『アフターデジタル』:オフラインがなくなる世界とは?
またまたすっかり書評を書かずに半年くらいたってしまいました。。
というか本自体もあまり読んでおらず、怠惰な生活を送っておりました。
2021年はもっと読んで書いていきたい。
本書を読む前に考えていたこと
少し前に話題になった本書なので、
なんとなく、以下のようなことが書いてあるのかなと思っていました。
データを取得する技術が従前と比較できないくらい進化している。
故に、すべてがデジタル化され、デジタルでないものはなくなる。
中国ではすでに、その世界観が実現されつつある
読んで分かったのですが、本書の主張は少し違っていて、まぁ、僕の理解では下記のような感じです。
オンラインにオフラインが包含される。
つまり全てがデジタル化された前提で、顧客視点に立った時にオフラインとオンラインを使い分けることが必要。
デジタル化(データ化)された情報を、事業に還元し、新たな戦略・オペレーションのインプットにする、というサイクルを回せることが、アフターデジタルの前提。
一貫して主張されていたのは、
①顧客視点であること・顧客ファーストであること
②データを集め、それを活用すること
の重要性であったように思います。
心に残ったメッセージ
特に面白いと思ったのは、カーンアカデミーの事例です。
(本書のキーメッセージではなさそうだけど)
パーソナライズされた教育機会の提供として事例が紹介されています。
カーンアカデミーのHPはこちら。
BtoC製造業・小売りの領域では、
特に”パーソナライズ”された顧客価値の提供というものが重要になってくる、と本書では繰り返し述べられています。
教育は別の切り口ですが、こちらもパーソナライズが重要なファクターと感じています。
少なくとも、昭和・平成型の1対多数のマス型授業ってもうあまり必要ないかなと思いました。
生徒の学力を5段階に分けるとしたら、それぞれの段階に応じた授業を生徒はオンラインで見るようにして、その中で出てきた疑問点を教室で解決する、みたいな方が、何となく全体の効用は高いのではないかと思ってます。
本書の著者の、藤井保文さん、同世代。。
精進します。
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