連載:プロジェクトのリーダー&サブリーダーに聞く 03
〜六九通り周辺の公共空間・空き店舗等利用検討会編〜
三の丸エリアプラットフォーム(以下、◯◯◯AP)は2023年度、
“誰かに語りたくなる暮らし”の実現を目指す
6つのプロジェクトを支援・推進してきた。
今回リーダー・副リーダに話を聞いたのは、
かつて通りに厩(うまや)があり54頭(6×9)の馬がいたこと、という
シャレた由来の町名をもつ六九(ろっく)通りの周辺エリアだ。
六九通り周辺の公共空間・空き店舗等利用検討会
<主な活動場所:松本城大手門跡界隈
旧町名の「六九町」をつらぬく六九通りと、並行する女鳥羽川沿いが活動の中心地
<2023年度の主な取組
・ストリートファニチャー(テーブル、ベンチなど)の設置
・六九工藝祭(5月27・28日)の開催:歩行者天国を実施
・六九古本市(11月3日)の開催:歩行者天国を実施 など(詳細はこちら)
Q)2023年度のふりかえり
プロジェクトをとおして実現したいのは、”何か特別なことが無くても、日常的に憩える町”でしたが、以前から続く「工藝祭」や「古本市」といったイベントも好評でしたね。◯◯◯APの取組に参加してみて、いかがでしたか?
このプロジェクトに参加できたことは「ありがたい」のひとことですね(笑)。町のイベントは町だけでやるのが当然かと思っていたけれど、◯◯◯APをつうじて枝葉がどんどん伸びていく感じがしました。
ほかのエリアの人たちともつながるきっかけになったし、業務を超えたところまで食いこんでくる仲間ができた嬉しさはあります。書類上とか業務上じゃなくて、リアルな”人のつながり”を感じました。
前田さんは、ご自身がデザイン・制作したストリートファニチャーの設置が実現しました。これらがあるだけで、通りの雰囲気が変わりましたね。
ありがとうございます。僕が六九通りにショールームを構えたのは、ちょうど◯◯◯APの活動スタートと重なるんですが、よそから来た立場なので、家具制作をつうじて界隈に入っていけたのも嬉しかったです。
その頃はコロナの渦中でもあっていろいろ大変でしたが、活動が商店街としてのつながりを深めるきっかけになったと思います。
それに、◯◯◯APの取組をつうじてほかのエリアの活動が間近に見られたことが、逆に自分たちらしさを考えるきっかけになり、六九の個性が見えてきた気がしました。
Q)お2人とも、店舗を切り盛りしつつ町の活動も……と、お忙しい日々ですが、休みの日はどう過ごしていますか?
伊)最近はゲームやるかアニメや映画を見るか……。このところ邦画もよく見るようになりましたね。ちょっと前ですが『竜とそばかすの姫』で泣いたなー(笑)。特にラスト近くの、すべてを曝けだして歌うシーン。
前)あ、僕も泣きました(笑)。
伊藤さんにはバスケットボールのイメージがありますけど、最近はやらないんですか?
伊)バスケは中学時代からずっとやってたし、社会人になっても「スヰト」の渡辺さん(*Metoba リバーサイドプロジェクトのリーダー)とかと、3on3のイベントを立ちあげて16年近くやってましたねえ。ピーク時には全国から100チームくらい集まったし、スポーツメーカーのスポルディングとかがスポンサーになってくれたり。
でもその頃からアニメや映画も並行してずっと見続けてる。いや、幼稚園の頃に見てたテレビアニメ「海のトリトン」からだから、バスケよりもっと全然前からだな。
前)僕の場合、1日単位で時間が空くと、車でどこかに出かけることが多いです。行った先々でいろいろな人と出会うのはもちろん、知らない土地を走ったりするのも好きなので、ランニングシューズは必携。
この間は、仕事の絡みだったんですが、博多に行って。呑んで地元の人と話せて楽しかった。知らなかったけど、海苔は10~11月の食べ物なんだそうですよ。海苔に旬があることも知らんのか、と怒られました(笑)。
伊)俺も1人呑みするのが好きで出かけるけど、松本だと結局誰かと会って一緒に呑んだりして、1人呑みにならない。まあ、それが楽しかったりするんだけどね。
去年の「工藝祭」や「古本市」といった界隈のイベントにも、いい感じのワインの屋台なんかも出店してましたね。今年度は落ち着いた雰囲気のライトアップを計画されているようですが、六九通りにそこはかとなく漂う、大人が愉しめる雰囲気は、すごくいいですね。今年も期待しています。
写真/文責:◯◯◯ap Magazine編集部