パナマ運河の水不足による影
こんにちは!
山王物流🏢 ゴタンダです!
本日は、【パナマ運河の水不足による影響について】考察していきたいと思います!
そもそも運河とは?
運河とは水利、灌漑、排水、給水、船舶の航行などのために、陸地を掘って造られた人工的な水路のことです。
この「運河」は、世界の貿易には欠かせないものとなっています。
世界には多くの運河が存在していますが、
その中でも特に有名なのがこの二つです。
⑴ スエズ運河
1869年に完成し、全長193.30㎞に及ぶ人工運河です。海面と水平になるように設計されているのが特徴です。通行量は世界一で海洋貿易では非常に重要な運河です。
⑵パナマ運河
1914年に完成し、全長82㎞からなる人工運河です。パナマ運河は世界の海上交通の約6%を占めており、航行する船舶の大半は米国、中国、日本のものです。パナマ運河は海抜26メートルの人造湖ガトゥン湖を頂点とし、閘門(こうもん、ロック)で仕切られた閘門式運河で船1隻が航行するたびに2億リットルの淡水が海洋に流れ込みます。
運河が作られる前は赤線のルートを通るしかなかったのですが、運河が出来て以降(青線)は、距離も短縮され貨物船運航の効率化に役立っています。
そんな中、パナマ運河において、今年に入り断続的に水不足が発生しており運航する貨物船に制限がかけられています。水位が減っているので貨物船は軽くするため、荷物量を減らしたりなどの制限がかかっているため、各船社では、運賃の上昇やパナマ運河運航サーチャージの導入がされると言われています。
独船社のハパックロイドは東アジアから北米東岸向けの3サービスについて、7月1日から1コンテナ当たり260ドルのチャージを導入すると発表しています。
エルニーニョ現象により、下半期も降水量が減少する可能性が高いとされており、パナマ運河の水不足が長期化する可能性もあります。
長期化すれば重要航路である日本にとっても経済への影響が出かねませんので今後の状況に注目する必要があります。
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