#125 右左折禁止の理由は如何に 大型建築物の建設は極めて困難
この道の入口に立っている標識。7時から19時までは左折禁止だというもの。反対側には右折禁止の標識がある。つまり直進のみが侵入を許されるが、それが許される家々は数軒しかなく、実質7時から19時までは一方通行となる。
では何故このような標識があるのか。それには大きな理由が2つある。
一つは道が狭いこと。車道の幅は約3メートル、歩道は約1メートル。対面通行ではない。車が停車していると、それを通り過ぎる車は歩道に乗り上げることになる。ましてや大型車が止まっていようものなら、ギリギリで通り過ぎることになる。
もう一つの理由は通学路であること。この入口地点からすぐの所に小学校と中学校がある。この地域の小学生と中学生は必ずこの道、そしてこの入口地点を通って通学するのだ。
この入口地点から数十メートルの所に、明和地所が高層マンションを建設しようと計画している相模国分寺跡南側隣接地がある。建設に要する期間は2年間。小学生・中学生、そして住民は2年もの間、建設工事車両が止まっている直ぐ傍を歩くことを強いられることになる。一般の車が建設工事車両を通り過ぎる際、歩行者は相当な危険に晒されることとなる。
過日、この道の水道工事をしていた車両から荷物が滑り落ち、民家の塀を突き破るという事故が起こった。私は事故直後にその現場を見たが、そこに人がいたなら、大怪我をしていたはずだ。死亡した可能性もある。事故というものは、人間の思考・行動を擦り抜けるようにして発生する。今年の1月2日、羽田での事故はそのことを私たちに改めて教えてくれた。
対面通行の広い道路であれば大型建築物の工事は可能だろう。しかし、実質一方通行の狭い道なのだ。そのような狭い道路しかない場所での大型建築物の建設は、事故を発生させるリスクが高過ぎる。事故が起こってからでは遅い。
(24.1.22)
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