G5:機動戦士ガンダム。モビルスーツアンサンブル06弾。ガンキャノン。圧入リブ。
※読み易さを優先し、敬語や丁寧語を控えてお送りします。
↓ 前回。
◎圧入リブ / 潰しリブ / クラッシュリブ
丸棒の圧入×2 などでも良さそうだが、圧入リブ。(ネットで調べたところ、潰しリブやクラッシュリブとも言うらしい)
私もある製品を設計した時、四角ナットを圧入リブで固定する方法を採用したことがある。この時は、FEMで解析を行ったが、FEMだけではしっくりこないので、結局試作品のトライ&エラーで最終的な寸法を決めた。
相手部品(アンテナ)を開梱したら、これもFEMで解析してみよう。
◎頭頂部のゲート跡。
とても目立つ。これだけ目立つ位置にゲートを設置するのは、私の職場だったら、まず許可されない。
前回までに書いたとおり、かなりチャレンジングな金型であるので、ゲート跡を中途半端に隠そうとして、成形不良を生み出すよりは、成形しやすい位置へズドンとやってしまおう、という意図なのかもしれない。(そうだとしても、ゲートをカットする際に、もう少し綺麗に処置した方が良い)
◎アンテナ。
圧入リブの部分のシミュレーションをやってみた。結果、応力の最大値=1000MPa。圧入リブだとこれくらいの数値になるのかな?と思い、圧入に必要な力も解析させてみたところ、圧入力=3000N。シミュレーション失敗。これでは誰も組み立てられない。おそらく、シミュレーションソフトの限界を越えているのだろう。
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続いて、首の部分のボールジョイントの部分もシミュレーションにかけてみた。
この部分も、応力1000MPaオーバー&圧入力100kgfオーバー。シミュレーション失敗。
ちなみに、実際の圧入力は70Nほどでした。(結構大変。対象年齢が高いのはこういうことも原因か?)
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以下の◾️◾️◾️の部分は、シミュレーションを行った時のメモです。一部の人しか分からない内容なので、読み飛ばしていただいてOKです。
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以前の記事に書いたが、シミュレーションは上手くいかないと時間を大量に消費するので、自分ルールを設けることにした。
・シミュレーションは3回までにする。(上手くいかなくても)
・手順と、どこが悪かったのか?は記録を残す。Excelで。
▲圧入で、エッジ同士をぶつけると、すり抜ける。(応力ほぼゼロとなる)
▲C面は45度にしない。(力の方向が二分の一でどちらに行くか分からないため)
Rもあまり良くない。(計算に時間が掛かっていそう)
▲接触する面はちゃんと設定する。
▲部品同士をなるべく近づける。
▲超簡単な形からやってみる。
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1,000文字を超え、スクロールが大変になってきたので、今回はここまでです。