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算命学余話マガジン #R111~R120

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中国古代占星術、算命学を学ぶ人のための一考察として執筆中の短編読本です。算命学の基礎は学習済みだけれどもその先を知りたい、という中級者・上級者を対象に綴っています。技術的な話が半…
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#算命学

算命学余話 #R120玄 「天中殺の扱い」/バックナンバー

 前回の基礎編#8では二十八元と大運について解説しました。大運の算出を終えたことにより、後天運をどう読み込んでいくか手掛かりを得ることができました。これで先天運と後天運合わせ、一通り運勢鑑定のための材料は揃いましたので、あとはどう読み込むかです。  今回の基礎編は、算命学の基礎技法としての天中殺を取り上げます。天中殺についてはこれまでの余話で何度か話題にしました。十大主星天中殺については初期の余話#U番で述べましたし、最近では#R106で天中殺の意義を論じました。今回は基礎編

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算命学余話 #R119 「作為と未来」/バックナンバー

 スウェーデンの環境少女グレタのお蔭で、いろいろ見えなかったものが見えてきました。グレタを動物行動学者の視点から分析する竹内久美子氏によれば、グレタの母国スウェーデンは早くから福祉国家として名高く、男女平等ランキングも常に上位の国であるけれども、何を以って男女平等とするかの基準となる項目そのものにかなり疑わしいものを感じると語っています。  例えば自然界においては男児が女児より若干多く(5%程)生まれるものなのですが、それは女性の方が免疫等において優れているため、免疫の劣る男

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算命学余話 #R117 「英知の周辺」/バックナンバー

 前回の算命学余話で取り上げた中村哲医師は、その死のほんの二カ月ほど前に、それまで一度も参加してこなかった同窓会に出席し、ただ同窓生に会うためだけに来た、と挨拶したそうです。そしてこれが最後の別れになるとも述べたそうです。まさか二か月後の死を予見していたとも思えず、恐らく今後日本に帰国するつもりがないのだろう、アフガンに骨を埋ずめるのだろう、くらいに同窓生らは考えたのではないでしょうか。そして、何より中村医師本人は、何を意図して「最後の別れだ」と告げたのでしょうか。二か月後の

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算命学余話 #R115 「算命学の目的」/バックナンバー

 クリスマスの季節が近づいてきました。クリスマスは本来キリスト教徒の宗教的イベントであり、日本の文化とは関係がありません。その日本でクリスマスが広まったのは商業的利益のためです。クリスマスの装飾や食卓、音楽や各種イベントはきらびやかで上品だし(少なくともハロウィンよりは)、プレゼント交換もあることから、大人から子供まで楽しむことができ、財布の紐も緩みます。日本固有の文化である正月に並んで経済効果が高く、経済人はこういう年間行事を廃れさせるわけにはいきません。だから毎年あれこれ

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