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京都、抹茶体験
ついこの間、妻と京都へ旅行した。
とはいえ、京都には何度か行ったことがあり、「新しい体験・経験してみたいよね」という話になったので、二人ともまだやったことのない抹茶体験をすることにしたのである。
京都初日は東福寺で庭園を観て石の配置にロマンを感じ、豆腐料理をうましうましと食べるなどして、京都感のあるアクティビティを堪能。宿に戻り、妻も僕も「明日のお茶体験楽しみだね〜」と余裕の面持ちで就寝した。
翌日、某所へ徒歩で向かう。しかし、二人ともビビリな性格のためなんとなく緊張しはじめ、会話も不自然に途切れたりなどする。
体験場所はビルの上階にあり、エレベーターで登るとそこには驚くべきことにフロアの中に茶室が配されているうえに、なんと僕たちだけしか居ないではないか!
「えっ俺らだけなん?」
僕はてっきりグループが複数いる中の1グループになれると思っていたものだから、さらに脈拍が速まってきた。
そこに和装をしたスタッフの方が登場。茶室に入る所から作法を教えていただいた。この方がとてもいい感じの塩梅でトークしてくださったおかげで、ガチガチだった僕の動作も徐々に通常の人間らしくなってきた。
不器用ながら着実に手順を踏み、茶筅で抹茶をシャカシャカするという念願が叶い、すっかり楽しんでいる自分がいた。
ところで、抹茶には薄茶と濃茶の2種類があり、濃茶は高級な抹茶を使用するらしく、昔は濃茶を飲むことが最高にテンションの高まる行事だったという。
今で言うところの真夏のスタバで飲むフラペチーノか、大仕事が終わった後の打ち上げで飲む一杯目のビールみたいなものだろうか。
いやちょっと違うか。わからないが、一杯の飲み物を手間暇かけて作って味わうって、中々ええやん。と思ったわけです。
緊張感から開放された僕たちは京都のエースホテルという、イケイケの雰囲気がするホテルに泊まり、客室内に設置されていたレコードプレーヤーでホテル側がチョイスした謎のLPをかけて嬉々するなどした。