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新オフィスで何が変わった?社員が語るオフィス・セントリックストーリー
Sansan株式会社は、社員の生産性や創造性を最大化することを目的に、対面でのコミュニケーションを重視した「オフィス・セントリック」な働き方を推進しています。リアルな場での議論や偶発的な出会いを通じて、チームの一体感や意思決定のスピードを高めることを目指します。
そんなSansanは2024年9月にオフィスを移転しました。新しいオフィスは、渋谷サクラステージにあり、800坪のフロアを5フロア借りることで、表参道オフィス時代には散らばってしまっていたさまざまな事業部や開発部門が同じオフィスで働ける環境に変わりました。また、フロアをつなぐ内部階段やオープンエリア「Park」を設け、「偶然の出会い」が生まれやすい設計にこだわっています。
では、この新しい環境で、Sansanの社員たちはどのようにオフィスを活用し、「オフィス・セントリック」な働き方を実践しているのでしょうか?
本記事では、5名の社員がお気に入りのオフィスの場所を紹介しながら、オフィスで働く価値や魅力を語ります。コミュニケーションを深める空間、アイデアが生まれる眺め、柔軟な働き方を支える環境といった多様な視点から、Sansanのオフィスが持つ力をお届けします。
開放的な空間が生む建設的なコミュニケーション
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大家 安武斗(写真左)
Bill One事業部 セールスディベロップメント部 EXグループ マネジャー
新卒で求人広告をメイン事業とする企業に入社。人材紹介の営業として活躍後、チームリーダーを経験。2021年、Sansan株式会社へ入社。Sansan事業部でのインサイドセールスの経験を経て、現在Bill One事業部のインサイドセールスのマネジャーを務める。
私はよく、1on1の場にオープンエリア「Park」を選びます。会議室のようなかっちりした空間とは違い、横並びの席と植栽の緑、流れる音楽が心を和らげてくれるこの場所は、コーヒー片手にリラックスしながら本音で話せる雰囲気を作ってくれます。入社間もないメンバーとも自然と会話が弾み、「カフェみたいだな」と感じることもしばしばです。
1on1では、営業のマネジャーとして、メンバーとの相互理解を深め、目標達成に向けた課題や成果を具体的に把握し、適切なサポートを行うことを大切にしています。例えば、最初の1on1では互いの強みや価値観を共有し、その後、週次で目標に向けた進捗を話し合います。特に「Park」のような開放的な空間では、お互いがリラックスできるため、建設的な議論がしやすくなります。
また、マネジャーとして、メンバーの表情や雰囲気を感じ取りながら対話することを大切にしています。対面で直接対話することで、自分ができるサポートを想像しやすくなり、適切なアクションを取ることができます。そんな空間の力は、オフィスという場所でコミュニケーションするからこそ実感できるものです。
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会社の成長をチーム一丸となって届ける
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橋本 宗之
取締役/CFO/コーポレート本部 本部長
外資系証券会社に入社。東京およびニューヨークで約9年間勤務し、M&Aや資金調達のアドバイザリー業務に従事。その後、日本政策投資銀行のグループ企業でプライベート・エクイティ投資に携わり、2017年にSansan株式会社へ入社。現在は、CFOとして財務戦略を指揮する。
Sansanのオフィスには、多様な用途で使われる撮影スタジオがあります。ここは、投資家向けの決算発表をはじめとする、重要なオンライン配信を行う場として活用されています。私にとって、このスタジオは単なる撮影場所ではなく、Sansanの事業成長を伝え、株式市場との信頼を築くための重要な空間です。
決算発表はオンラインで実施していますが、その裏側では多くのメンバーが集まり、より良い体験を届けるために工夫を重ねています。配信のクオリティーを最大限に高めるため、照明やカメラアングルの調整、スライドの見せ方など細部までこだわり抜きます。こうした作業は、一人では決して成し遂げられません。チームが一丸となって準備し、Sansanらしい発信を支えているのです。
オフィスがあるからこそ、こうした環境を整え、リアルタイムでのやり取りや細かな調整が可能になります。リモートではなく、オフィスという場所に集まることで、より質の高い配信ができる。これは、オフィス・セントリックな働き方がもたらす大きな価値の一つだと感じています。
Sansanのオフィスには、それぞれの仕事をより良いものにするための環境が整っています。スタジオもまた、その一例です。これからもこの場所から、Sansanの成長を発信し続けたいと思います。
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オフィスからの景色が生む、アイデアとコミュニケーション
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河西 真柚子
Eight事業部 UXグループ
名刺アプリ「Eight」のアプリ/WebのUXを担当。2017年8月にSansanに入社。フィード開発チーム、企業向けサービスEight Teamの開発チームを経て、現在はEight全体のUXを担当している。
