算命学余話 #R73「自己決定できるか」/バックナンバー
ロシア文学が誇るドストエフスキーの遺作『カラマーゾフの兄弟』に今も議論の的となっている「大審問官」問題というのがあることを、以前の記事にも書きました。ごく端折って言うと、人間は自由とか尊厳とかよりも腹いっぱい食べられて快適な生活が保障される方を望むのだから、いっそ自由や自己決定権といった煩わしい権利は放棄し、万事うまくやってくれる王様なり将軍様なりに献上して差し支えない、実際そういう国や社会はいつの時代も存在しているではないか、という「人類ガッカリさん」説です。どうですか、