#17ビジネスをリードするエンジニアへの第一歩。 Sansanのエンジニア職インターンシップとは
Sansan株式会社の技術本部では、学生を対象としたエンジニア職向けのインターンシップを毎年開催しています。
今回は「モバイル1Dayインターンシップ」と「実務体験型サマーインターンシップ」の内容やそこから得られるものについて、両インターンシップに参加した松山さん、メンターの平山、そしてエンジニア職の新卒採用担当の武林に話を伺いました。
Sansanのエンジニアリングを疑似体験
ーー自己紹介をお願いします。
武林:人事部で新卒採用のリクルーターをしている武林です。新卒で独立系のSIerに入社し、5年半ほど新卒採用を担当していました。その当時から利用していたSansanが提供する名刺アプリ「Eight」の「Eight Career Design」というサービスを通じてSansanからスカウトされたことがきっかけでSansanへ転職しました。
平山:2022年に新卒入社し、営業DXサービス「Sansan」のiOSアプリ開発を担当しています。Sansanとの出会いはプログラミングに熱中していた学生時代です。就職活動でさまざまな企業を調べているなかで、プロダクトで「ビジネスインフラになる」というビジョンを実現しようとしているSansanの存在を知りました。その後インターンシップの参加を通じてプロダクト思考が強いカルチャーであることに共感し入社を決めました。
松山:徳島大学大学院修士2年生の松山です。大学では物質機能化学の研究をしています。学外活動では徳島大学学部生の約6割が利用するモバイルアプリを個人開発し、現在は学生グループで運用しています。
Sansanを知ったきっかけは、徳島県で開催されたモバイルアプリの勉強会です。そこで出会ったSansanの元社員の方が、在職時の出来事を楽しそうにお話しされていたのがとても印象に残っていました。そこからもっとSansanについて詳しく知りたいと考えモバイル1Dayインターンシップに応募しました。
ーー「モバイル1Dayインターンシップ」の企画段階から携わっている平山さん、概要について教えてください。
平山:モバイル1Dayインターンシップでは、1日という限られた時間で課題解決に挑戦するプログラムを設計しています。具体的には、実際のプロダクト開発に近い形で開発タスクに取り組みます。アウトプットに対して現場のエンジニアが技術的なフィードバックを行うことで、より良い実装やSansanのエンジニアリングの考え方を伝え、実際の開発現場と同様の体験をしてもらいます。
ーー参加した松山さんはどんな印象を持ちましたか?
松山:初めて触る技術が多く、とても新鮮でした。これまでは自分が一から開発したものを長い間触っていたので、すでに形のあるプロダクトを、実装コードの文脈や意図を読み解きながら新しく実装することはとても面白く私にとってはレベルが高い内容だと感じました。
参加者の自主性を尊重したプログラム設計
ーーモバイル1Dayインターンシップで松山さんのメンターを担った平山さんは、どのようなスタンスで関わっていましたか?
平山:参加者の自主性を大切にしました。具体的には課題解決のためにどんな手段を取るべきか、その思考は参加者に委ね、手段として最善策を見つけ出す部分のみフォローすることを徹底していました。
これは、課題を解決するために技術を習得するのではなく、その技術をどのように活用して成果を生み出すかを理解してもらうためです。
ーーなぜそうしたのですか?
平山:一から全てを教えるだけのインターンシップでは、勉強会のようなインプットになるからです。Sansanに限らず、エンジニアリングについて誰かから全てを教えてもらえることは少ないです。自ら考え、情報を探り、数ある手段からベストな方法を選び、成果を出すことが求められます。
だからこそインターンシップでも同じように、自分で考えて成果につながるアウトプットを導き出す力を養ってほしく、このような体験を設計しました。
ーー松山さんは参加者としてどんな印象を持ちましたか?
