貴女は世界一不幸な女です
昨夜、お客様が開店と同時にいらして、カラオケを歌いまくるものだから「ぐるぐるナインティナイン」を観られなかった(泣)そう、「ゴチになります」のコーナー出演の高橋藍くんを観られなかった(泣)
仕方がない。
後で「Tver」で観よう。
だから、今日はちょっぴりご機嫌斜め(苦笑)
ん?んんん?
「ご機嫌斜め」って、機嫌が悪いって意味だよね?
どうして、斜めで機嫌が悪いんだろう?下降線なら分かるけど…
「へそ曲がり」も分からない。へそ曲がりって、ひねくれ者のことでしょう?
あんな小さなおヘソ、どうやって曲げるのさ?
日本語って難しいな。
そんなどうでもいい事を考えている朝、平和だ(笑)
おはようございます、sanngoです。
シロクマ文芸部の今週のお題「懐かしい」を考えていたら、懐かしいと言うよりも、自分の過去の黒歴史を思い出した。
何でも書いて発散出来るのが、noteだと思ってるから、書いてしまえ!!
ダーちゃんに
『人の悪口は言うな!言ったら、自分に降りかかって来るぞ』
って言われてたけど、ま、いいか。
私は聖人君子じゃないから(苦笑)
懐かしいというより、悲しかった思い出がある。
いや、悔しかった?辛かった?
そんなネガティブな感情が私に一気に押し寄せて、その場の空気が凍りつくほど冷たいと感じた或る出来事…
聞いてくれる?
それはもう13年も前に遡るお話。
私はクリスマス・イブの日に主人の主治医から
「死か脳死、よくて植物人間」
と言う宣告を受けていた。
我ながら、よく生きて明るく毎日介護をしていたと思う。脳神経外科の窓のないICUで、たった一人、泣くことさえ許されない長い時間を過ごしていた。
そんな時、「今日は仕事休みだから送り迎えしてあげるよ」と主人の幼馴染が病院への送迎をかって出てくれた。
「せっかくのお休みなのに、ごめんね。でも嬉しい!ありがとう」
もちろん、私はすぐに快諾した。
そこまでは良かった。
車の助手席に座る幼馴染の奥様は数年間にわたり「鬱病」を患っていた。行き帰り、一言も発しない。シーンとした沈黙の中で幼馴染の彼(仮にSさんと呼ぼう)が、
「sanngoちゃん、腹減っただろ?飯喰って帰ろうか?」
と提案した。時刻は夜の9時をとうに回っていた。
この沈黙には耐えられないし、夕飯を食べていない私もご夫婦も、さすがにお腹が空いていた。
「うん」
車は近くにあった「コメダ珈琲」の駐車場に滑り込んだ。
そこからが悲劇の始まりだった。
オーダーした食事を待つ間、今まで一言も発しなかったSの妻がおもむろに口を開いた。
「さんちゃん、聞いてくれる?」
「あ、はい?」
「私ね、こんなになっちゃって、本当に辛いの。今飲んでるお薬だって、こんなよ」
左手に山盛りに薬がのった仕草をした彼女は、自分が、どれだけ今まで辛かったか、今もどれだけ苦ししんでいるのかをマシンガンのように語り始めた。
隣に座っているSは目と表情で『悪い、さんちゃん。でも聞いてやってくれ』と私に懇願してくる。
結局、何を食べたのかは覚えていないが
「情けないわ、本当に…」
と、不幸のどツボにハマった人の愚痴を延々と聞かされた事だけは、しっかりと覚えている。心の中では、
(その話、今か?今するか?)
と思いながら聞いていた。
「さんちゃんはいいわね。強くて…羨ましいわ」
私の中の何かが、パチンとキレたが、キレたのはSの方が早かった。伝票を掴むと
「さぁ、もう遅いから帰ろう!」
と立ち上がった。それからも彼女は車の助手席で、自分がどれだけ不幸なのかを車内に撒き散らした。
後ろの席に座った私は
「そうですね、大変ですね」
を繰り返すしかなかった。
病気だから、何を言ってもいい?
空気が読めなくても罪ではない?
病気なら、人を傷付けても構わない?
私は今にも死にそうな夫を抱えて、7500万の借金を背負わされているんだよ?それでも「羨ましい」なら変わってやろうか。
どす黒い思いが、私の中に湧いては消えていった。
不幸は比べるものじゃない事くらい、当時の私だって分かっていた。彼女にとって、あの時の自分は世界一不幸な人間だったのだろう。
彼女の事は、何も恨んではいない。過ぎてしまえば、苦い体験と言葉が残っただけだ。
現在、彼女は殆ど病気から回復してSと一緒に元気に飲食店を営んでいる。代わりと言っては何だが、Sは鬱病を発症して、今も苦しみ続けている。
「ハイヤー・セルフ」by藤井風
私は常にそうあり続けたいと思う。
小牧幸助さんの企画に参加させて頂きました。
よろしくお願いします。
※このお話は個人に対して感じた事であり、鬱病の人を冒涜したものではありません。ただの私の人間修行が足りなかった頃の黒歴史の話です。
秋は来るの?来ないの?
とにかく、どんとこい秋2024!!
四季が欲しい(泣)
じゃぬん♪