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算命学余話 #G114 「九流の術士の事例」

 私が子供の頃、テレビドラマ『西遊記』をよく見ていました。その後リメイク版が何度か作られましたが、私が見たのは初代のドラマで、三蔵法師が夏目雅子、孫悟空は堺正章、猪八戒は西田敏行が演じました。テーマソングはゴダイゴで、「ガンダーラ」や「モンキーマジック」は今聴いても赴きある名曲です。転調が子供の耳にも斬新でした。
 人気のドラマだったので、初代が放映終了してもすぐに続編が制作されました。しかし続編は子供向け特撮ものの要素が強くなり、妖怪たちも怪獣寄りに変わったせいか、その安っぽいビジュアルが子供の目にもガッカリで、結局2、3回で見なくなりました。前作の方が「大人のドラマ」を見ている感じで、何となく高級な気分がしていたのです。しかし何よりも、猪八戒が別の役者に交代してしまったことが大きかった。猪八戒が西田敏行でなくなった画面を見て初めて、「ああ、自分は前の猪八戒(つまり西田敏行)が好きだったんだ」と痛感したものです。一体「前の猪八戒」の何がそんなに良かったのでしょう。あの愛嬌ある東北弁でしょうか。それとも太ったブタの体型に似合わぬ戦闘シーンでの俊敏な動きでしょうか。ブタのメイクで気付きませんでしたが、当時の西田敏行はまだ30歳くらいで、太ってもいませんでした。つまり役者としての力量と魅力があったのです。その実力は彼のその後の活躍ぶりが証明しています。
 先日、彼の追悼番組を聞いていたら、まさにその30歳すぎまで全く売れない役者であったことや、彼を応援し続けた両親が実は伯父夫婦で、実父は早逝、実母が再婚したことによる養子縁組だったと知りました。算命学者としてここでピンと来ました。養子縁組することで発運する星並びというものがあるからです。
 というわけで、今回のテーマは亡くなった大御所俳優、西田敏行氏の宿命鑑定です。子供の目にも心地よく映った初代猪八戒の魅力は、宿命から読み取れるでしょうか。或いは彼の役者としての成功や人間としての見どころは、宿命に書かれているのでしょうか。鑑定してみましょう。

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