伝わる気持ち。「言語化」は難しい。そこで…「文書化」
最近よく耳にする「言語化」という言葉。発信する場が増えてきたことにより、「伝わる」ことへの需要が増えたことで注目されているのかもしれません。
人は、頭の中でイメージする動物です。話す内容や思いつた時もつい頭の中でイメージしたことをそのままにしてしまうので、忘れてしまったりします。それを「言語化」することによって、認識したり思い出したりすることができます。
私も人に話をしたりセミナーを行っている仕事柄、大変興味深いテーマでもあります。
私も伝えることの必要性から、伝わるために必要なヒントを求めて、色々な書籍を読んだり、ネットに発信された情報を読んで大変参考になることも多くあります。
しかしながら、「伝わる」ことの結果は、それぞれの場において様々です。
ビジネスの場での会議や交渉での会話、会社の上司や同僚との会話、プライベートでの仲間との会話、家族との会話。
それぞれに「伝わる」ことの意味が異なります。
自分の思いや伝えたい事が100%伝わることは、大変難しい。
コミュニケーションというものが自分と相手で成り立っているとしたら、相手のことを変えることができないから、自分の方を変えるしか方法がありません。
そこで、話す言葉やネットでの投稿など発信する内容を「言語化」して「伝わる」努力をすることが必要となります。
しかしながらこの「言語化」が難しい。
的確に「言語化」することは、すぐに身につくことでもないし、トレーニングも必要となります。
そこで、今回は「言語化」でなく「文書化」について考えてみたいと思います。
SNSでの発信やプレゼンテーション、会議での発言など情報を発信する場において、自分の意見を「文書化」するということです。
文書化したものを音読してみると、言いたいことが整理されているかをチェックすることができます。
伝えたい事を「目」と「耳」を使って認識するので、頭の中が整理しやすいと思うのです。
私もまだまだ修行の身です。(この投稿も伝わるのか不安。。。(^^😉
私が文書化する時に行うのは、その時にイメージしたことを単語ベースで書き出し、それを繋げて文書にしています。
しかしできた文書は、1文が長かったり接続詞が多くて何を行っているのかわからない文書になってしまいます。
そこで、こんなことに注意しています。
1. 主語と述語
特に発信するときに、主語が明確になってないと述語だけでは何がそうなったかが不明確になります。話の流れでわかるだろうと思って発信すると自分の思いと相手の思いが異なる場合があります。また、主語を明確にすることで自分の発信も整理されてきます。
2. ストーリーを考える
「起承転結」と言われますが、ストーリー立てて話をすると理解が深まります。話によっては、結論を先にすることも重要です。そこにストーリーができると自分の思いが伝わりやすくなります。
人生の経験や生活スタイルも違い、性別や世代も違ってくると自分の発信する背景が相手には未経験だったり理解できない場合もあります。
大切なことは、「伝わる」ことだとしたら、発信側の努力も必要です。
人と話したり、発信する場においては、結論を出すことよりも「理解」「共感」が話す目的の場合もあります。
私の経験では、人と話をすると頭が整理して話そうとするので、考えがまとまったりアイデアが浮かんだりすることも多い様に思います。
環境が変わり色々と制限されたり、新しいスタイルが求められていますが、人とのコミュニケーションにより人は成長してきたと感じます。
SNSの様にそれほど真剣に発信してないことも多いですが、せっかくなら発信したことを理解してもらえると嬉しいものです。
だからこそ、「伝わる」ことに意識することは、大切なことになります。
自分の理解者がいることは、生きて行く上では必要なことですし、その理解者から大きな力を貰えます。
少しだけ「意識」を変えることで、「伝わる」ことができれば、発信の仕方やその目的も明確になります。
発信する責任も問われる時代になりました。私は、情報発信を行う上で発信する意味を考えることが大事になると考えています。