喬太郎白酒二人会(関内寄席)と、「花見の仇討」メモ2023春
【季節感ゼロ注意報】
〜ただいま過去のキロク掘り出し中です〜
毎年恒例、横浜市は関内ホールで開催される喬太郎師匠と白酒師匠の二人会に今年も。この二人会はあるようで、そんなに多くないので、年に一度とはいえ定期開催は嬉しい。
でも、どうしよう。
楽しかったこと以外、なにも記憶にないのだが!
Twitterの引用以上のことを書けそうにもないので、この日の高座に関連して、今年出会った「花見の仇討」についても記しておきましょか。
関内寄席 柳家喬太郎 桃月庵白酒 二人会
柳家やなぎ フラグ短命
白酒 代書屋
喬太郎 転宅
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喬太郎 侵略指南
白酒 花見の仇討
20230402
関内ホール
![](https://assets.st-note.com/img/1686722841938-4IATScj0Ug.jpg?width=1200)
関内寄席
— 明李(あかり) (@akari__sano) April 2, 2023
柳家喬太郎 桃月庵白酒 二人会
柳家やなぎ フラグ短命
白酒 代書屋
喬太郎 転宅
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喬太郎 侵略指南
白酒 花見の仇討
毎年恒例のキョン桃会でしたぞ☺️ pic.twitter.com/RXPP4mIvzP
前方は勿論やなぎさん!伊勢屋の話がどっかいっちゃう改作短命面白かったー!この会は初っ端からやなぎさんの破壊力抜群な高座から入るのも好き!
— 明李(あかり) (@akari__sano) April 2, 2023
やなぎさんも喬太郎師匠も、やりたい放題に盛り込みながら、涼しい顔して古典の様式を差し込んでくるので柳家の概念(?)がおかしくなりそう😂たのしい。
喬太郎師匠の、今日はおとなしい感じかしらと油断させておいて、突如メーターを振り切ってくるあの感じがたまらないです。仲入り後の爆発力😂
— 明李(あかり) (@akari__sano) April 2, 2023
あんなに人気者の師匠なのに、それなりの規模のハコなのに、師匠がボヤキ始めると、皆でそれを味わい尽くす喬太郎ひみつ倶楽部感出るの、ほんとすごい。
転宅も釈台をこれでもかというくらい有効活用したお菊のぶりぶりモーションがすごかったw 計算過剰のカワイイ😂
— 明李(あかり) (@akari__sano) April 2, 2023
白酒師匠は代書屋を途中までと、花見の仇討。
ぶっきらぼうな代書屋さんでも、師匠の面白がる精神がちょくちょく覗くのが楽しくって!今日も安定の代書屋さん泣かせな盛夫(45歳)。
花見の仇討、🍑版は今年これで見納めかしら。金ちゃんと六ちゃん、道中「もう一回稽古しない?」って言うくらい頑張ってきたのに、その出来があの「せーのっ」だと思うと、もう愛おしい😂何度聴いても吹いちゃう桃のワードセンス、ほんと大好き!
— 明李(あかり) (@akari__sano) April 2, 2023
あー楽しかったー!!!
* * *
「花見の仇討」に関するメモ書き
今年の春は「花見の仇討」のあたり年で。
雲助師匠・今松師匠・白酒師匠と好きな師匠方の三者三様の高座を観ることができた。しかも確か1週間のうちに立て続けに出会えたんじゃなかったかな。
ちゃんと感想を書き残していなかった時期だから記憶が若干あいまいだけど、思い出しつつメモがわりに軽く。
◉ 白酒師匠版
白酒師匠の「花見の仇討」はなんといっても「やまのマタギ──!」に尽きる。最&高。
喬太郎・白酒二人会の感想(Twitter)にも書いたけど、金ちゃんと六ちゃんがなんともかあいらしい。観ているだけで、一緒に汗だくになっちゃう。
金ちゃん六ちゃんと春の陽気を一緒に味わったし、下見までする計画的な浪人役に、一番大雑把な半ちゃんに、金ちゃんと六ちゃんの息の合い方。あああ笑った😂☺️😂
— 明李(あかり) (@akari__sano) March 16, 2022
「せーのっ!」
「きんちゃん、ろくちゃん、きんちゃん、ろくちゃん、き…(エンドレス)」
が、特にすきですw
最初は稽古するのも渋々だったのに、お山に再登場する頃には「もう一回稽古しておかない?」という頑張りやさんっぷり。何より白酒師匠の演じる"アホの子"は絵面からして愛さずにはいられなくって、ずるい(ダイスキ)。
語彙があからさまに子どもっぽくなるのも、いとおしい。
掛け声は、
「っ、せーのっ!」「しょうぶ。しょうぶ──!」
2023年鑑賞記録
03/08 白酒ひとり グッドバイ
04/02 関内寄席 喬太郎白酒二人会
◉ 雲助師匠版
雲助師匠版は、人だかりに引き寄せられて、先に何があるのか知らんけど、とりあえずつられて駆け出す、名もなき江戸っ子たちがダイスキ!
誰ですか、雲助師匠が走っているところを想像できないと言ったのは!w
あとね、ご趣向が始まってから、六ちゃん(?)が観衆の目を意識して、お芝居に集中できないのもスキです。「あぶないよ!集中してっ」と心のなかで声をかけてしまうのはわたしだけではないですよね? ね?
掛け声は、
「ひのふのみ!」「勝負、勝負──!」
2023年鑑賞記録
03/12 らくご長屋 五街道雲助独演会
04/15 朝日名人会
◉ 今松師匠版
雲助師匠や白酒師匠に比べると、さっぱりとした印象の今松師匠の「花見の仇討」。それなのに、花見の浮かれた時分の空気感を感じられて、終始ふわふわと、噺にただよっているだけで楽しかった! す、すき〜。
セリフ読みのお稽古をあからさまな棒読みにするなどの過剰なことはなさらないけど、仇に巡り合ったときのびっくりしたお芝居が〜。お顔〜。今松師匠の顔芸を見れたのが、もうたまらんかった……!
割台詞のあとの掛け声は忘れてしまったので……
なんじの名は、「黒煙ごへいた」よな!
(いや、「ごへいた」は雲さんで、今松師匠は「〜ざえもん」だったかな……あいまい。)
2023年鑑賞記録
03/11 この人を聞きたい(第155回)今松ひとり会(その31)[NEW!]
*
雲助師匠版と今松師匠版は、集まってくる江戸っ子たちの様子が描かれているのも好き。
"乞食のお産"に、持ってもいない財布をスられたと勘違いする男。やじ馬たちのいい加減さに、これまた、なんとも楽しい気分になる。
「花見の仇討」はこれまでも好きな噺のひとつだったのだけど、今年新しく今松師匠版に出会えて、今までにない多幸感に浸ってしまった。絶対に来年も聴きたい。
好きな噺に、好きな師匠の口演でめぐりあうと、師匠のことをより好きになっちゃうし、噺自体ももっと好きになる。わたしの幸福のスパイラルが、とどまることを知らない。
書きながら思いかえしては、またシアワセの自家発電。わたくし、おめでたい頭でよかったな!