【多摩川自然観察スケッチめぐり】EP4 多摩川左岸約4㎞地点 六郷
このシリーズでは、多摩川沿いの自然を観察しながらスケッチをしていく様子をお届けします。
今回は『多摩川自然観察スケッチめぐり』の第4回目で河口から約4㎞地点 六郷水門の横から多摩川をスケッチしました。
右側にちらっと写っている建造物は「六郷水門」です。
六郷水門は、1931年に多摩川の大改修工事の一環で作られた水門です。当時、この場所は六郷用水の排水口で、昔は船で農産物や肥料を運んでいたそうです。でも、改修工事で堤防ができて船が通れなくなったので、排水だけじゃなく船も通れるような水門が作られました。建設には地元の人たちが協力して完成させたんです。
デザインもすごくユニークで、コンクリートなのに丸みを帯びた形が特徴です。実はこれ、ドイツ表現主義の影響を受けた国内で唯一のデザインなんです!同じ時期に作られた対岸の水門と比べると、こっちは柔らかい雰囲気で面白いですよね。技術面でも、当時新しい「金森式鉄筋レンガ」が使われていて、かなり進んだ工事でした。
今では、六郷水門は地域のシンボルとして、多摩川の歴史や六郷用水の記憶を伝える大事な存在になっています。
水門から多摩川へ続く水路の先にヨシ原があり、水門の下流側には干潟があり、季節ごとにさまざまな鳥たちを観察することができます。
春から初夏には、ユリカモメ、タシギ、オオヨシキリ、チュウシャクシギやコチドリ、ツバメやカワラヒワなどが観察できます。
夏から秋には、メダイチドリやオグロシギ、セイタカシギやアオアシシギなどもいます。
冬はユリカモメ、ヒドリガモやコガモなどの渡り鳥を見ることができます。
2月の終わりのまだ寒い時期、河岸の3本の河津桜が満開になります。メジロやヒヨドリが蜜を吸いに集まるのですが、ヒヨドリがメジロを追い払っていました。その度にメジロはヨシの方へ退避して、メジロがいなくなるとまた戻ってきました。こんなに満開で蜜はたくさんあるのになぁと思いながら見ていました。
堤防から降りて、草むらを見てみると、青い朝顔がたくさん咲いていました。こんなに寒くなってきたのに、咲く朝顔があるんですね。全体的に青い色で中央がピンク色でした。スケッチしているとヒラタアブが花に寄ってきました。
お昼になったので、コンビニで買ってきたおにぎりを食べました。以前はお弁当なら手作りでしょ、添加物だらけのコンビニのお弁当なんてダメって思っていたけど、気楽にスケッチに来ることができるようになったのは、なんでもパーフェクトにしなくてはダメ!という思い込みが減ってきたからだと思います。私はスケッチは大大大好きだけど、ナチュラリストではないですし、お料理も下手なんですよね〜
ということで今日は、赤飯と海老マヨネーズにしました。赤飯大好きなんです♡