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ドラマを見て思ったこと

今季は連続ドラマをいくつか見れている。いつも始まる前はあれもこれも見たいと思うのに結局初回見逃したり途中でやめたりして続かないことが多かった。

ハケンの品格も見てる作品の一つだ。あまり話の内容は覚えてないけど昔のやつを見ていたから懐かしさがある。正社員と派遣の格差が強調されまくってるし、会社のしきたりとかめんどくさい上司とかいちいち古臭いのでSNS等ではマイナスな感想も見かける。けどあくまでフィクションだし、私は「いやこれは大袈裟すぎでしょ(笑)」とツッコミを入れるのも含め楽しんでいるのでべつにいいと思う。

前回か前々回か忘れたが、「派遣社員は簡単な仕事しかやらせてもらえない」みたいなテーマの話があった。取引先に持っていく企画書は正社員しか作らせてもらえず、派遣社員はそのためのデータ整理とかコピーとかお茶汲みばかりということだった。これもやっぱり大袈裟に演出されているしコピーとかお茶汲みってまさに昭和という感じで現実はそんなことないとは思う。

しかし、それについて私は現実よりドラマの方がいいんじゃないかと思った。

私の以前の仕事は客先常駐だったので、客先に自社の社員がたくさんいて、その中には自社とはまた別の、自社が契約している他社の人もたくさんいた。協力会社さんとかパートナーさんと呼んでいた。だから正規非正規とはちょっと違うのだが、自社からしてみれば協力会社さんは契約社員みたいな立場だった。(顧客からしたらうちの会社が協力会社だったのかなと思う)

ドラマの中では派遣社員が正社員に見下されることがあるけど、協力会社さんを下に見たりすることはなかった。むしろ他社の方だから自社の人より丁寧に接する感じだった。それはそうすべきだと思うし問題無かったと思う。ドラマの方が良いように思うのが何かというと、業務内容が正社員と派遣社員できっちり分けられていることだ。あくまで私の職場での話だから他は知らないけど、本来であれば社員がお客さんとやりとりして、依頼があった作業を社員が全て把握したうえで協力会社さんに一部を割り振ってやってもらうのが正しい形だと思うが、優秀な人だと立場も何も関係なくお客さんと直接やりとりさせて案件管理から納品まで全般的にやってもらっていた。自社の社員より残業が多かったりたくさん案件抱えてる人もいた。そういう人は契約切らずにずっといてもらうことが多かったけど、人が減ることになれば先に切られるのはやっぱり協力会社の人だ。給与については管理職じゃないので把握していなかったが、当然コストが安く済むから協力会社さんにお願いしているわけであって、同じ仕事をしても自社の社員より報酬は少なかったはずだ。それを考えると、契約形態が違うのに業務の分け隔てがないのはおかしい話だと私は思う。先輩が「●●さん(協力会社の人)はいずれお客さんと直接やりとりできるようになってほしいんだよな」とか言うのを聞いていつも疑問だった。忙しかったし気持ちはわからんでもないけど、「それは我々の仕事だし、他社の社員をそこまで育てるのは我々の仕事じゃないし」と思っていた。

いや、正直その時々常に疑問に思えていたかどうか自信はない。私も何年もいるうちにそれが当たり前になってしまってたところはあった。今振り返ると絶対おかしかったと思う。

だから、ドラマは正社員から見下されたりするのはおかしいけど、報酬と責任に見合った仕事だけ割り振られてるのは間違ってないように思う。それでも千葉さん(山本舞香ちゃん)の給料少なすぎるとは思ったけど 笑

転勤族の家族になり、正社員で働くのが難しい状況になったから非正規の求人を見たりするけど、マネージャー候補!とか要件定義から!とかゆくゆくはプロジェクト管理!とか、どう考えても重さがおかしい求人がたくさんある。残業も月平均30時間とか、よくそんな数字堂々と載せられるなと思う。いやそこまでやる気ないんすけど…と思ってそっと閉じてる。そのあたりの切り分けがきっちりしている会社ってないものか。どっちが上とか下とかそういうことじゃなくて、雇用形態が違って給料も違うんだからそれに見合った仕事内容を設定してほしい。

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