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女子力#私の思う女子力

私はこの自分のnoteの中で「女子力」と言う言葉を頻繁に使う。
では実際の私自身はどうかと言うと全くもって「女子力」が欠如している女だと思う。
欠如していると断言しているのだから「女子力」そのものを理解しているのか、というとそういう訳ではない(この矛盾…)

何故「女子力」が無いと思っているのかと言うと一応、理由はある。
それは母や友人、知人からよく
「男っぽい」
と言われているからだ。
男っぽい私が女子力を携えているはずが無いと言うのが私が出した結論だ。

女子力の高い人で、思い出した光景がある…

数年前のある冷たい雨が降る日の事だった。
田舎の駅の改札口で傘をさして誰かを待つ女性を私は見ていた。殆ど無人駅に近い寂れた駅には改札口の辺りにしか屋根が付いていなかった。
見ていたと言っても、私も車の中で人を待っていたからほんの数分の出来事だ。
その人はかじかむ手を時折、
「はぁ~」
と自分の息で暖めながら、じっと誰かを待っているようだった。
小花柄の傘を雨の雫がつたって落ちる。雨足が酷くなると白いカーディガンの肩を少し濡らした。
それでもなんだか楽しそうに電車が到着するのを待っているように見えた。
しばらくしてホームに二両編成の電車がガタゴトと入って来た。
女性の顔が改札口の方に向けられ、グレーのトレンチコートを着た男を見つけた。
嬉しそうにそちらに向かって傘の下から小さく手を振っている。
(新婚さんかな〜)
自分の待ち人をそっちのけにして、私はテレビドラマのような光景を盗み見していた(笑)
女性は持っていた男物の傘を広げると走り寄った男性にさっと差し掛かけた。自分も濡れているのにグレーのコートに掛かった雨の雫をパンパンと叩いて落としてあげている。
女物の傘の下から微笑む白い歯が見えた。
歩き始めた男性の後ろをちょこちょこと付いて行く彼女を見て私は「女子力高いな~」と感じていた。

車のドアを開けた私の連れが
「何、見惚れてるの?」
と言ってやっと我に返った(笑)


外見はお金を掛ければ、ある程度整えられる。いや、私は外見を気に掛ける女性を否定する訳ではない。
高級なエステサロンに通いヘアサロンで髪を整え、ネイルサロンで爪を磨く…等々
どれも「女子力」が高いから自分を磨く為に行うのに違いないと思う。
でも、あの日見た彼女の小さな自然な思いやりの「女子力」が私は好きだなと思う。
相手を思いやる気持ちを素直に表現出来る女性もまた「女子力」の高い人に加えてあげて欲しいと思った。
そんな雨の降る日の一コマ……。

あ、もう一つあった。

昨日、郵便局の窓口に定形外郵便を出しに行った。
20代と見られる窓口の女の子の爪が、あんまり可愛かったので私は思わず
「女子力高いね」
と話し掛けていた。
薄いベージュのベースの上に広がる冬模様のネイルアート。雪の結晶が決して派手ではなく美しかった。
「ありがとうございます。手元は一番お客様が見られるので」
はにかみながらお礼を言う彼女のお客様への心遣いのお洒落に私は「女子力」を感じていた。
「スッゴクいいよ!爪もその気遣いも!」
そんな彼女のおかげで、私は気持ち良く郵便を投函することが出来た。

思いやりのある女性、気遣いのあるお洒落を心がける女性。そんな二人に「女子力」って、なかなかいいな~って思った次第。

最終的に女子力って何なんだろう?と問われると形ではなく「いい女」へ自分を向上させる努力なんじゃないかな?と思う。


初めて山根あきらさんの企画に応募させて頂きます。
主旨に沿えたか不安ですが、よろしくお願い致します。

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