「日記」三分間の疑似恋愛
昨夜、店の看板の灯りを消して、帰ろうとしていた時だった。
一人だけタクシー待ちで残されたお客さんと私。
「タクシー待ってる間、煙草一本吸ってもいいですか?」
「もちろん、どうぞ」
カウンターを隔てて一人座る彼とグラスを洗う私。
何年も前からずっと知っている彼。会社で頭角を表して、かなり偉いポジションについたらしい。長身で世間的に言えばイケメンの部類に入るかと思う。
いや、彼はルックスよりも声に色気がある。何を歌っても上手い。
始めの頃、よく部下のとりまきの女の子達を連れてきてキャーキャー言われていた。最近は一人か気の合う後輩と二人で来ることが多い。
「sanngoちゃんが好きだって言うから覚えたのに…」
「うん、知ってる」
外は蒸し暑い熱帯夜。
煙草が灰に変わるまでのほんの短い時間…
何の会話も交わさない。
貴方には帰る家がある、待っている人が居る。
それに、
ごめんね、私もう福山雅治より、藤井風が好きなんだ(とは言えない 笑)
恋にも旬が必要だよね。
店の扉が開いて、タクシーの運転手が彼を迎えに来た。
「じゃあ、またね」
「うん、ありがとう」
たったそれだけのこと(笑)
あ〜、昨日も飲み過ぎた(泣)
まだまだ足りない「令和版百人一首」
短歌初心者、始めての方でもお気軽に♪
5,7,5,7,7
で秋の恋を綴ってみては?
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顔洗って来よう(まだ、だったのー!?)