?ポイントを私なりにまとめてみました。
① 自分の想いはすべて企画書に書く
企画書を読んだだけでは「インタビュー記事なのか」「お店紹介なのか」わからない。でも、企画者に聞くと「こんな理由があるのでこのお店を紹介したい!」と熱い想いがわきでてくる。
その熱い想いを企画書やタイトルに反映させることが大切!マニアックであればあるほど、需要も多く媒体に求められる機会も増えるそうです。
自分の考えを整理して簡潔に書くことも大切だと学びました。
② 媒体を決めてから企画する
自分が書きたい媒体を決めるのはとても大切。媒体が決まればターゲットも自然としぼられるし、何を紹介するのかも決めやすくなります。
探すときのポイントは……
自分が好きな媒体
自分の興味とあっている媒体
自分とあいそうな媒体
書きたいテーマを扱っている媒体
課題をしているときに苦労したのは媒体探しでした。自分が書けそうな媒体がなかなかみつからないんです……。
大変ですが、気を抜いてはいけないプロセス。自分の書きたい媒体はしっかりと決める!
③ 企画に説得力をもたせる
自分だからこそ書ける記事があるのは強力な武器。「どんな人が書いているか」「経験者なのか」「その分野の専門家なのか」をわかるように企画することが大切です。
たとえば「今までに通ったパン屋さんは300件以上」と書いてあったら「すごい!そんなに通っている人がすすめるお店だからきっとおいしいはず!」と読者は思うでしょう。
もちろん、第3者として書くこともできますが、経験者や当事者としての情報も加えると、より説得力が増して深みのある記事に仕上がるとのことでした。
えずさんが教えてくださった図を自分でも書いてみました。
3つが重なる部分を探すこと。大変だけど、この重なりがスタート地点なんですよね。この作業をしないと何もはじまらない。
「自分の強みをみつけたら、どんどん磨くこと」えずさんの言葉を忘れずに日々精進です。
④ 紹介する情報は具体的に書いておく
紹介するお店や人物などは、名前や特徴、想いまで具体的に書いておきます。なぜかというと、編集者さんにとって「情報を探すこと」こそがとても大変なことだからです。
編集者さんが知りたい情報を丸ごと提供できるライターさんはすごく貴重だそう。媒体によってはすぐに採用される可能性もあるのだとか。
⑤ タイトルは過去記事を参考にして具体的に
媒体によって求められるタイトルも変わります。短く簡潔なタイトルもあれば、30文字以上の長い場合もありました。
過去記事を参考にしながら「この記事には何が書いてあるか」わかるように、具体的なタイトルにするのがコツだそうです。
⑥ 企画書は鮮度が命!
企画書は鮮度も重要です。クリスマスの直前に子どもへのプレゼント企画を出すのは遅すぎますよね。
読者が「この時期に知りたい!」と思う少し前を狙って提案するのが大切。メディアには公開するタイミングもあるので、早めに企画案を練るのが良さそうです。
たとえば、本の紹介や著者へのインタビューは、新刊がもっとも喜ばれるのだそう。遅くても3カ月~5カ月以内に発売された書籍で、新刊のときから売れ続けている本が狙い目とのことです。
ちなみに私が出した企画案の書籍は発売から9カ月経ってしまっていたので、今から企画に出しても通らない。なるほど!まったく知らない知識だったので目からウロコでした。
鮮度をすぎてしまったネタはnote記事にするのがおすすめ。書評を書いておけば、次に新刊が出たときに「こんなふうに書けます」とすぐに提案ができると。
過去記事から書評やインタビューの書き方をチェックし、同じような雰囲気で書いてみると、より具体的な提案につながる。
さっそくnoteに書いて準備しておこうと思いました。
⑦ サンプル記事を書いておく
企画書にサンプル記事を書くと、なお説得力がアップして採用されやすいそうです。
具体的にどんな記事を書けばよいのか……私がいつも迷うところです。えずさんからは「自分の経験や想いをこまめに書いておくこと。ネタ帳と思えばよい」とアドバイスがありました。
こんなボリュームで、これだけ写真を使って、こんな雰囲気です!と提案できればGOOD!
