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算命学余話 #R108玄 「二十八元と大運法」/バックナンバー

 前回の基礎編#7までで、陰占と陽占の算出からその読み方の説明が概ね済みました。これでいわゆる「宿命」を読み込む最低限の情報は得られたわけです。
 今回の基礎編は、更に一歩進めて後天運について話を広げます。後天運は別の呼び方では「運命」とも言いますが、一般的に知られる運命の意味と区別するため、算命学では「後天運」と呼びならわしています。後天運とは、持って生まれた宿命(先天運)ではなく、その後の人生を生きる上で巡ってくる外的作用のことで、具体的には大きい方から「大運」「年運」「月運」「日運」の四種類があります。
 このうち月運と日運は作用する期間が短いため、実際の鑑定ではほとんど考慮されません。重視されるのは期間の長い大運と年運の二つです。大運は十年、年運は一年のスパンで人間つまり宿命に外的作用を及ぼします。こういう期間に怪我をしたり病気になったりすると、星並びによっては回復に長期間を要するようになることもあるので注意が必要です。
 一ヶ月しか続かない月運や一日限りの日運による影響はもとより微力で、その短い期間を過ぎると解消しやすいことから、鑑定では重視しないのです。重視するのはより長期にわたって影響し続ける大運と年運であり、とりわけ十年という最長期間を影響し続ける大運は人生全体を揺るがすほどの威力があるため、見落とすことはできません。
今回はこの大運の理論と、それに関連する二十八元について解説します。

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