レッスン11「上中下(ジョウチュウゲ)の型」
受けと突きと蹴りの基本的な動作を学んだところで、これらの基本の動きのみで作られた型を学びましょう。
二種類お伝えするうちの最初の一つ、上中下と言う名前の型です。
その名の通り、上段・中段・下段の動きのみで構成された型なので、今までの基本動作を身に付けていれば、あとは型の順番を覚えるだけなので初心者には非常におすすめです。
「型の稽古に入る前の型」と考えて下さい。
文字だけでお伝えしていきますのでどこまで理解できるかは未知数ではありますが、希望者は別途、写真解説付きの電子書籍をご覧ください。この記事の最後にご紹介しますね!
上中下の型
① 結び立ち(足の形は「気を付け」の形で立つ)
② 右手の親指は曲げて、他の四本指は伸ばした状態で掌を自分に向けて胸の前に用意し、左手も同じ形を作って右手の甲側に重ねる。(胸の前で両手が×印になります)
③ その両手を、掌は自分に向けたまま尚且つ両手を付けたまま下に降ろす。(下腹部の前で指が下を向いた状態で両手が×印になる)
④ 結び立ちの状態の両足のかかとを浮かせて外側へしっかり開き(両足はハの字)、つま先をゆっくり外側へ向かって開いていき、つま先とかかとが真っすぐのポイントに来たら止める(平行立ちになる)。と同時進行で、両手は握りながら自然に両サイドに開く。(ここまでが型を始める前の準備で、用意の姿勢。これから先どの型をやる時も同じです)
以下が型の始まりです。
① 右足を前に進ませながら左に身体ごと向けて左手で上段受け。(立ち方は三戦立ち)
② 右足で一歩進んで右手で中段突き。(立ち方は三戦立ち)
③ 右足を下げて四股立ちになり左手で下段受け。
④ 左足を正面に移動させながら右に身体ごと向けて右手で上段受け。(立ち方は三戦立ち)
⑤ 左足で一歩進んで左手で中段突き。(立ち方は三戦立ち)
⑥ 左足を下げて四股立ちになり右手で下段受け。
⑦ 左足を正面へ移動させてそのまま左手で上段受け。(立ち方は三戦立ち)
⑧ 一歩進んで右で上段突き。(立ち方は三戦立ち)
⑨ 一歩進んで左手で中段突き。(立ち方は三戦立ち)
⑩ 一歩進んで四股立ちになり右手で下段突き。
⑪ 右足の後ろに左足をクロスさせて、そのまま左に回って左手で上段受け。(立ち方は三戦立ち)
⑫ 右足で一歩進んで右で中段突き。(立ち方は三戦立ち)
⑬ 右足を下げて四股立ちになり左手で下段受け。
⑭ 左足を正面に移動させながら右に身体ごと向けて右手で上段受け。(立ち方は三戦立ち)
⑮ 左足で一歩進んで左手で中段突き。(立ち方は三戦立ち)
⑯ 左足を下げて四股立ちになり右手で下段受け。
⑰ 左足を正面(来た道を戻る)へ移動させてそのまま左手で上段受け。(立ち方は三戦立ち)
⑱ 一歩進んで右で上段突き。(立ち方は三戦立ち)
⑲ 一歩進んで左手で中段突き。(立ち方は三戦立ち)
⑳ 一歩進んで四股立ちになり右手で下段突き。
21 右足の後ろに左足をクロスさせて、そのまま左に回って左手で上段受け。(立ち方は三戦立ち)
22 右足で一歩進んで右で中段突き。(立ち方は三戦立ち)
23 右足を下げて四股立ちになり左手で下段受け。
24 左足を正面に移動させながら右に身体ごと向けて右手で上段受け。(立ち方は三戦立ち)
25 左足で一歩進んで左手で中段突き。(立ち方は三戦立ち)
26 左足を下げて四股立ちになり右手で下段受け。
27 左足を右足に寄せてきて結び立ちになり、開始時と同様に、両手を胸の前で重ねて(右手の上に左手を重ねる)から下に降ろして終了。
※覚えるポイント!
上中下(受け突き受け)、上中下(受け突き受け)、上上中下(受け突き突き突き)
上中下(受け突き受け)、上中下(受け突き受け)、上上中下(受け突き突き突き)
上中下(受け突き受け)、上中下(受け突き受け) の順番です。
動きの動線は「工」の字です。
法則を覚えてしまうと簡単に覚えられます。何度も練習してみましょう。
立ち方は「三戦立ち」と「四股立ち」の二種類しか出てきません。
文字だけでは良くわからない方は下記リンクより写真解説付きの電子書籍をご利用下さい。