
とよさとひなめぐり
滋賀県・琵琶湖の東に位置する豊郷町。ここで今「とよさとひなめぐり」が開催され、町内5ヶ所で雛人形が展示されています。
会場の1つ、「豊郷小学校旧校舎群 酬徳記念館」に先日行ってきました。
(開催期間 2025年2月8日㈯ ~ 3月9日㈰)
琵琶湖八景
こちらは「雛匠 東之湖」作のお雛様。『琵琶湖八景』をモチーフに制作されています。1年ごとに一景(1対)ずつ増え、8年(2022~2029)かけて完成されます。

(写真 中央の一対)


とよさと楽奏部

旧豊郷小がモデルとされる人気アニメ「けいおん!」をモチーフにした創作人形。こちらも東之湖さんの作品です。


階段の途中にも、かわいいお雛様が展示されていました。

三棟御殿京雛十五人飾り
二階へ上がると、ドン!と大きくて豪華な雛壇が据えられています。

屋根や欄干も精巧に作られていて、隅々まで見入ってしまいました。大正時代の作品です。

現代のお雛様も飾られています。

お顔を見比べるのも面白い。

豊郷小学校旧校舎群
お雛様が飾られている酬徳記念館を出て、旧校舎の正面玄関へ向かいます。

これらの校舎群は昭和12年に近江商人、商社「丸紅」の専務であった古川鉄治郎によって寄贈され、建築家ヴォーリズの設計で建てられました。
ロケ地にも使われ、朝ドラ「カムカムエヴリバディ」で安子が稔を岡山駅で見送るシーンにも登場します。
玄関に入ると、左右に長い廊下が伸びています。大きな窓から冬日が差し込んで、とても素敵な雰囲気です。

現在は町立図書館やシルバー人材センターなど、町の施設として利用されていますが、自由に見学できるエリアもあります。


階段の手すりには「うさぎとかめ」のオブジェ。

校舎を寄贈された古川鉄治郎さんは、ここ豊郷町のご出身だそうです。「遠回りしてもコツコツ歩んでいけば、きっといつかは大成するよ」と、古里の子供たちに伝えたかったのかも知れません。

本日はここまでです。最後までお読みいただき、ありがとうございました。
豊郷小学校旧校舎群:滋賀県犬上郡豊郷町石畑518