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算命学余話マガジン #R61~R70

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中国古代占星術、算命学を学ぶ人のための一考察として執筆中の短編読本です。算命学の基礎は学習済みだけれどもその先を知りたい、という中級者・上級者を対象に綴っています。技術的な話が半…
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#算命学

算命学余話 #R70「二連星とライフワーク」/バックナンバー

 先日長寿少年漫画『ドカベン』完結のニュースが話題になりました。私も子供の頃にかなりの冊数を読みましたし、アニメも再放送を何度も見た記憶があります。面白かったです。まずもってキャラが個性的だし、ストーリーも絵柄も清潔感があり、且つ野球についての細かいウンチクやドキドキする展開が光ってました。連載開始は1972年で、日本は経済成長の序盤だったことから、登場人物たちの貧乏生活や、当時の高校生らしい単純明快な夢や、逆に金持ちの悲哀であったりとか、そんな昭和の庶民の事情もまた古き良き

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算命学余話 #R69「凶悪犯罪の防止策」/バックナンバー

 経済成長が国家の大事と考える現代の価値基準は禄(土性)に偏重しているため、相剋関係にある福(木性)や印(水性)が劣勢を強いられているという話は、これまで何度もしてきました。そして「火母に従う」法則によって寿(火性)が禄に加勢するために、寿と強烈な相剋関係にある印は更に劣勢の度合いを強めているという話もしました。算命学は気の極端な偏りを危険視するため、自然災害や戦争を回避するためには五行五徳のバランスを回復することが必要と考えています。そのためには、禄に偏る現代社会に対抗する

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算命学余話 #R68「虚業を考える」/バックナンバー

 ウラジーミル・メグレ氏の体験談として綴られる『アナスタシア』と続編の和訳は、「響きわたるシベリア杉シリーズ」として現在6巻まで刊行されていますが、アナスタシアの予言によると全9巻まで続くとのことです。  メグレ氏がそもそも作家でないということと、和訳が露文からではなく英文を通した重訳であることから、やや意味の取りにくい文面が気にならないでもないですが、本質的な部分は充分把握できます。そしてその本質的な部分は、算命学の自然思想とかぶることが多いので、その辺りを少し紹介したいと

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算命学余話 #R67「虚無の背景を考える」/バックナンバー

 米国では、同性婚を祝うためのウェディングケーキを注文したカップルがケーキ屋に断られ、差別を理由に訴えたところ、ケーキ屋が勝訴したそうです。このニュースを聞いたある日本の女装家は、同性婚用ケーキを作ってくれるケーキ屋をもっと探せば済む話だったのにと、至極まっとうな感想を述べていました。皆さんはどうお考えですか。  私は、こういうくだらない訴えをわざわざ起こす米国人は知性が低いと思います。それのみならず、LGBTの問題を声高に訴えたり擁護したりする人々にも白い目を向けています。

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算命学余話 #R66「星が輝くとは」/バックナンバー

 関係が良好な飼い犬と飼い主の間では、互いに見つめ合って認め合うアイ・コンタクトが行われていますが、これはそもそも人間の母親と赤ん坊の間で行われるものなのだそうです。母子間でアイ・コンタクトが行われる時は、母子共にオキシトシンという快楽物質が分泌されて、幸福感を互いに高め合う相乗効果があることが判っています。これと同じ現象が、アイ・コンタクトする間柄の飼い主と飼い犬との間でも起こっているのです。言葉は通じなくとも、もはや親子同然というわけです。  しかしこのオキシトシン、嵩じ

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算命学余話 #R65「無情でも前向きな視点」/バックナンバー

 以前、ロシアのシンクロ金メダリストが訓練の末に、本来人間にはないアザラシの持つ機能を身に付けたという科学調査の話を紹介しました。  人間は通常陸に暮らして一生を終えますが、ロシアの選手は技術向上のため一日の大半をプールに浸かって生活し、水中に潜り、長時間息を止めるという酸欠な日常を繰り返した結果、体の方が「もう自分は陸上では暮らせないんだ。一生水の中で生きて行くんだ」と覚悟を決めたらしく、ある時点から膵臓にあるという酸欠解消機能を稼働させ、通常の選手にはまねできないほど長時

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算命学余話 #R64「命と意思」/バックナンバー

 旧優生保護法を「信じがたい」ほど非人道的だと憤ってみせる人たちの顔があまり賢そうに見えないのは、現代社会においても胎児に障害が認められると、妊婦の意向で中絶が許されていることに考えが及んでいないからだと思うのですが、皆さんはどうお考えでしょうか。旧優生保護法を「本人の意思とは関係なく」断種したという理由で断罪するのなら、胎児の中絶もまた医師の診断という推測(誤診もあり得る)と、それを信じる妊婦という「本人の意思とは関係ない」意向の下に実施されるのだから、同じ理屈で糾弾される

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算命学余話 #R63「火母に従う」/バックナンバー

 先日パソコン作業中にアラーム表示が出て、「ウィルスの類を検出した、除去しますか」といった内容だったので「OK」をクリックしたら、なんと除去してくれたのは広告ブロックツールでした。お蔭で今まで煩わされずに済んでいたチカチカと目にうるさい広告が画面のあちこちに現れ、大いに仕事の妨げに。このブロックツールは数年前に無料でダウンロードして以来好調だったので触らずに来たのに、何てことをしてくれるのだ。これがユーザーに対するサービスのつもりか。  現れた広告はもちろん「商品を買わせるた

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