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若手現代アーティストの集い。「シナジー 創造と生成のあいだ」

東京・江東区にある、東京都現代美術館に行って参りました。

東京都現代美術館入口。まだぼくが小学生の頃だったか、リニューアル前はよく、何度か親に連れられて来ていた。当時の印象としては、全体的にモノクロさと薄暗〜い空気感が、病院みたいであまり好きではなかった。笑
入口横の野外ブース。前日の雪がまだ残っている。


今回訪れたのは、「シナジー 創造と生成のあいだ」という企画展。2024年3月3日まで開催中です。

なんだか難しそうなタイトルですが・・・シナジーは日本語に置き換えると相乗効果。創造はアナログで、生成はデジタル

つまりデジタルとアナログを融合させた作品の集まりってところでしょうか。

全体を通して、テクノロジーの進歩にあえて対立構造を作ろうとするのでなく、寧ろ協力していった方が面白いものが生まれるんじゃね?といったメッセージと解釈しました。
主に10代から30代までの日本の若手アーティストによって作品が展開されています。


面白かった展示作品



・後藤映則 作品名「Numbers #01」「Heading #01」

同じ地点をぐるぐると回るように歩く人間。
同じルートを行ったりきたりする人間。

お化け屋敷よりも真っ暗闇な場所で、「足元にお気をつけ下さいませ。」と監視員の方が地面に懐中電灯で僅かな光を照らして道を示してくれました。

照明が勝手に動いて物体に動きを持たせています。(※撮影が下手だからではなく、照明が動いているから写真がブレているように見えます。)
人間はどこを目指して歩いているのか。暗さも相まってどこか不安を感じさせる作品でした。


・やんツー 作品名「TEFCO vol.2 〜アンダーコントロール」

バイクが浮いてる?

金網に囲われていたのはワイヤーで固定された重そうなバイク。その奥にはテーブルが設置されており、充電器が刺さっていました。
「お手持ちのデバイスを充電してください」と書かれていたので、とりあえずスマホに刺してみるも、なんにも反応せず。

「???」困惑した直後、左側にオンオフ押しボタンがあるのを発見。

オンを押した瞬間…金網の中のワイヤーがガタガタガタ…と動きはじめ、バイクが吊り上がっていきました


コンセントのスイッチが光った。


それと同時に、コンセントのスイッチが光って、スマホの充電も可能に!...なるほど、お、おうw
近くのモニターに解説が表示されてたんですが、完全に理解しないまま作品に参加してしまったのは、すんません(笑)裏を返せば、謎を解いた時の達成感をちょっとだけ味わえた気分ですw

詳細は不明ですが、バイクの重力によって発電され、コンセントへ電気を送れる仕組みのようです。シナジー効果が発揮されていますねまさに。壮大な機械を使用したユーモアのあるインスタレーションでした。



概要で、アーティストの年齢範囲が「10代〜」と書かれていたので、え、10代?と思っていたら本当にいました。
NFTアーティストのZombie Zoo Keeperさん。

その名前の通りゾンビ動物を融合させた可愛らしいキャラクター達が8bit風に描かれていました。才能を見出した母親も先見の明がありますね。こういった個性的なスターが増えれば日本のNFT市場もますます拡大していくと思います。

(NFT=インターネットで購入できる複製不可な”デジタル”アート。購入者は唯一無二の作品を自分のデータに保存できる。)


・友沢こたお「slime CLXXXIX」

現役の藝大生として、今とてつもなくバズっている方ですね。実はこたおさんの作品が展示されているとの情報が耳に入り、訪れる動機に至りました。

様々な要素を削ぎ落としつつシンプルさを極めつつ、追随を許さない油絵ならではのリアルさが魅力的です。遠くから眺めると写真?絵?と見紛ってしまいます。顔に透明なスライム状の液体を滴らせる演出は独特な不気味さがあって、つい見入ってしまいます。今後の動向も目が離せないです。



進化するテクノロジーに人間らしいユーモアを取り入れた、クスッと笑えるようなシュールな作品が多くて、結構楽しかったです。

デジタルとの関連性の薄い作品も含まれていたので、若手アーティストによるグループ展と捉えてみる方が良いと思いますね。

TVゲームやVRなど、子供でも楽しめる体験型のアートも用意されているので、親子連れで行く方が寧ろおすすめです!


以上、ご精読ありがとうございました。


では、また。

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