私が所属するEight事業部は、32階に集まっています。そのフロアの中で、このスタンディングデスクが私のお気に入りの場所です。このデスクに立って外を見るとそこからは、東京タワーや東京全体を一望できる景色が広がっています。前のオフィスではこんな高さからの眺めはなかったので、ここに来て初めて「東京ってこんなに面白い街なんだ」と実感しました。リモートでは得られない、オフィスならではの発見があります。
特に集中したいときや、新しいアイデアを出したいときは、この景色を眺めながら作業すると不思議と気分が切り替わります。行き詰まったら、ふと窓の外を見て「今日もいい天気だな」と思うだけでリフレッシュできる。自宅とも違う風景が、次の一歩を踏み出すエネルギーになります。
オフィスで働いていると、この景色を背景に自然とメンバー同士の会話が生まれることもあります。立ち話の延長でデザインのアイデアが膨らんだり、ちょっとした雑談から新しいヒントが生まれることも。景色と空間の開放感が、働き方をより楽しく、クリエイティブにしてくれていると感じます。
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心地よい距離感が生むコミュニケーション
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小島 麻美
人事本部 CHRO室 労務グループ
社会保険労務士事務所で数名から数千名規模の企業を担当。2023年9月にSansanに入社。給与計算・社会保険業務の内製化プロジェクトを担当し、現在は労務グループの社会保険チームのリーダーとして社会保険業務の管理と、国内外の子会社の労務管理を担当している。
労務として、人事制度や働き方に関する相談、業務の進め方について話し合う際には、落ち着いて話せる環境が必要です。そんなとき、私はよく28階の会議室「Umi」を選びます。広すぎず狭すぎない、ちょうどいい広さで、相手との距離感を自然に保ちながら、一対一で深い話ができます。開放的でありながら安心感もあり、信頼関係を築いたり、労務のメンバーとじっくりアイデアを練ったりするのにぴったりの空間です。
「Umi」は、「Park」に隣接しているのですが、そこへ向かう道のりも、実はこの会議室の魅力の一つ。少し歩く時間があることで、その間に何気ない雑談が生まれ、自然とリラックスした雰囲気になります。そんな小さなコミュニケーションの積み重ねが、より充実した話し合いにつながると感じています。
Sansanのオフィスには、こうした対話を大切にする工夫が随所にあります。オフィスというリアルな場があるからこそ、ふとした会話が生まれ、関係性が深まり、アイデアが磨かれていく。このつながりが、働くことをより豊かにし、仕事の質を高めてくれていると実感しています。
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働きやすさを支える、柔軟な空間
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秋元 真理子
技術本部 Quality Assuranceグループ
数社でQA業務を経験した後、2010年にアマゾンジャパン合同会社に入社。グローバル・モバイルのQAエンジニアやCXプログラムマネジャーとして、さまざまなプロジェクトに携わる。2024年4月にSansan株式会社に入社し、インボイス管理サービス「Bill One」の品質向上や海外開発拠点Sansan Global Development Center, Inc.のQAチームと連携しながら、グローバルにおける品質向上にも取り組んでいる。
気分を切り替えたいとき、自然と足が向くのがこの「Park」にある窓際のスペースです。広々とした視界が確保されていて、自然光をたっぷり浴びながら作業できる理想的な環境です。コードのレビューやテストケースの設計など、集中力が求められる作業をするには最適な場所です。
リモートワークでは得られない開放感があり、オフィスにいるからこそ実感できる心地よさがあります。視界が開けているので圧迫感がなく、静かに集中したいときや、ミーティングの合間に作業したいときにぴったりの場所です。
電車が遅れて慌ただしくオフィスに到着した朝も、この場所を活用しています。電源が完備されているので、急な対応が必要なときも安心。ふと外の景色を眺めると、自然と気持ちがリセットされて、また次の仕事に向き合うエネルギーが湧いてきます。
こうした環境がオフィスにあることで、働くスタイルに柔軟性が生まれます。気分や業務内容に応じた最適な場所を選べるのがSansan新オフィスの魅力だと感じています。
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マイクロソフトやアマゾンで培った豊富なQAの知見を、Sansanの新たなステージで存分に発揮する秋元。品質を高めるだけでなく、データ活用や組織マネジメント、UX改善にも踏み込みながら、グローバル展開を見据えた取り組みに挑むお二人のストーリーをご覧ください。
今回の取材を通じて、オフィスだからこそ生まれる会話やアイデアが、働く充実感や成果につながっていることを実感しました。ただの作業スペースではなく、チームの一体感を育み、自然とコラボレーションが生まれる場として機能しているSansanのオフィス。社員それぞれが自分らしく活用しながら、Sansanらしい働き方を築いていました。
このオフィスの移転に込められた想いや、その背景については、こちらの記事で詳しくご紹介しています。
Sansanが「オフィス・セントリック」にこだわる理由や、移転によって生まれた変化、社員間のコミュニケーションがどのように進化したのかを、具体的なエピソードを交えてお伝えしています。
オフィスというリアルな場だからこそ生まれるつながりや、偶然の出会いがもたらす価値をぜひご覧ください。