「さよなら」#青ブラ文学部 ずっと貴方が好きでした…


「さよなら」


ずっと貴方が好きでした。
誰にも言えぬ恋でした。


蒼く澄みわたった空に浮かぶ雲よりも、
清く流れる小川の水のせせらぎよりも、
初めてママが焼いたホットケーキの甘さよりも、
下ろしたてのワンピースの匂いよりも、
野に咲く一輪の名もない花よりも、
淹れたての珈琲の香りよりも、


貴方がずっと好きでした。
ずっとずっと…
傍にいられるだけで幸せでした。


あなたの上でお昼寝したり、
あなたを弄んだり、
あなたを掻きむしったり、
あなたを噛んでみたかった。


一緒の空気を吸っているだけで、私は幸せでした。


大好きでした。
ありがとう。
でも
でも

さようなら














色褪せた貴方は動かずにじっと其処で
私の帰りを待っていてくれますか?



太陽に照りつけられて、
よろよろと車道へ飛び出してしまった私を
一台の車が轢いていきました。




次は必ず、仔猫に生まれ変わるから、
そうしたら、貴方を必ず見つけるから、
噛んでもいい?
引っ掻いてもいい?


待ってて…

ねぇ、約束




山根あきらさんの素敵な企画に参加させて頂きました。よろしくお願いしますm(__)m


長い二日酔いが治らない(泣)


このまま夜に突入か?(ノД`)シクシク


#なんのはなしですか


連れてって








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