「映画感想」〜岸辺露伴ルーヴルへ行く〜
とにかく私は、皆さんご存知のように「イケメン好き」で、このドラマの主役 高橋一生に関しては「IWGP」でヲタクの引きこもりくん演ってた頃から一目置いていた。
「この俳優は、今にくるかもしれない」
高橋一生は顔もまぁまぁいいが、それ以上に魅力があるのが「声」だ。
まぁ、とーーっても余談だが中村倫也の声も好きなので黒木華主演の「凪のお暇」で二人が共演した時は、そりゃもう嬉しかった(笑)
あ、それから、もう一つ余談!
変なファッションするイケメンが好き(誰も聞いてはいない)例を上げると「シャーロック」の「バスカヴィル家の犬」のディーンフジオカの衣装は最高だった。もちろん、こちらも観ている。
さて、肝心な「岸辺露伴」へ話しを戻そう。
岸辺露伴は著名な漫画家である。彼は常人とは違う『ギフト』を持っている。俗に言う超能力みたいなものだ。
「ヘブンズ・ドアー」今、心の扉は開かれる…
彼が、この言葉を唱えると言われた人の顔に本のような物が浮かび上がり、パラパラとページはめくられる。それを読む岸辺露伴は、その人の全てが分かってしまう。更にページに露伴が文字を書き込むと書かれた者は、その通りに動くようになる。
漫画「ジョジョの奇妙な冒険」の中に出てくる人気キャラクターが元らしい(漫画は読まないので分からない)
当初は「岸辺露伴は動かない」と言うNHKのテレビドラマだった。それが人気を博したのか、映画化されたのが「岸辺露伴ルーヴルへ行く」だ。
で、今回の「岸辺露伴ルーヴルへ行く」だが…
残念ながら、テレビドラマの枠の中の方が良かったと思うのは私だけだろうか。岸辺露伴ファンなら観てもいいかもしれない。
高橋一生の演技は秀悦なのだが、脚本がよろしくないと思う。これなら先に言った「バスカヴィル家の犬」の方が数倍見応えがあると思う。NHK、相当な制作費を使って作ったと思われるのだが、民放のサービス精神に負けてはいないか?
青年期の回想シーンはそれでもいいが、肝心な高橋一生じゃない(泣)
次に良いのは、ぐっと我慢して後半部だ。
テーマだった「黒」の謎が一気に解き明かされていく。ここはいい!スピード感もあるし、謎を解いた後に納得がいく。だが、そこまで忍耐が保つかが問題だ。要するに良かったシーンは、日本での撮影シーンなんだな、これが。せっかくルーヴルへ行ったのに、その価値が上手く出されていないのが、非常に残念(泣)
これは私の個人的感想であり、もったりとした流れの映画が好きな方には向いていると思う。伝えたい事は明確なのにそこへ辿り着くまでの演出が凝り過ぎてしまった感は歪めない。テレビドラマが面白かっただけに残念だ。