【経理の挑戦】財務と兼務だからこそ広い視野で経営に貢献できる
Sansanでは、経理として働く人を応援するプロジェクト「経理にエールを」を推進しています。
全社を支える経理の頑張りや貢献を、もっと多くの人に知ってもらいたい。
経理がこれまで以上にやりがいを持って、いきいきと働ける世界をつくりたい。
「経理にエールを」はそんな思いで始まった、経理として働く人を応援するプロジェクトです。
今回の記事では、「経理にエールを」内の企画の一つである、企業で活躍する経理へインタビュー「経理の挑戦」をお届けします。
第2弾である今回の記事では、Sansan株式会社 コーポレート本部 財務経理部 経理グループの青田 駿さんに話を聞きました。
新卒入社からさまざな経験を経て経理担当へ
ーーこれまでの経歴を教えてください。
2017年の4月にSansanに新卒社員として入社しました。最初の1年間はカスタマーサクセス部でSMB領域の導入支援を担当していました。その後、当時の経営管理部に異動となり、2年半ほど社内稟議システムの入れ替えの業務を行いました。稟議システムを正式にリリースした後は財務経理部の財務グループに配属となり、全社の予算策定などを担当しています。昨年の12月から財務グループと兼務で経理業務を担当しています。
ーー入社後さまざまな業務を担当していますね。経理業務を担当することになった経緯を教えてください。
2019年のSansanが上場するタイミングで、財務の業務を横から見ていたこともあり面白そうだなと思い財務グループに異動しました。
その後、財務の仕事を2年ほど経験したなかで、経理業務を理解することでどちらの業務にも相乗効果が生まれるのではないかとなり経理も兼務することになりました。
財務と経理は、どちらも会社のお金と向き合う部署です。両側面からお金の動きを把握できれば会社全体の流れも見えてくると思い、2022年の12月から経理業務にも挑戦しています。
ーー財務と兼務で経理を担当するのは大変ですね。経理担当としての仕事内容を教えてください。
経理担当としての業務は主に4つです。
社内の稟議のチェック、取引先からの請求書のチェック、請求書の仕訳入力のチェック、そして伝票チェックが主な業務です。
ーー経理業務を担当する前と現在で経理に対する印象は変わりましたか。
財務を担当していたこともあり、ある程度は経理の仕事を理解しているつもりでした。しかし実際に手を動かしてみると想像以上に難しかったですね。
担当する前に思っていたよりも多くの工程がありました。実際に経理の配属となって業務の大変さを実感しています。
ーー担当するまで見えない業務が多かったのですね。半年間の経理業務を通して大変だったことを教えてください。
担当して半年というのもありますが、業務のキャッチアップが大変でした。仕訳入力の先には支払先の口座が合っているかの確認であったり、その月に各銀行から支払った総額がその月の仕訳入力の総額と合っているかの確認であったりと、想像以上に業務の工程が多かったです。ミスが発生しないように確認することが多い仕事なので神経を使いますね。
ケースごとに費用計上するポイントが違うなど細かいルールがいくつもあります。同じ請求書でも異なる処理の仕方があるといった、処理のルールを把握していくだけでも大変な半年間でした。
経理業務は、他部署に対して書類の差し戻しや指摘をすることが多い部署です。他部署からすると指摘される理由が分からないことも多いと思います。経理担当者には、指摘の背景も含めての説明責任があると思っているので、その責任を果たせるように心掛けています。
ーー経理業務はどのように学習していったのでしょうか。
経理業務の兼務のお話があったのが2022年の10月ごろでした。そこから配属になるまでに簿記の勉強を始めて3級を取得しました。
もちろん簿記の勉強だけで経理の仕事ができるようになるわけではないので、先輩に確認しながら業務を進めています。
経理と財務を兼務することで生まれた相乗効果
ーー財務を担当しているなかで未経験の経理を兼務するのは大変ですね。経理を経験することで財務業務にも良い影響はありましたか。
財務業務は、会社のお金をどのように配分し使っていくかで会社全体の最大化に貢献できるかを考えていく仕事です。実際の業務としては会社全体の予算を作成し、毎月経理からもらう実績を見ながら立てた予算に対してどれくらいの差分が発生しているのかを追いかけていました。
売上に対してどれくらいの費用が使われていて、費用が余りそうなのか、費用を使い過ぎているのか、そういったところをグリップしていくことが主要な業務になります。
これまでは経理からもらう実績を見ても、経理側でどうやって処理がされているのかが曖昧な部分がありました。経理を担当することによって、そこの部分がクリアになりました。会社全体のお金の流れを把握できるようになったので、それぞれの部門でミスや矛盾が発生した場合でも気づけるようになったことは兼務による大きな影響かなと思っています。
ーー経理業務にやりがいを感じたエピソードがあれば教えてください。
経理は地道な作業が多い仕事だと思っています。1枚の請求書に対して一つひとつの仕訳入力を繰り返して、銀行口座から支払った金額と仕訳入力した金額が合致しているのかをミスなくチェックしてます。ミスがないのが当たり前の仕事で、グループ内でもダブルチェックの体制を徹底しています。
決算書類を担当していたこともあり、誤字脱字や数字のチェックなどの業務は向いているタイプだと思っていました。
しかし経理を兼務で始めたばかりの頃は、さまざまなミスが発生していました。経理担当者になったこの半年間で少しずつミスが少なくなってきたことにやりがいを感じています。
また、兼務している財務の仕事では、決算短信や有価証券報告書などの決算書類の作成も担当しています。
社内外の多くの関係者が目を通し、会社の経営状況を報告する重要な書類ですが、経理としての地道な業務の積み重ねがこれらの成果につながっています。
神経を使うことも多い経理の仕事ですが、この積み重ねが社外に会社の経営状況を届けることや経営陣の事業運営の判断につながっていることを考えるとやりがいを感じます。
ーー今後の展望
まずは経理として独り立ちできるようになりたいです。Sansanのグループ会社が増えていることもあるので、グループ会社の経理を一人で対応できるスキルを身に着けたいですね。また財務も担当しているので予算と実績側の両方の側面から経営陣のサポートができるようなキャリアを歩んで行きたいと思っています。
ーー本日はありがとうございました。
【経理にエールを】
企業で活躍する経理へインタビュー「経理の挑戦」
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