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〜みんな同じ人間だべや〜義男の空〜「TVドキュメンタリー感想」

突然だが、我が家は電波状態が非常に悪い。
WiFiを最新に替えてもスマホを新しくしても、電磁波が家の周りを取り囲んでるんじゃないの?くらいの悪環境にある(電磁波が電波状態を悪くするかどうかは知らないが)

昨日の深夜、Amazonプライムを観ようとしたら、またその電磁波が邪魔をした(だから電磁波の仕業かは分からないって)
FireスティックでAmazonホームをオンしても全く映らない(泣)仕方なくテレビの深夜番組を観る事にした。でも、それが良かったと今となっては思う。


「みんな同じ人間だがや」


皆さんは「高橋義男」と言う小児脳神経外科医をご存知だろうか?彼は「とまこまい脳神経外科病院」で副医院長を勤める一人の医師である。
現在の日本には小児専門の脳神経外科医は30人程しか居ないそうだ。その中の一人が高橋義男医師である。
見た目はテレビ出ていいの?(失礼!)くらいのきちゃないオッサンである(これまた失礼!)しかし、その精神が凄い、美しい、強い、素晴らしい。私の語彙力で誉めるのに限界を感じる程の人物だ。

彼が救った命は水頭症、脳腫瘍などの「治療適応外」と言われた重症な子供達だ。手術をした数は5000を超えると言う。
ドキュメンタリーの中で高橋医師はボソリと語った。
「子どもが死ぬのは許せない」
子供達には「未来」がある。無限の「可能性」があるのだと……。

でも愚かな私は思った。そこまで難病の子ども達を救って「その後の人生」は大丈夫なの?両親の負担は?いや、その前にその子本人が生きる事を苦痛に感じたりはしない?

画面は車椅子の一人の青年に移り変わった。永原亮さん(27歳)は生まれながらにして脳腫瘍を患っていた。生後6ヶ月で既に末期状態で、全身に転移していたと言う常識では「生きられない赤ちゃん」だった。どの病院に行っても治療不可能と言われた彼を両親が高橋医師の噂を聞いて、医師の元を訪れた時の彼の頭は、なんと腫瘍が頭蓋骨からはみ出て、コブのように膨れあがっていた。まるで頭が二つあるかのような巨大な病巣が一瞬映し出された。
その赤ん坊だった彼が、現在は足に障害は残ったもの笑って高橋医師の元を訪れている。
まさに高橋義男医師が救った奇跡の命だ。
高橋医師が素晴らしいのは、その手術の技術だけではない。
「社会に出るまでが治療」
が彼の信条だ。
術後の患者や患者の家族に寄り添い、共に歩んで行く。きちゃないオッサンはスーパードクターの上に皆の優しいお父さんなんだ。
もう、ここで私の涙腺は崩壊した。

今日の彼を築いたのは母の一言だったそうだ。
「強い人間になりなさい、弱い人を助けられるような」
また高校生の時には姉がこう言ったそうだ。
「義男、医者になれば食いっぱぐれないよ」
お母さん、お姉さん、ありがとうm(__)m
貴女達の一言で、どれだけ多くの子ども達の命が救われたことだろう。

また高橋医師は「いけまぜ夏フェス」と称して障害のある子ども達やその家族と毎年イベントを開いている(コロナ禍だけは出来なかった)昨年は全国から1000人以上の人が「軌跡をおこす医師」に会いに参加したそうだ。
車椅子の少年、少女、バギーに乗った子ども達、皆が笑顔になる。その笑顔を見て家族もまた笑顔になる。
そこまでの道のりは、私なんかの想像を遥かに超える苦労があったと思う。
でも、その場で皆が「生きる」事を楽しんでいる。

感動した、その一言が全てだ。

ヘッダーに花火を使用したのは、高橋医師が子ども達に「フェス」の後半の夜に大声で
「俺達の花火が上がるぞー!」
と叫んだからだ。
歓喜に沸く参加した人達。
生きる、生きてるって、いいな、素敵な事なんだなと改めて実感した一コマだった。

車を運転する医師にスタッフが尋ねた。
「何故、そんなに働くんですか?」
「俺?そんな働いてないよ。子ども達のお母さんに比べたらね」
「何故、そんなに頑張れるんですか?」


「みんな同じ人間だべや」





高橋義男医師は漫画のモデルにもなっている。
この漫画の作者の次男さんも水頭症で高橋医師に出逢い命を救われた一人だ。
確か無料で読めるサイトやクラウドファンディングで購入するとそのまま募金に繋がるところもあったと思う。

日本に大谷翔平選手以外にも、まだまだ素晴らしい人物が居ると思った深夜のテレビドキュメンタリーだった。ただ一つ心配なのは高橋義男医師は74歳、死ぬまで現役を貫くとおっしゃっているが、後継者に現れて欲しいなと切に願う。


余談だが、このテレビドキュメンタリーを見終わるとAmazonプライムが見事に映った。これも何かの「縁」なのかもしれないね(笑)





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