松山:とても学びの多いインターンシップでした。特に、技術と思考の両面で学びを得られたこと、またSansanが掲げるミッション「出会いからイノベーションを生み出す」への理解が深まったことが挙げられます。
Sansanのようにエンジニアのみならず、全社員がミッションの実現に向かっている環境で働くことが自分にとって心地よく、能力を最大限発揮できるのでは? などの印象を持ちました。
テーマは「リアルな開発体験」と「Sansanのエンジニアカルチャー」
ーー採用担当としてモバイル1Dayインターンシップの参加者に伝えたかったことを教えてください。
武林:二つあります。一つ目はSansanのエンジニアリングをリアルに味わってもらうことです。Sansanが実際に向き合っている課題をテーマとしたワークショップ形式で開発を疑似体験してもらうため、体験設計は現場エンジニアと共にこだわりました。
二つ目はSansanのカルチャーを感じてもらうことです。Sansanのエンジニアメンバーが大切にしている、プロダクトの価値向上への思いや設計思想を届けるために、メンターとのコミュニケーションの量を検討しました。
ーー実務体験型サマーインターンシップ(以下、サマーインターンシップ)についても教えてください。
武林:モバイル1Dayインターンシップのコンセプトである「リアル感」「Sansanエンジニアのカルチャー理解」はサマーインターンシップでも大切にしているコンセプトです。特に大きな違いは「リアル感」です。ワークショップ形式の疑似体験ではなく、Sansanエンジニアが実際に直面している課題に向き合います。モバイル1Dayよりもさらに深くSansanエンジニアの実務を体験ができるのが特徴です。
加えてサマーインターンシップでは、当社が大切にしている「人と人のつながり」や業務内外問わず行われる「コミュニケーション」を重視しています。メンターとの対話はもちろん、各所で行われているミーティングにも可能な限り参加してもらいます。また、エンジニア以外の社員ともランチする機会を設けています。参加者は自分が話してみたいと思う人をリクエストすることもでき、気になる話題や疑問について直接聞くことができます。
ーーサマーインターンシップでも松山さんのメンターを務めた平山さんから見て、二つのインターンシップの違いはどこにあると感じますか?
平山:パッケージされたプログラムではなく、個別最適された体験を届けられるのが最大の違いです。具体的には事前に松山さんにヒアリングし、松山さんの素養や関心があること、学びたいことを軸に目標を立て、それを達成するために必要な体験を設計しました。
ーー松山さんは事前ヒアリングではどんなことを伝えましたか?
松山:開発フローの全体に関わってみたいことと、技術的な知見も深めたいことを伝えました。希望がかなってPdMやUIデザイナーが顔を並べるミーティングにも参加し、プロジェクトの設計から開発、工数の見積もりまで、Sansanのプロダクト開発のプロセスを詳しく知ることができました。
平山:基本設計や詳細設計といった開発プロセス全体を網羅的に体験したことで、Sansanのエンジニアとして働く際のリアルなイメージを持ってもらえたらうれしいです。
思い返すと、松山さんに参加してもらっていたミーティングの中には、論点が多く複雑なプロジェクト修正が議論されるような、緊張感があるものもありましたね。
松山:サマーインターンシップを通じて、コミュニケーションスキルやチームワークの重要性を特に感じました。座学ではなく、実務の流れの中で深く理解できたのは貴重な経験でした。
収穫はSansanメンバーが持つ情熱を実感したこと
ーー二つのインターンシップに参加したことで、得た収穫はありましたか??
松山:Sansanの社員がプロダクトに対して持っている情熱を体感できたことが大きな収穫でした。
また、自発的に行動することの重要性も学ぶことができました。インターン生として特別扱いされることなく、一人の社員として同等に扱われた経験から、自分から動かなければ始まらない環境で積極的に仕事を求め、実際に行動することが大切だと学びました。この経験は間違いなく業務以外でも役に立つと感じました。
ーーSansanのエンジニア職向けインターンシップに参加するメリットは何だと思いますか?
平山:ただの学習機会ではなく、実際の職場体験に近い設計となっているため、Sansanで働くイメージをよりクリアにし、将来自分がどのような環境で働きたいか、どのようなキャリアを築きたいかを具体的に想像する手助けになることではないでしょうか。
ーー他社でもリクルーターをしていた武林さんに質問です。どのような方にSansanのインターンシップに参加してもらいたいと考えていますか?
武林:技術を愛していて、それを成果につなげるための行動に移せる方でしょうか。また、具体的な目的意識を持った方に参加いただきたいと思っています。課題を自ら見つけ、解決策を提案し、チーム内でコミュニケーションを取りながらプロジェクトを推進できる方は、特に学びが多いと思います。
ーー平山さんはいかがでしょうか?
平山:Sansanのインターンシップでは、ただ技術を学んでもらうだけではなく、それがビジネスにどのように貢献するかを考えられる機会を提供しています。
自分が取り組んでいる開発がどのような価値を持っているかを理解し、その成果を意識できるようになりたいと思っている学生にもぜひ参加してもらいたいです。
武林:実際のビジネスシーンを体験し、本質的な問題解決を学べる場であるということですね。
平山:まさにその通りです。技術だけでなく、それを使ってどのようにビジネスを推進し、問題を解決していくかを体験できるのが、私たちのインターンシップの大きな魅力です。この経験は将来、どのような環境で働くかを考える上で非常に有益ですし、ビジネスに強いエンジニアを目指す学生には特におすすめしたいと思っています。