noteなどのサンプル記事をリライトして仕事につなげるのは全然OKだそうです。そうだったのか!とこれまた目からウロコ。
ネタばらしにならないか、ネタを取られないかなんて心配はしなくて大丈夫と優しい言葉をいただきました。
⑧ 企画を深める
企画していると紹介したいものがどんどんあふれてきます。お店、本、想いなどなど……
えずさんからは「企画の深め方」について説明がありました。
一つのテーマを掘り下げる
切り口が重要
何を伝えたいのかを明確に
つまり、たくさん書きたいことがあっても整理しなければ伝わりません。1記事1テーマで企画するのがよさそうです。
そして、企画を通すには切り口も大切。たとえば農家さんの野菜を紹介する記事であれば「レシピを紹介するのか」「野菜を使っているお店を紹介するのか」「農家さんの想いを紹介するのか」で内容がまったく変わります。
紹介したいものを極力しぼって、何を伝えたいのかを明確にすることが重要だとわかりました。
実際に書いた企画案を媒体に提案してみた。すると……
私がアドバンスコース受講を決めたきっかけは、えずさんのインタビュー記事でしたが、講座内で「企画を学べる」ことも大きな決め手になりました。
なぜかというと、今お世話になっているクライアントさんに提案する企画の書き方がまったくわからなかったから。
企画案など一度も書いたことがなかった私。所属するライター事務所のディレクターさんとクライアントさんに助けてもらいながら、なんとか記事を書いていました。
でも「これではだめだ!ちゃんと企画の立て方を勉強しなきゃ!」と一発奮起し、京都ライター塾を受講したのです。
そして、第2回目の講座で企画の立て方を学び、課題を作成しました。
そのうちの一つを、実際にクライアントさんに提案してみました。我ながらすごい行動力!
すると……なんと、企画が通りましたーーー!!
生まれてはじめて一から自分で全部考えた企画が通りました。これはまさにビギナーズラックというのでしょうか(笑)
その後、編集者さんに構成案を練ってもらい、取材させていただく相手も決まりました。日程調整もはじまり、企画が具体的に動き出しています。
自分の企画が現実になる楽しさを実感
自分が描いた企画が現実になる。すごくドキドキするけど、ものすごく楽しいです。
前回の講座でえずさんがおっしゃっていた言葉を思い出します。
「自分がワクワクすることが大切!企画は楽しいもの。媒体を編集者さんといっしょに作りあげる感覚を味わえる」
以前、企画を求められたときは「何も浮かばない!」「どうやって企画するの~!」と苦しさだけを感じていました。前回の講座を受けたときも「ワクワクできるようになるのかなぁ」と不安な気持ちが勝っていたと思います。
今回の企画案では「自分の好きなこと、興味があることを考えよう」と意識するようにしました。考えることが苦にならないように、机の前でじーっと考えるのではなく、普段の暮らしのなかでみつけられるように。
「企画って楽しい」
その境地に一歩近づけた気がしています。
フィードバックを活かす
当初の目標であった企画案を一から作りあげる経験ができました。
しかし、まだまだ課題は残っています。えずさんからは次のようなフィードバックがありました。
企画のゴールがイメージしにくい。
インタビュー記事なのか、監修記事なのか、コラムなのかを明確に。
本当に監修してもらえる相手なのかを確認する
次の企画案では修正できるように意識していきたいです。
今月チャレンジしたいこと!
まずは、えずさんへのインタビュー記事。企画書と質問シートをつくり、えずさんにインタビューをします。2週間後には原稿を完成させなければなりません。忙しい月になりそうですが、自分の強みを活かして頑張ります!
もう一つは書評をnoteに書くこと。えずさんのアドバイスにしたがって、いつかチャンスがきたときのための準備をしておこうと考えています。憧れの媒体で夢をかなえるための第一歩です。
さらに、できればもう一つ企画を考えたい。お世話になっている媒体で次につながるように。企画脳を鍛えます!
そして、先月の目標はこれでした。
私にとってすごく難しい目標でしたが、所属しているライターゼミのアドベントカレンダー企画でなんとか形にすることができました。達成感で胸がいっぱいです。
心理療法に興味がある方は、ぜひ読んでみてください♪
さて、今月も確認。私の半年後の目標は……
「自分の想いを素直に発信できる、自信を持って伝えられる人になる」
noteを月に2本も書けるようになるとは(笑)京都ライター塾のおかげで確実に進歩しています。
半年後の自分が楽しみになる京都ライター塾。気になった方はえずさんのブログやメルマガをチェックしてみてくださいね。