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【多摩川自然観察スケッチめぐり】EP5 多摩川左岸「約46㎞地点拝島橋下」「約48㎞地点昭和用水堰」
このシリーズでは、多摩川沿いの自然を観察しながらスケッチをしていく様子をお届けします。
今回は『多摩川自然観察スケッチめぐり』の第5回目で河口から約46㎞地点 拝島橋下のワンドと約48㎞地点昭和用水堰をスケッチしました。
7:00 自宅を出発
近所のレンタルサイクルで自転車を借りました。空には雲がたくさんありましたが、良い天気になりそうです。鹿島田駅の近くのレンタルサイクルに自転車を返却しました。
7:24 鹿島田
8:52 立川
トイレに行ったので一本見送り、美味しそうなおにぎり屋さんがあったので、ランチ用におにぎりセットを買いました。
9:05 拝島
駅に到着後、レンタルサイクルを探しました。北口を線路沿いに歩いて行ったところにあり、広くて台数も沢山ありました。
多摩川沿いを拝島橋まで下っていきたかったので、都道7号を多摩川まで自転車で走っていきました。途中、富士山がよく見える場所があったので、自転車から降りて写真を撮りました。真っ白な富士山の上に雲がかかっていて綺麗でした。
睦橋(むつみばし)手前を左に曲がり、下流へと向かって行きました。
自転車を漕ぐのがとても楽しかったです。
公園には黄葉した木々が風にそよぎ、エナガが「ジュリリ、チッチッ」と鳴いて枝から枝へ飛んでいきます。眩しいくらいの陽が差して、「とてもいい場所だな」と思いました。
サイクリングロードは河口とは違って細いけれど、途切れることなく続いていました。
10:00 拝島橋に到着したので、橋の真ん中まで行ってみました。
橋の長さは572mあるそうです。結構長い!
左手に工場か何かの建物が見えたけど、あまり人工的なものがなく、全体的に木々に覆われています。
川を覗くと、底が透けて見え、水は木々が反射してエメラルドグリーンに見えます。河原は砂礫ではなく、泥岩層に覆われていました。
多摩川台公園周辺でも見られる、関東平野の基盤をつくる海成堆積層(かいせいたいせきそう)である上総層群(かずさそうぐん)でしょうか。
「クルルルルゥ」とカイツブリの鳴き声が聞こえてきました。再度覗き込むと、3羽のカイツブリを確認しました。
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11:40 拝島橋を左岸の方へ戻っていくと、橋の上から拝島自然公園が見えました。広場ではお年寄りがゲートボール大会をしていました。その広場に沿うようにワンドがあり、釣り人が糸を垂らしています。
自転車を施錠して(今日は一日レンタルするつもりなので)ワンドまで歩いて行きました。
ワンドとは、漢字で書くと「湾処」で、一般には入江を指すそうです。
川でワンドという場合は、増水した後に川の水が引いても水が残り池になったものや、湧き水が池になっているものだそうです。ワンドは、魚たちの産卵場や稚魚たちが育つ場所になっています。(ん?でも池になっていたら、川に戻って行けるのだろうか?増水するまで待つのかな。)
さて、ワンドの周りはとても静かで穏やかな場所でした。
奥の方には釣り人がいたので、少し手前の空いたところでスケッチをはじめました。周辺にはノイバラの赤い実が実っており、時々エノキの黄葉がハラハラと舞い落ちてくるのが眩くて見惚れてし舞いました。
近くでエノキを見ると、たくさん黒い実をつけています。
他にも木立の中には、ヤブランの実や、マサキの実、ヘクソカズラの実がチカチカと輝いていました。
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12:40 自転車に乗って、昭和用水堰まで戻りました。
以前から「ダーウィンが来た」で放映されていた、多摩川シリーズで観ていた場所に来てみたかったんですよね。
とりあえず、駅で買っておいた、おにぎりセットを食べました。
中学生くらいの女子二人が河原で何かをしていました。自分が中学生の時に河原に行くことなんてまずなかったので、何をしているのか気になりました。写真を撮っていたのだろうか?(帰り際には中学生の男子も三人くらいでやってきて、知らない私に挨拶してくれたので驚きました。)
昭和用水堰のことを昭和取水堰だと思っていました。取水堰と用水堰は、どちらも川から農業用水や工業用水、水道用水などを引き入れるために河川を横断して水位を制御する施設とのことなので、名前の違いだけなのかもしれません。
多摩川には堰が8基設置されているとのことです。
河口から、
調布取水堰、ニヶ領宿河原堰、二ヶ領上河原堰、大丸用水堰、日野用水堰、昭和用水堰、羽村取水堰、小作取水堰です。
昭和用水は長い歴史を持つ農業用水とのことですが、田園風景が広がることもなく、川から少し離れれば、都市と同じような景色があります。魚道はありますが、ちゃんと魚は遡上できるのかなと思いました。
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今夜は福生駅のビジネスホテルに泊まるのですが、チェックインの時間は16:00と遅め。ですが、福生の駅の方へ自転車で戻ることにしました。
15:06
永田橋まで来た時にまだ時間があったので、どんどん上流の方へ向かい、明日の朝行こうと思っていた羽村取水堰に着いてしまいました。
玉川兄弟の像の前で写真を撮り、浅く水が流れるコンクリートの上を、セグロセキレイが歩き回っています。アオサギも何羽かいました。
Googleの地図で見たら、玉川上水沿いを福生駅まで辿っていけそうなので、自転車で出発。
玉川上水は高い柵で囲われていたけど、柵のすぐ向こうに、マガモやコサギがいました。西陽がさしています。こんな所を毎日散歩できたらいいなぁと感じました。
16:00
駅近くの駐輪場へレンタルサイクルを返却し、ビジネスホテルにチェックイン。フロントでは端末に情報を入力していくシステムでしたが、案の定うまくできずにフロントの人が対応してくれました。さらに、エレベーターを上がるときに、ルームキーをかざすことは知っていたのですが、ドーミーインみたいにエレベーターの階数ボタンの下ではなく、乗る前にかざす場所があることを知りました。モタモタしていたら、ちょうど乗る人が教えてくれました。
お部屋は綺麗で室内もゆったりしていてよかったです。
サッカーか何かの試合があるのか、子供達がたくさん宿泊していました。
廊下からは話し声が少し聞こえますが、それ以外は声が全然聞こえなくて、過敏な自分には有り難かったです。
荷物を整理したり、のんびりしてから夕飯に出かけました。
17:30
食堂で、グレープフルーツサワーと豚バラ白菜定食を注文しました。
お客さんは宴会をしているグループと、相撲を観る年配の男性が3名ほど。
寒くなってきたので、温かい食事にして良かったです。
ポン酢に豚バラをつけて食べるのも美味しかったけど、スープ自体が美味しかったです。
帰りに、デザートをスーパーで買ってホテルに戻りました。
デザートを食べながら、スケッチの仕上げをしたりしました。
ドーミーイン(信者)と違って、大浴場がないので、ユニットバスの湯船に湯を溜めて風呂に浸かりました。(入浴剤持ってきてもいいのかな?)
すぐに眠くなって寝てしまいました。