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69.トロントで遭遇!受け入れ難い光景から考える「見た目」の考え方

びっくりしすぎて、「なんで?」の言葉が止まらなかったイベントに遭遇したことがあります。


World Naked Bike Ride」です。


ここには写真などは載せないので、皆様ご自身で調べてみてください(笑)

名前から想像できるかと思いますが、裸の男女大勢が、トロント市内を自転車で駆け巡るイベント。
2000年代から世界各国で実施されているそうです。


◆石油依存社会に対する抗議

一応、「石油に依存している世の中を変えるため」という真面目な目的はあるようです。

"Less Gas, More Ass"
(ガスを少なく、お尻を多く)
"Burn Fat, Not Oil"
(石油ではなく、脂肪を燃やせ)
っていう、キャッチーなフレーズも写真で見かけました。

◆自分の身体を、ポジティブに受け入れる

あとは、「body positivity(=ボディ・ポジティブ)」の意味合いもあるそうです。
ボディ・ポジティブとは。

簡単に言うと、「ありのままの身体を、前向きに受け入れる」という意味になります。
太っていても痩せていても、自分自身の身体を受け入れ、ポジティブに考えようという概念です。

DMM英会話
『自分のカラダに自信を!世界で広がる「ボディ・ポジティブ」 とは?』

恥ずかしながら、初耳でした。

・ポジティブでいなければいけない?

ただ、「body neutrality(=ボディ・ニュートラル)」という言葉も出てきているようで、「ボディ・ポジティブ」が「どんな体型でもポジティブに受け入れよう!」というものに対し、「自分の体型の欠点も含めて全て受け入れよう!」というもの。

ボディ・ポジティブの風潮が濃くなっていく中で、無理にポジティブに受け入れようとして感情が乱れたり、精神不安定になる方も多くなったとか。

だから、太っているのが心地悪いと感じたら痩せるべきだし、現在のラインに満足しているならそのままでOK。植物がさまざまな方向に枝を伸ばすように、曲がっていようが広がっていようが、軸さえブレなければ十分に美しい。それと同様で、その人のボディのどこを変えるべきか、変えなくていいかは人それぞれのオーダーメイドというわけだ。

VOGUE JAPAN
『心地よさの追求で見つかる「ボディニュートラル」の極意』

「必ずしもポジティブじゃなくていいんだよ」というメッセージは、ありがたいですよね。
ポジティブになろう、なろう、とすると精神的に負荷が高くなって、逆に自信を失ってしまう気持ちも分かります。

・ちなみに日本の考え方って…

日本は、外見に重きを置く文化が強いと感じます。
お笑いでも、外見で笑いをとることが多いですし、「痩せてる方が綺麗」といった潜在意識があると思っています。

ちなみに海外で、見た目で笑いを取ろうしたら人格無くなりますのでご注意ください(笑)

鼻高いね」とか「身長高いね」とかも然り。
日焼けして黒くなったね」もアウト。「日焼けしたね」で十分です。
(カナダで、「日焼けで黒くなってるー!」と友人に言ったら、注意されました…)

なかなかこういう種類の文化を変えていくのは時間がかかりますが、日本も海外の考え方に追いつけるように、一人一人が気をつけていきたいですね。

裸で自転車乗っている人がたくさんいる光景を受け入れるのは、さすがにびっくりしましたが(笑)

ぜひ皆様も気をつけてください。
外国人の観光客も最近多くなってきているので、日本が素敵な国であることを私達の言動で見せていきましょう!

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